里山登の登山ノート

新潟県の山を中心とした登山日記です。初級者向けの山を主に登っています。

二王子岳~青春の鐘を目指して

2016-09-25 22:45:27 | 登山
山頂からの展望が素晴らしいと評判の二王子岳。
いつかは登りたいという希望は持っていましたが、
その行程の大変さのため、登山に踏み切ることができずにいました。
※ガイドブックには、歩行時間6時間、歩行距離11km、累積標高差1205mとあります。
 日帰り登山としては、相当キツい部類に入ると思います。

しかし、先回の黒姫山で7時間の行程を歩ききったことで、
そこそこキツい行程もこなせるという自信を得ました。
黒姫山よりも少々キツそうな感じはしましたが、
今ならいけるのではないかと思い、二王子岳に挑戦することにしました。

これが二王子岳。
なだらかで、特別に人目を引くような形ではありませんが、
この山の良さは登ればわかります。


県内外から多くの登山者が訪れる山とのことですが、
登山口までの道はごらんの通りの細い道。
すれ違いも大変で、時折お猿さんも横切ります。


6:40
この駐車場は登山口から一番近いところではないのですが、
それでもすでにこれだけの車が止まっています。
人気もさることながら、行程が長いので早く出発する人が多いのですね。


二王子神社。
ここの脇に登山口があります。
お参りをしてから出発します。


二王子神社登山口前の看板。
チェックリストになっています。


登山者ポストがあり、こんな用紙が入っています。
これをポストに投函して出かけます。


6:53
準備ができたところで、スタートします。


キバナアキギリ。
秋の低山で見られる花です。


7:18
二王子岳の登山は、1合目からスタートします。
ここから3合目までは、急登とまではいいませんが、
結構急な登りが続きます。


7:43
2合目。


急な上り坂が続いています。


2合目の水場。
冷たくて美味しいです。


8:14
3合目に到着しました。
広いスペースがあり、団体での休憩に最適。


1分ほどのところに水場があるようです。
ライフラインもばっちり。


3合目の避難小屋です。
近寄ってみましょう。


2階に出入り口があるのは、真冬に利用する人のためですね。
雪国の小屋では結構あるタイプです。


これが小屋の内部です。
ほぼ空っぽですね。


3合目を過ぎると、登山道の傾斜もいくらか緩やかになり、登りやすくなります。
ここはまだキツそうですが。


8:51
4合目です。
ブナ林になっています。


9:17
5合目。994.4m。
定高山とか、独標とか呼ばれていて、三角点があります。


9:48
6合目。
あまり休むスペースはありません。


ナナカマドの実が鮮やかです。
秋を感じます。


10:43
油こぼし。
このコース唯一の難所と言っていい場所。
数メートルくらいなので、慎重に登ればあっという間です。


10:45
油こぼしを登り切るとすぐに7合目です。


ここへ来て、展望がよくなってきました。
平野と、その向こうには日本海が見えます。


11:06
お花畑です。
この時期はちょっと地味なかんじですが、それでも秋の花が咲いています。


お花畑の途中にある水場。
冷たくて美味しいです。
すでに脱水状態。
「兄ちゃん、いくらでも入りそうやな。」と言われながら、
汲んだ水をがぶ飲みしました。


水分も十分に補給したところで、あと少しの行程を頑張ることとします。


まだ所々に急な道が残っています。


11:16
三王子神社の祠があります。
お参りをします。


小さくてわかりにくいと思いますが、
左側に赤いドーム型の避難小屋が見えます。
これからいくらも歩くわけではないことがわかり、励みになります。


小さいながらも、池塘があります。


標高1400m付近。
このくらいの高さになると、いくらか色づき始めた葉も見られます。


丸いドーム型の避難小屋が大きくなってきました。
山頂はすぐそこです。


11:34
ついに山頂に到着しました。
4時間半くらいかかっています。
登山口の看板に書いてあったコースタイムより30分くらい遅いペースでした。

山頂にある鐘。その名も「青春の鐘」。
飯豊連峰をバックに、素敵な記念写真を撮ることができます。
鐘の音は大きいので、強く鳴らし過ぎると周囲の登山者の方がびっくりするので気をつけましょう。


山頂にある「飯豊連峰展望図」です。
二王子岳山頂からは、飯豊連峰が横一面に広がって見えます。


山頂からの眺めです。飯豊連峰です。
この眺めこそが二王子岳の人気の理由ですね。


朳差岳方面です。


山頂付近は、葉の色も少し秋らしくなってきています。


そんな素敵な眺めを見ながら昼食にします。
そろそろカップラーメンを食べても大丈夫なくらい涼しくなってきました。


疲れた体には、甘濃いい紅茶が美味しいと思います。


山頂にある避難小屋。
この形なら、積雪に強そうです。


小屋の内部です。
シェルターみたいで、本当に「避難するための小屋」といった雰囲気です。


12:34
飯豊連峰の素敵な眺めに別れを告げ、下山します。


平野と日本海を遠くに望みながら、緩やかに下っていきます。


15:51
3時間20分くらいかけて下山しました。


登山の無事を喜び、再びお参りをします。


日帰り入浴施設「あやめの湯」から見える二王子岳。
あれを登ってきたと思うと、自分を褒めたくあります。


こんな感じでついに二王子岳登頂を果たすことができました。
2年前は、目標にすらできなかった山です。
コンスタントに登り続けていればレベルアップできるのだなあと思います。
また1つ自信をつけることができました。
これからも頑張ります。
青春真っ只中です!

