hoppenの韓的な日々♪

2004年・夏、イ・ビョンホンssiに出会ってから韓流へ~韓国映画&ドラマで刺激的になった日々を綴ります。

『西の魔女が死んだ』:試写会(2008.06.05)

2008-06-22 22:59:36 | 日本映画のレビュー


『西の魔女が死んだ』
(2008.06.21日本公開予定)

公式サイト:http://nishimajo.com/top.html

西の魔女が死んだ - goo 映画

今日、映画館に行ったら、たくさんの面白そうな映画が公開されていました。
7月も、続々と、個性的な映画の公開が予定されています。
日本映画は、本当に、ワクワクする映画が増えましたね。
そんな中、6月21日(土)に公開された『西の魔女が死んだ』は、
ちょっと地味な感じがします。
でも、試写会で見たこの映画は、ぜひとも、スクリーンでご覧いただきたい1本です。
緑いっぱいの風景の中、
宮崎アニメのような、少女の成長とそれを見守る人の温もりを感じ、
『かもめ食堂』のように癒される、優しい何かを思い出す映画でした。

学校に行くのがいやになってしまった中学1年生のまい(高橋真悠)
女の子同士のおつきあいに嫌気がさしてしまったんです。
お母さん(りょう)から提案され、
山の中で暮らすおばあちゃん(サチ・パーカー)と一緒に、
1ヶ月間暮らすことになりました。
まいのおばあちゃんは、イギリス人。
おじいちゃんが亡くなってしまったので、一人で、自然に囲まれて暮らしています。

おばあちゃんは、本物の魔女らしい。
自然に囲まれたおばあちゃんとの毎日は、魔女修行。
二人の毎日が、とてもゆったりと優しく描かれていました。
 

でも、それだけではなくて。
まいや、まいのお母さんの、今を自分なりに生きようとする姿に共感しました。

おばあちゃん
は、おじいちゃんの思い出と一緒に、毎日を、いとおしく過ごしている人。
きっと、どんなときでも、自分のことよりも、家族を最優先に生きてきた人なんです。
それとは違い、まいのお母さんは、子供は大事でも、自分自身の仕事を優先してしまう人です。
映画の冒頭は、この二人が親子であることに、ギャップを覚えましたが、
それは、母と娘、それぞれの生き方の違いで、
母娘だからこそ、歩み寄れない溝が、二人の間にあるんですね。
それでも、ラストのまいのお母さんの涙を見たら、やっぱり、母と娘は特別なんですね。

そして、おばあちゃんっていうのは、孫から見れば、
みんな魔法使いみたいだな~って改めて思いました。

私の祖母は、昨年の暮れ、96歳で亡くなりました。
まいのおばあちゃんのような、おしゃれな生活などしていませんでしたが、
その祖母を思い出しました。
私の娘は、私より一足先にこの映画を見たのですが、
娘も「ひいおばあちゃんみたい」と、私と同じことを感じたようです。

たびたび書いていますが、祖母は30代で祖父と死別し、
当時7歳だった私の父を筆頭に、3人の男の子を女手ひとつで育て上げました。
貧乏のどん底で、死に物狂いで働き、3人の男の子を育てた、
私から見れば、それこそ魔女のような存在です。

私の娘は、まいと同じ中学1年生ですが、
母親である私とは、つまらないことで、毎日のようにバトルしています。
娘の文句を祖母に言うと、
「子供は宝だよ。大事にしなくちゃ。」と、よく話してくれました。
祖母のそんな姿が、まいのおばあちゃんと重なります。
私は、まいのお母さんと同じで、自分のことを先に考えてしまう。
祖母や、まいのおばあちゃんのような立派な魔女には、なれそうにないな~。

でも、そんな祖母が、ほんの数年でも、娘と過ごしてくれてよかった。
娘が、同じ映画を見て、同じように祖母の香りを感じたということは、
祖母の愛情が、娘の中にも残っているような気がして、とてもうれしいです。

優しい懐かしさを、たくさん思い出せます。
思春期で思い悩む女の子たちや、
子供たちにどう接すればいいのか悩んでいるお母さん方に、お薦めです。
もちろん、自然の中で癒されたい方にも、お薦めですよ。
ぜひ、大きなスクリーンでご覧になってください。

映画で、緑の自然を満喫された方に、追記です。

映画の中に登場するおばあちゃんの家は、
山梨県の清里に、ゼロから作られた巨大オープンセットなんですって!
2009年1月4日(日)まで、一般公開されているそうです。
周りには、「西の魔女の散歩道」もあり、45分で1週できるそうです。
近くには、宿泊施設もあるようです。
素敵なところですね。

詳しくは、こちらを~↓
KEEP協会・「西の魔女・おばあちゃんの家」サイト
http://www.keep.or.jp/nishimajo/index.html


 

そして、やさしいまいのおばあちゃん情報も追記。
まいのおばあちゃんを演じたサチ・パーカーは、
『愛と追憶の日々』などで有名な女優、シャーリー・マクレーンの娘だそうです。
親日家の両親に「サチコ」と名付けられ、
子供の頃、10年間、日本に住んだことがあるそうです。

