6月も半ばを過ぎましたが、この度は6月のカレンダーのお言葉についてお話をさせていただきたいと思います。
新型肺炎の影響で、皆様は今もあらゆる不安を抱いているのではないでしょうか。
緊急事態宣言が解除されたとはいえ、感染されてしまった方々のニュースを見ると、安心するのはまだ早いのかなと私も感じてしまいます。
自分の身や大切な人を守りたいという思いは誰しもが持つ感情です。しかし、その思いに固執してしまいますと、思わぬ人を傷つけてしまうことになりかねません。
今回のコロナ禍の真っ只中で、改めて私は自己中心的な思いにとらわれてしまう我が身を思い知らされました。
しかし、阿弥陀様は自己に執着してしまう私を救おうと願い、はたらきかけてくださっております。どうしても自己中心的な思いから抜け出せない私をそのまま抱きとめてくださる阿弥陀様のお慈悲のお心が、今ここに至り届いてくださっております。
最後にご門主さまがお示しくださいました、私たちのちかいの一部をご紹介いたします。
自分だけを大切にすることなく
人と喜びや悲しみを分かち合います。
慈悲に満ちみちた仏さまのように
まだまだ不安も多い日常が続きますが、大切なことは、ウイルスを正しく恐れることです。私共も、少しでも皆様が安心して本堂にお参りできるように、感染防止対策に取り組んでいきたいと思っております。
副住職より