黒姫山~秋らしくなってきました

2016-09-03 23:10:24 | 登山
信越地方には、黒姫山が三座ありますが、
今回登った長野県の黒姫山はその中でも最も標高が高い山ですね。
二百名山の1つであり、北信五岳の1つでもあります。


私見ですが、日帰り登山の限界はコースタイムで片道4時間くらいかなと思っています。
休憩時間、山頂滞在時間、下山時間を足した全ての時間が8~9時間くらいになるので。
黒姫山の場合、大橋登山口から登った場合、片道4時間5分がコースタイム。
今回はちょっと頑張りたい心境だったので、挑戦することにしました。
涼しいうちに標高を稼げるように、朝早く出発する計画を立てました。

6:17
大橋林道の終点にある駐車場に車を止めます。
10台くらい止められますが、この時点で結構埋まっています。
(戸隠のキャンプ場そばの高妻山登山口駐車場もかなり埋まっていました)


6:24
大橋登山口。
登山者カードBOXがあります。
自宅で書いてきた計画書を投函します。




標高1140mという高い地点からのスタートであり、早朝は涼しいです。
気持ちよくスタートできました。


秋の花が咲いています。
アケボノソウ。


6:50
古池。
山の上はガスがかかっているようで。


池の横を通っていきます。


祠があるので、登山の安全を祈ります。


池の周りは、花の宝庫です。
タムラソウ。


トリカブトですね。
これも秋の花。


ウメバチソウ。


秋の花々が、池の周りを彩っています。


7:10
散策気分はここで終わり。
ここからは緩やかに登っていきます。


こんな感じの緩い登りが続きます。
足慣らしにちょうど良い感じです。


8:20
新道分岐。
道が四方に分かれています。
道を間違えないようにしっかりと確認する必要があります。


8:57
しなの木。
日陰になっていて涼しい。
広くなっているので、休憩に最適。
この先登りがきつくなるので、しっかりと休みます。


登りがきつくなってきました。
このしなの木~しらたま平の区間は、コース中最大の頑張りポイントだと思います。
危険なところはあまりないので、登りやすいとは思います。
(コース全体を通して、鎖場などはありません)


標高も1900mを越え、リンドウのつぼみがそこかしこに見られます。


9:53
しらたま平。
頑張りポイントは越えた感じ。
ここまで休憩時間を含めて3時間半弱。
コースタイムとあまり変わらないペースで、余力もあります。
今日は、なんだか調子が良いみたい。


景色が良いので、大休止をとります。


焼山、火打山方面。
煙のようなものが見えます。


しらたま平~峰ノ大池分岐の区間は、標高差がほとんどありません。
展望の開けた平坦な道を、散策気分で進みます。
吹き抜ける涼風がなんとも心地良い。


空中散歩のような景色を横目に見ながら進みます。


山頂らしきものが見えてきました。


10:34
峰ノ大池分岐。
ここから先は岩場をよじ登る感じになります。
ストック等はしまうと良いと思います。


10:50
山頂に到着しました。
所要時間4時間20分くらい。
コースタイムが4時間5分なので、休憩を含めると極めて順調なペースで登ってきたといえます。

山頂からの景色。
焼山、火打山方面。
木があるので、こちらはしらたま平からの方がよく見えます。


遠方に見えるのは、野尻湖です。


飯縄山。
これも北信五岳の1つ。
5月に登りました。


胸のすくような広々とした展望を見ながら、しばし昼食をとります。
山頂にいた登山者の方から、おにぎりを1個いただきました。
秋を感じさせる涼風が、頬を撫でていきます。
11:30に下山を開始しました。


12:00
しらたま平。
雲が増えてきました。


12:49
しなの木。
さすがに膝がきつくなってきました。
昼になるとさすがに暑いので、日陰で休憩をとります。


13:34
新道分岐。
ここからは林道歩きになります。

大空に向かって真っ直ぐに伸びる木々。
このように真っ直ぐな気持ちになりたい。


延々と続く林道。
膝には優しいのですが、ずーっと続くので、精神的には結構応えます。


14:37
ようやく林道が終わり、駐車場たどり着きました。
下りはコースタイムを30分以上オーバー。
休み休み、ゆっくりと下りてきました。
全行程で8時間ちょっとかかっています。


黒姫山のピンバッジをゲット。
戸隠のイースタンキャンプ場そばの売店で売っています。


暑さにとても弱いので、早朝6:30にスタートしましたが、
涼しいうちに標高を稼ぐことができ、暑さでペースが落ちることもありませんでした。
作戦成功であったといえます。
今後もこういう計画を立てていこうと思います。

登りと下りのコースタイム合わせて6時間40分のコースです。
これをしっかりと歩ききることができ、何かを乗り越えられた気がします。
久々に自分を褒めたい気分です。