主題歌は、『ゲド戦記』でも素晴らしい歌声を披露した手嶌葵
これがまた、映画にぴったりで、いい歌なんですよね~。
完成披露試写会の記事は、こちらをどうぞ。

毎日jpより(2008.02.27付け)
サチ・パーカー:オスカー女優の娘が日本映画初主演 映画「西の魔女が死んだ」
http://mainichi.jp/enta/geinou/graph/200802/27/
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7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
主題歌「虹」は最高! (本物志向)
2008-06-25 23:47:06
映画は淡々としていますがやはり泣いてしまう素敵な映画ですよ。主題化が感動を増幅させてますね。
手嶌さんの主題歌「虹」は最高です!泣きます。既に購入し何度も何度も聴いています。
また彼女の洋画カバーを歌ったALも秀逸です。
是非ご試聴あれ
試聴はこちらhttp://mysound.jp/artist/detail/aQCXD/
ちなみに4枚目のAL「虹の歌集」が7/23に発売です、今から楽しみです。
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コメントありがとうございます。 (hoppen)
2008-06-27 01:17:14
>本物志向さん
視聴のURLも教えていただき、ありがとうございます。
聞いていると、私も買いたくなってしまいます。
手嶌さんの声と、メロディーと、映画の映像と、
それぞれがきれいで、重なり合うとぴったりで。
涙が出てきますが、決して悲しいからじゃなくて、
優しい気持ちになって、涙が流れてしまうんですよね。
なんだか、希望も出てくるし。
7月にはアルバムも発売予定なんですね。
これは、チェックしなくちゃ。

ご紹介のURLを読むと、
手嶌さんは、韓国でのイベントで、宮崎監督に見初められたんですね。
韓国好きの私としては、なんだか、縁を感じます。
こじつけですけどね。^^;
返信する
何だかおもしろそうですね (爽風)
2008-06-28 00:50:50
先日はコメントありがとうございました。
間際まで残ってたと聞いて
ますます、おしいことしちゃったなぁって思いました。
ちょうどテスト期間だったので、
もう告知を見た時には、ないだろうって思って
あきらめてしまったのがだめでした。
おかげさまで、その後の丸の内で綾瀬さんは見れました。
映画を見てしまうと、生小出さんも見たかったです。


この映画は、“魔女”っていうことで
かなりメルヘンチックな話だけなのだと思っていましたが
つながりとかも描かれてる感じで面白そうですね
でも、また期末のテスト期間に入るので
見れそうにないです…残念。
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こちらにも! (hoppen)
2008-06-29 23:26:12
>爽風さん
こちらこそ、コメントありがとうございます。
東京で、はるかちゃんをご覧になれたんですよね。
よかったです~♪
サイボーグ情報が、ひとつありますので、
爽風さんのブログにおじゃましますね。
(すでにご存知かもしれませんが)

『西の魔女・・・』は、宮崎アニメの『千と千尋…』に似ています。
あれの現実版という感じでした。
時間ができたら、ためしにご覧くださいね。

期末テスト、頑張ってください!
(私の娘も、明日が期末です。^^;)
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爽風さんへ、追記 (hoppen)
2008-06-30 00:12:34
>爽風さん
なぜか、爽風さんのブログの記事が開きません。
何ででしょう~?
こちらに書きますね。

『僕の彼女はサイボーグ』が、
韓国で開催される富川ファンタスティック映画祭の
クロージング作品になりました。
7月18日~27日に開催予定ですから、
最終日の27日に上映ですね。
結構、有名な映画祭らしいです。
はるかちゃんと小池くんも、渡韓するかもしれませんね。
ニュースが入ったら、お知らせに参ります。

innolifeニュースより
http://travel.innolife.net/innoreport/list.php?ac_id=2&ai_id=3502

富川ファンタスティック映画祭
公式HP:http://www.pifan.com/

閉幕作品・紹介ページ
http://www.pifan.com/program/program_list.asp?sc_category_seq=2
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昨日はお疲れ様でした。 (hyoutan2005)
2008-06-30 15:09:55
話題は違いますが昨日鑑賞した「スピード・レーサー」、私はなかなか面白かったです。

・・・本題に戻りますが、この映画、私も大好きな作品になりました。
TBさせていただきますね。
またお会いできる日を楽しみにしています。
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楽しかったです~ (hoppen)
2008-06-30 21:34:02
>ひょうたんさん
待ち時間、ご一緒できて、すごく楽しかったです♪
映画自体も、時間が長すぎるのが難でしたが、
私も面白かったです。
すごい映像の数々と、突っ込みどころも満載なのが好きです~!

で、本題に。
ゆったりとしたおばあちゃんとマイの毎日を見ていて、
普段は気づかないものを、気づかせてくれる、
そんな時間が持てた気がします。
緑の自然も気持ちよかったし、ご飯もおいしそうだし、世の中って、素敵なものがたくさんあるんですね。
あまり実感したことはなかったんですが、
いろんな人から、たくさんの愛情をもらって、
自分自身が大人になったことにも気づきました。
親子で見れて、よかったかも。
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