私は、法徳寺に生まれて、1度も法徳寺から離れたことがないのであります。引越しをしたことがないのです。法徳寺にご縁をいただく方で、お子さんが暮らす、厚木市に引っ越してこられたので、浄土真宗のお寺を探されて、尋ねていらっしゃる方がいらっしゃいます。長年、暮らした故郷を離れてでありますから、相当な覚悟を持って決心されたのだろうと思います。特に、年齢が高いと、慣れない土地での不安に、かなり悩まれたことも多かったと思います。しかし、結局、新しい土地に馴染めずに、故郷に戻られる方もいらっしゃいます。それもまた大変な決断であります。私も、この長年住んだ厚木市を、もし離れることになったら寂しいし、新しい土地で暮らすのは、きっと、不安で勇気がいることだと思います。私も、新しい土地に馴染めずに、また戻ってくるかもしれません。また、お墓も関係してきます。先祖代々受け継いだお墓を、故郷に残している方は、そのお墓を、今後どうするべきか、きっと悩まれていらっしゃるかたも多いと思います。特に、今、墓じまいと言う言葉が多く聞かれるので、新しい土地に移そうかと思っていらっしゃる方も多いことでしょう。何とか、自分が元気なうちに、やり遂げなければ、次の世代の方が困ってしまうと思う方も多いのです。確かに、遠く離れた故郷にお墓がある場合、お墓参りに行くのも、なかなか大変だと思います。しかし、皆様、性格上、そういうことをしっかりとスッキリさせたいと言う方は多いのですが、しばらく、ほっとくと言うのも良いのであります。とりあえず、今、困ってなければ、ほっておけば良いのです。そのうち本当に困ったら、自然と体が動きます。人間やる気になったら、さっさと、仕事は片付くものです。自分がもしできなければ、次の世代の方がやってくださいます。そして、これからもお墓や葬儀のやり方は目まぐるしく変わると、私は思っております。慌ててやると、ろくな事はありません。私も法話では、人間いつ命終わるかわからんと言っておりますが、人間そんな簡単に死にません。次の世代の方を信用して、老いては子に従えが良いと思いますが、子供に任せることができない方が多いようであります。とりあえず、私は、新しくお訪ね下さった方へ、新しい土地に来て、良いお寺さんに出会えてよかったと思ってもらえるように、頑張るだけであります。
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