放浪映画人

独断と偏見による一言映画評

BALLAD 名もなき恋のうた

2009年09月23日 | なかなかやるなぁ!(・へ・)
監督:山崎貴 2009年公開(日本)

この作品を観賞する前に「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦」を観賞しました。
私は「クレヨンしんちゃん」に対して偏見を持っていましたが、「BALLAD 名もなき恋のうた」の原作でもある「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦」を観賞して「クレヨンしんちゃん」に対する偏見が無くなりました。
「映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦」は素直に良い作品だと思います。
そして、その素晴らしい原作アニメを実写化した当作品ですが、原作ストーリーを生かし、うまく味付けされた作品です。
合戦シーンも過度にスケールを大きくするのでは無く、リアルさを追求した感じで描写されていて、その事がかえって迫力感を出していました。
兵士達ひとりひとりの悲喜交々とした表情も上手く描かれていて非常に良いと思いました。
この作品は非常に深い作品です。
「愛」「友情」「家族」「一族」「勇気」いろいろな味付けがされています。
ただ、残念だったのが、原作にあった「金打(きんちょう)」のシーンが描かれていなかった事です。


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しんぼる

2009年09月12日 | なかなかやるなぁ!(・へ・)
監督:松本人志 2009年公開(日本)

なんとも不思議な映画です。
スタンリー・キューブリック監督の「2001年宇宙の旅」を観賞した時と同じような気分です。
う~ん…感想を言いにくいですね…。
映画のジャンルとしては「コメディー」だと思います。
だから、いっぱい笑わせてもらいました。
”笑い”に関しては、万人向けな”笑い”で、誰が見ても笑えると思いますが、作品全体を見ると”不思議”としか言いようが無いです。
この不思議な感覚が、「また観賞したいなぁ…」と思わせるんです。
この作品は今後、いろいろな解釈が飛び交うでしょうね。
この作品は、晩年のピカソの絵だと思います。

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20世紀少年 <最終章> ぼくらの旗

2009年09月05日 | あかんわ。(ーー;)
監督:堤幸彦 2009年公開(日本)

この3部作のラストってこんなので良いのかなぁ…。
過去に戻る事と、バーチャルな世界にいる事は全く違うんだけどなぁ…。
この主人公、過去に戻って自分が犯した過ちを修正したような気になっているんだけど、実はそこはバーチャル世界であって、決して過去に戻っている訳では無い。
なのに、この壮大な物語は、その嘘の世界で終わってしまうんです。
長い時間をかけて、そのゴールが主人公の自己満足の世界で終わってしまうなんて…。
すごく茶番な感じです。
ダメダメですわ。

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