放浪映画人

独断と偏見による一言映画評

アルゼンチンババア

2007年04月22日 | なかなかやるなぁ!(・へ・)
監督:長尾直樹 2007年公開(日本)

好みの分かれる作品だと思います。
私は好きですね、この作品。
鈴木京香さん、役所広司さん、堀北真希さんを中心に、演技力のある役者さんが出演されているので、安心して観賞する事が出来ました。(ココリコの田中直樹さんは別ですが…。)
あと、滝本信一役の小林裕吉さん、今作がデビュー作なんですが、とても味のある演技で、新人とは思えませんでした。
この作品、淡々とした感じでストーリーが流れ、大して感動するような場面も無いのですが、何故か引き込まれてしまいます。
ビジュアルの良さもあると思いますが、作品の中から出てくる言葉のひとつひとつが、いつの間にか胸に染み込んで来るんです。
それが、とてもあたたかい感じがして、心地良さを与えてくれます。
観賞後、余韻の残る作品でした。

公式ホームページ
放浪映画人トップページ

UDON

2007年04月21日 | ボチボチかな。(^^ゞ
監督:本広克行 2006年公開(日本)

この監督の作品は「踊る大捜査線」もそうだけど、ノリは良いんですが、ただそれだけ何です。
それなりに楽しむことは出来るんですが、すごく薄っぺらな感じがします。
この作品もそうです、観賞中は楽しんで見る事が出来るんですが、見終わってから「ああ、面白かった」とは言えないんです。
1回だけ観賞すれば、それで良い作品だと思います。
だから、映画館で観賞されている方は、DVDを購入しないでしょうね。
ハッキリ言って、テレビ的な作品ですね。
その時だけ視聴率を稼げば良いって感じです。
あと、この監督は、意識的に他の作品のワンシーンを良くパクっていますが、これはヤメタ方がいいですね。
今作でも、冒頭のシーンは「男はつらいよ!」のワンシーンをパクっていましたしね。
白けるのでヤメテほしいです。

公式ホームページ
放浪映画人トップページ

涙そうそう

2007年04月21日 | ボチボチかな。(^^ゞ
監督:土井裕泰 2006年公開(日本)

非常に無難に出来ている作品です。
ストーリー的には目新しさは無く、あだち充さんの原作漫画「みゆき」を彷彿とさせる内容です。(「みゆき」を暗くした感じです。)
あと、ラスト近くでカオル(長澤まさみ)が着物を受け取るシーンがあるのですが、尾瀬あきらさんの原作漫画「夏子の酒」に、同じようなワンシーンがあります。
まあ、監督がそれを意識していたのかどうかは理解出来ませんが、とにかく目新しい感じは無く、ストーリーが事前に読めてくる作品でした。
ただ、感動させるツボは押さえているので、それなりに感動出来ます。
残念なのは、カオル役を長澤まさみさんにした事ですね。
見た目のイメージは良いのですが、演技力がイマイチでした。
洋太郎(にいにい)役の妻夫木聡さんが良い演技をしていただけに、長澤さんには頑張って貰いたかったです。
もっと演技力のある女優さんをカオル役に起用していれば、この作品はもっと良くなっていた事は間違いないですね。

公式ホームページ
放浪映画人トップページ

蟲師

2007年04月18日 | めっちゃおんもんない!(--〆)
監督:大友克洋 2007年公開

漆原友紀による同名の人気漫画を実写化したものですが、私は原作を読んだ事がありません。
ハッキリ申し上げて、原作を知らない方は観賞しない方が正解です。
いや、原作を知っている方にとっても、この実写化は失敗だったのでは無いのでしょうか?
とにかく面白くなかった!
「映画」というレベルのものでは無い作品です。
大友克洋監督は、映画というものに何を求めているんでしょうね?
「スチームボーイ」の時もそうだったんですが、観客に楽しんでもらうというより、監督自身のマスターベーション的な感覚で映画を作っているようにしか思えません。
監督自身も漫画家であり「AKIRA]、「童夢」などの作品を世に出した素晴らしい漫画家であるにもかかわらず、映画となると素人以下のものを作ってしまっている…。
映画と漫画では、比べようがないのかもしれませんが、ここで問うべきは監督のセンスです。
映画に関しては、まったくセンスが無いように思います。
この「蟲師」は、ここ近年観賞した作品の中では一番ひどい出来でした。
映画見終わってすぐに「しょーもなぁ!!!」と、映画館で絶叫してしまった作品は、この作品が初めてです。
他の観客の反応も見ましたが、誰一人「面白かった」「良かった」という声が挙がっていませんでした。
ある中年の男性の方が「蟲師なんて無視しぃ」と、オヤジギャグを言ってられました、思わず頷いてしまいました。

公式ホームページ
放浪映画人トップページ

デジャヴ

2007年04月08日 | なかなかやるなぁ!(・へ・)
監督:トニー・スコット 2007年公開(USA)

面白い作品です。
CMなどの前宣伝ではサスペンス映画としか思えないのですが、実はこの作品は立派なSFアクション映画なんです。
しかも、そのタイムマシン(?)のようなシステムが非常に面白く描かれていて、どんどん作品に引き込まれてしまいます。
ここでいろいろとお話すると、ストーリーが見えてくるのであまり話しませんが、とりあえず、頭の中を白紙の状態で観賞される事をお勧めします。
映画を観賞するまでは、ストーリーを知らない方が良いと思います。

公式ホームページ
放浪映画人トップページ

ハッピー フィート

2007年04月08日 | あかんわ。(ーー;)
監督:ジョージ・ミラー 2007年公開(オーストラリア/USA)

この作品、米アカデミー賞を受賞したそうですが、賞を獲るほど価値のある作品には思えませんでした。
確かに、CGアニメの技術的なものは素晴らしいものを持っていますが、如何せんストーリーが無茶苦茶で、呆れかえってしまう程です。
子供さんが観賞しても理解出来ないのではないのでしょうか?
タップダンスが得意な皇帝ペンギンの主人公が、周囲からタップダンスを理解されず、いじめに遭いながらも、青春を謳歌するという設定になっているのですが、ストーリーの本質はそこに有るのでは無く、いつの間にか環境問題に発展しているんです。
その環境問題の扱い方も、非常に中途半端で、詰まるところ、この作品は一体何を訴え、楽しませたいのか見当がつきませんでした。
ただ、何となくですが、アメリカ人好みの映画ではあると理解出来ます。

公式ホームページ
放浪映画人トップページ