『ザ・マジックアワー』
(2008.06.09日本公開)
公式サイト:http://www.magic-hour.jp/index.html
ザ・マジックアワー - goo 映画
舞台挨拶の様子は、こちらの記事から~
6月9日(土)から公開の、三谷幸喜脚本&監督の『ザ・マジックアワー』を、
一足お先に見てまいりました。
いやぁ~、面白かった!!
しかし、疲れた~~~~!
日本で一番面白い劇作家らしい、演劇の香りのする映画です。
映画界への愛情も、たっぷりこもっていました。
すっごく楽しめますが、面白すぎて疲れます。
体調のいいときに見に行くことをお薦めします。
舞台は、明らかに実在しないであろう街・守加護(すかご)。
貼りぼてでできた建物は、映画というよりも、舞台の装置です。
映画って、演劇よりもリアリティを求めたりするものですよね。
どうなんだろ~と見ていたんですが。
出てくるキャラクターが、どの人も、生き生きしてて面白くて。
もちろんコメディですから、大げさなんですけど、とにかく生命力を感じます。
見終わったら、貼りぼてに見えていた街が、
まるで、どこかに存在しているような感覚がしました。
主役は、売れない3流映画俳優・村田大樹(佐藤浩一)。
とある事情から、映画監督に成りすました備後(妻夫木聡)に誘われ、
殺し屋・デラ富樫の役を引き受けることになります。
村田は架空の人物を、映画の中で演じているつもりなんですが、
実は、デラは、実在する本物の殺し屋。
備後は、守加護の街を牛耳るボス・天塩(西田敏行)に、
村田が本物の殺し屋・デラ富樫だと思わせたのです。
映画の撮影なのに、本物の抗争が繰り広げられていきます。
私は、舞台の三谷作品は見たことがないのですが、映画では見ています。
どれも面白いのですが、ちょっと退屈な瞬間があるなぁ、と感じていました。
でも、この『ザ・マジックアワー』では、120分間、休む暇なく、コメディが次々に繰り広げられます。
映画というよりも、舞台を見た感じ。
あまりの面白さに、前のめりで見てしまい、疲れました。
皆さんも、ご覧になるときは、覚悟してくださいね。
そして、三谷監督の映画ではいつも感じることですが、
それぞれの世界に住む人たちの温かさを感じます。
今回は、映画界の売れない俳優と、裏方さんたちが、とても温かかったです。
この試写会では、上映前に、三谷監督と主演の佐藤浩一の舞台挨拶がありました。
2人の掛け合いは、漫才コンビそのもの。
Wこうちゃんと、妙名されていました。
三谷監督は、俳優さんとは深い付き合いをしない人らしいのですが、
この『ザ・マジックアワー』の全国キャンペーンをしているうちに、
佐藤浩一とすっかり仲良くなったみたい。
九州の中洲に繰り出し、演劇・映画論を交わしたそうです。(笑)
上映が終わると、佐藤浩一のナレーション付き演奏会が始まりました。
佐藤浩一は、やっぱ、役者さんですね~。
語り口調が、とっても素敵です。
もちろん、孤軍奮闘の三谷監督の演奏も、絶品でした。
映画も面白かったし、舞台挨拶も面白く、たのしかったです。
*** 三谷監督の作品 ****
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三谷監督は面白いですよね。
今日の 「王様のブランチ」 でもWコーチャンの共通点は、一人っ子とA型っていってましたね。
「僕の彼女はサイボーグ」のレポもお待ちしています。
三谷監督は、奥さん以外で、初めて深く付き合った俳優が、佐藤浩一さんだって言ってました。
佐藤浩一さんは、お笑いマニアだそうで、
深夜の帯番組で、バラエティの司会をするのが夢らしい。
佐藤浩一のコメディは初めて見ましたが、むっちゃはまっていましたから、
そのうち、フジTVで、帯番組が始まるかもしれません。
とにかく、笑える映画なので、ぜひ、見に行ってね~。
舞台挨拶をご覧になったのですか。
羨ましい限りです。
>どれも面白いのですが、ちょっと退屈な瞬間があるなぁ
私もその感覚わかります。今回もそう瞬間がありましたし・・・。
でも佐藤浩一さんと西田敏行さんとの掛け合いなんか最高で
あれだけでお腹いっぱいでしたよ(笑)
三谷作品は脚本が魅力のひとつですが今回はそれ以上に俳優陣の
魅力炸裂って感じがしました。
特に佐藤浩一さんの弾けっぷりは素晴らしかったです。