啼き声を聴かせて

彼の頬に両手を添えて

「逢いたかった？」と訊ねてみた

『もちろんさ‥！

 そんなことを訊かなくちゃ

 わからないほど愛情表現不足してた？』

そう言いながら唇が耳にふれる

そのまま彼の首へ腕をまわすと

『堪能してね…』と Wink しながら

舞うように抱き上げる

 

何百回、躰を重ねようと

互いの温度を確かめ合おうとも

何度でも訪れる絶頂のトキが一緒のふたり

繋がりの深さを実感できる

少年のような悪戯な光を放つ彼の瞳が

白い胸の先端で私を見つめる

片足を肩の上にのせて

最後の薄い布の紐をなぞるように解く

つま先から舌を転がしながら

時に強くついばみながら紅く染める

鮮明過ぎる昼下がりのベッドが眩しくて

拓かれた腿を少しだけ閉じようとすると

もう片方の腕がのびて押さえつける

片方の口角が微笑を浮かべながら

鋭い視線は外さずに唇は舌を連れて

あがってくる…

ゆっくりと…

耐えきれずに腰が浮きあがると

両腕が滑り込み逃げ場なく声が漏れる

「もう、ダメ…お願い」

『何が？』

唇を固く閉ざして首を振ると

キスをしながら押し入ってきて

『美月、秘密の言葉を言って

 可愛い啼き声を聴かせて・・』

意識がなくなる直前に耳元で囁く

「〇△☆☆×××…」

白いシャツから肌蹴る汗が飛び散る

彼の息が荒くなりもどかしげに

『美月・・・』 と呼びながら

絡み合う指と舌…

彼の重みを全身で感じて

荒い息を整えるように唇を重ねる

慣れ親しんだ彼は私の中で

大きな鼓動を繰り返している

 

「抱いてくれなくても‥

 世界で一番愛してるからね」

『それは美月の頼みでも無理(笑)

 何歳になっても裸で抱き合おうね

 肌が温度が美月を探しているから』

また夢を見ているのかも知れない

貴方と同じ幸せな夢を？

 

 

 

 

＊よろしかったらお願いします＊ 

　 

 

 　

 

 　

 

切ない不倫の恋．☆。:*・°

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