死んだら仏様になる。日本人は、死んだら終わりだと、そのようにおっしゃる方もいるけれども、やはり仏様になると思われている方の方が多いように感じます。それは、日本は仏教国であり、中でも浄土真宗が最も多い宗派だからだと思います。昔は葬儀の際、亡き方の友人が、弔辞を読まれていました。その方との、かけがえのない思い出、特に、私の若い頃は、よく戦友の方の話がありました。私の知らない、日本の激動の時代のお話はとても興味深く、私は弔辞を聞くのが好きでした。でも、1つだけ残念なのは、最後に、「俺も近々行くから、先に天国で待っていてくれよ。また酒でも飲もう。」と天国という言葉をよくおっしゃられていることでした。キリスト教徒でもないのに、天国に行けるわけは無いだろうと、私はいつも思いました。天国という言葉の方が、なんとなく弔辞には合うのかもしれません。しかし、時代は変り、弔辞を読む事は、ほとんどなくなりました。昔、法徳寺にも来ていただいた、宮崎先生という念仏者の女医さんがいらっしゃいます。もう、ずいぶん昔ですが、その時の話の中で、私は患者さんに病気がよくなると、「良かったね。でもね、また、あなた病気になるわよ。そして、死ぬわよと私ははっきり言うことにしています。でもね、大丈夫よ、阿弥陀様がね。必ず浄土に救ってくれるのよ」と、患者さんに言うことにしている珍しい医者ですとおっしゃっていたのは、今でも忘れることのできない話です。
久しぶりに、パイナップルに水をあげました。そろそろ取って食べてみようかなぁ。