巷では、どこもかしこもすっかりクリスマス気分ですが、母かずえの施設でも、至る所にキレイなクリスマスオブジェが
ところが例によって例の如く、この季節、インフルエンザの蔓延を許すまじ・・・と、面会はエレベーターホールのみとなってしまいました。いつもね、果物やお菓子をテーブルに広げて、食べたり飲んだりお喋りしたり・・・と楽しんでおりましたが、そうもいかなくなっております。これがきっとまた、春まで続くんですよね~
先週は特に、驚きの出来事が。つい先日入所したばかりだという見た目80歳くらいのお婆さま。となりのソファーに座っていたその方が、突然奇声を発せられます。「た~すけて~!た~すけてくださ~い!!」見れば介護士さんが2人がかりで、なだめておられます。
「あの人、ず~っとああやっておらびよるんよ(叫んでいるの意)。もう、うるそうてかなわんのよ。ここも、会費をもろうてしもたけぇ、もう出て行ってもらうことは出来んのやろねー。」とシャラッと冷たいことを言うかずえさん。
暫く様子を見ていましたが、ここはどこなんだ!・・・っていうような、不安そうで、そして明らかに不機嫌そうな、眉間に皺を寄せた険しいお顔。時折叫んでは、立ち上がって逃げ出そうとする。それを止める介護士さんのことを何度も何度も叩いて威嚇し反抗する。はぁ~ 本当に大変そうです。
「お気の毒だねぇ。お母さんだって、あんな風になるかもしれないでしょ?だからそんな冷たいこと言っちゃダメー」
「いんや。お母さんは絶対あぁは、ならん!」
「だって最近、ばぁちゃん(母の母)がまだ生きてると思ったりしてるじゃん。自分がボケることだって想像できなかったでしょ?」
「ふふふ・・・そうよねぇ、ばぁちゃん、もう死んだんやったかねぇ」
「うん。32年前に亡くなってるー。これもう10回位言ってるー。」
「ちょっとしかボケとらんと思うとったけど、お母さん大分ボケてきとるね~、ふふふ」
そんな会話を、手の平に乗せた柿の種をつまみながらボソボソと。
いや~、何とも切ない気持ちになりました。あのお婆さまも、お若い頃は世のため人のため・・・と活躍なさった日がきっとあったはず。今は不安に押しつぶされそうになっているのかと、そのお気持ちを想像すると、暗澹たる気持ちになりました。お家に帰られても、あの様子では、ご家族もさぞかし大変であろうと。
ボケた自分を自覚して、ふふふと笑ってくれるかずえさんでよかったな・・・と、思わず胸を撫で下ろす自分に気付き、お婆さま、ごめんなさいと心の中で手を合わせました。
お母さん、また来週来るよ。
風邪なんか引かないように気を付けてね。
うん、あんたも骨折らんようにね。
それ言うか―。頼むそこはボケてくれー
年を取れば、みんながそうなるっていう訳じゃありませんが、ボケたくてボケる人はいないだろうし、ましてや凶暴になりたいなんて、絶対に思わないはず。でもね、これ、クジじゃないですけど、当るんですよね、時々誰かに。どうか私はそのクジ当りませんように・・・って祈るしか手立てはないのでしょうかねぇ。
ところが例によって例の如く、この季節、インフルエンザの蔓延を許すまじ・・・と、面会はエレベーターホールのみとなってしまいました。いつもね、果物やお菓子をテーブルに広げて、食べたり飲んだりお喋りしたり・・・と楽しんでおりましたが、そうもいかなくなっております。これがきっとまた、春まで続くんですよね~
先週は特に、驚きの出来事が。つい先日入所したばかりだという見た目80歳くらいのお婆さま。となりのソファーに座っていたその方が、突然奇声を発せられます。「た~すけて~!た~すけてくださ~い!!」見れば介護士さんが2人がかりで、なだめておられます。
「あの人、ず~っとああやっておらびよるんよ(叫んでいるの意)。もう、うるそうてかなわんのよ。ここも、会費をもろうてしもたけぇ、もう出て行ってもらうことは出来んのやろねー。」とシャラッと冷たいことを言うかずえさん。
暫く様子を見ていましたが、ここはどこなんだ!・・・っていうような、不安そうで、そして明らかに不機嫌そうな、眉間に皺を寄せた険しいお顔。時折叫んでは、立ち上がって逃げ出そうとする。それを止める介護士さんのことを何度も何度も叩いて威嚇し反抗する。はぁ~ 本当に大変そうです。
「お気の毒だねぇ。お母さんだって、あんな風になるかもしれないでしょ?だからそんな冷たいこと言っちゃダメー」
「いんや。お母さんは絶対あぁは、ならん!」
「だって最近、ばぁちゃん(母の母)がまだ生きてると思ったりしてるじゃん。自分がボケることだって想像できなかったでしょ?」
「ふふふ・・・そうよねぇ、ばぁちゃん、もう死んだんやったかねぇ」
「うん。32年前に亡くなってるー。これもう10回位言ってるー。」
「ちょっとしかボケとらんと思うとったけど、お母さん大分ボケてきとるね~、ふふふ」
そんな会話を、手の平に乗せた柿の種をつまみながらボソボソと。
いや~、何とも切ない気持ちになりました。あのお婆さまも、お若い頃は世のため人のため・・・と活躍なさった日がきっとあったはず。今は不安に押しつぶされそうになっているのかと、そのお気持ちを想像すると、暗澹たる気持ちになりました。お家に帰られても、あの様子では、ご家族もさぞかし大変であろうと。
ボケた自分を自覚して、ふふふと笑ってくれるかずえさんでよかったな・・・と、思わず胸を撫で下ろす自分に気付き、お婆さま、ごめんなさいと心の中で手を合わせました。
お母さん、また来週来るよ。
風邪なんか引かないように気を付けてね。
うん、あんたも骨折らんようにね。
それ言うか―。頼むそこはボケてくれー
年を取れば、みんながそうなるっていう訳じゃありませんが、ボケたくてボケる人はいないだろうし、ましてや凶暴になりたいなんて、絶対に思わないはず。でもね、これ、クジじゃないですけど、当るんですよね、時々誰かに。どうか私はそのクジ当りませんように・・・って祈るしか手立てはないのでしょうかねぇ。
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