hoppenの韓的な日々♪

2004年・夏、イ・ビョンホンssiに出会ってから韓流へ~韓国映画&ドラマで刺激的になった日々を綴ります。

『大日本人』:舞台挨拶+劇場鑑賞(2007.06.16)

2007-06-16 23:12:49 | 日本映画のレビュー
松本人志、第1回監督作品の『大日本人』。
機会があれば見ようと思っていたら、出演者の板尾や宮迫の舞台挨拶があるというので、見てまいりました。
お笑い芸人が個人趣味で作った映画かしら~と予想していたのですが、
そんな予想より、意外に楽しめた映画でした。
まっちゃんらしいと言えば、まっちゃんらしいのかな。
舞台挨拶は、楽屋ネタ満載でおもしろかったです。

『大日本人』 公式サイト
http://www.dainipponjin.com/

主人公は、まっちゃんが演じる、大日本人の大佐藤さん。
TV取材のカメラが、彼に密着するという設定でした。

よく見て笑っている、まっちゃんのコントの延長という感じもあったのですが、
私は、けっこう楽しめたんですよね~。
大佐藤さんの日常からは、人間の哀愁とか、マスコミの視聴率主義やら、
高齢化社会やら、いろんな切なさがにじみ出ていて。
(怪)獣と戦うCGも、よくできていたし。
やっぱり、日本のCG技術ってすごいんですね。

なによりも、まっちゃんの演出力って、うまいんじゃないかな。
一般の人たちのインタビューシーンがたくさん出てくるんですけど、すっごく自然なんです。
警備員二人が大日本人についてインタビューを受けているシーンは、最高に面白かった。
それに、大佐藤さんのマネージャー役のUA(歌手)も、味が出ていたし。
まっちゃん本人が演じる、大佐藤さんの妙な「間」は、絶妙だわ~。

大日本人の存在は、現実ではありえないんですけど、
大佐藤さんの日常が、あまりにも普通だし、彼を取り巻く世の中や人々も、
あまりにも普通なので、リアルなんですよね。
こういうところ、韓国映画の『グエムル』と、似ている気がしたんです。
ちょっと、はずすところなんかも。
カンヌ映画祭に一緒に参加していた、巨匠・北野武監督が、松本監督を評価していましたが、
なるほどな~と思いました。

6月2日から公開され、観客動員が50万人を超えるヒットだそうです。
釜山映画祭や、香港映画祭からのオファーも来ているそうですよ。
大ヒット御礼として上映後の舞台挨拶がありました。
登壇者は、板尾創路、宮迫博之、原西孝幸、宮川大輔の4人。

映画の中で、板尾と原西は、同じ怪獣として登場。
CGの撮影が、かなり大変だったらしい。
特に、原西の動きはすごかったの。
松本監督に「好きに動いて」と言われて、むちゃくちゃ頑張ったらしい。
でも、それは、松本が半笑いしかしてくれなくて、不安で、頑張りすぎた結果だそうです。
酸欠になり、1時間も休憩を取る羽目になってしまったとか。
やっぱ、まっちゃんって、威厳があるのね。

宮迫と大輔は、ラストのウルトラ家族もどきで登場します。
あの着ぐるみの中には、ちゃんと、本人たちが入っているそうです。
それぞれの顔の形や、体のサイズを測って作った、特注の着ぐるみです。
大輔のやつは、ちゃんと、あごがしゃくれています。

宮迫がべらべらしゃべるセリフも、アドリブ。
ただし、撮影現場でのセリフは、着ぐるみなので、声がこもってしまい使えません。
そのセリフを、全部書き取って、後日、アフレコをしたそうです。

ウルトラの父もどきの中身は、大きなセネガル人が入っていたそうです。
パンツのゴムが千切れなくて、とっても苦労していたのが印象的でした。
本当はすんなり切れるはずだったのに、あまりにも面白かったから、そのまま使っているそうです。
一緒のシーンではなかった板尾が、
「打ち上げのときにおった、あの大セネガル人か!!」と、納得していました。

ウルトラ一家にやっつけられる(怪)獣は、キム兄の愛弟子・橋本君がモデルなんだそうです。
飲み会の席で、いつも、あんなふうに可愛がられているんだとか。
飲み会でのエピソードも、いろいろ語ってくれたんですけど、
公序良俗に反しそうなので、書けません・・・。
お笑い芸人の厳しい世界を、満喫させてもらいました。

芸人仲間では、「やっぱり、面白いもんをつくった」という評判だそうです。
私は、お笑い芸人の作った映画、と言う枠をはずしても、けっこう面白い映画だと感じました。
個人的には好きですけど、皆さんはどうでしょうか。

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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
大ヒットですね~ (rabiovsky)
2007-06-17 02:18:31
こんばんは。
TBありがとうございます。
この映画、観客動員が50万人を超えたんですか!
スゴイな~ 密かに今日、またこの映画を見たんですよ。
時間調整のためなんだけどお客さんが多かったですよ。

舞台挨拶に行くとは羨ましい限りです。
宮迫や大輔ってあの着ぐるみの中に入っていたのですか!
話しているだけかと思いましたよ。
そして「ぜひ!」はセネガル人。
かなりのサプライズ情報でした(笑)

hoppenさんはかなり堪能されたみたいですね。
面白くないことはないんだけどわかりやすいかなと。
もっとメチャクチャしてほしかったというのが本音です。
インタビューのシーンとか面白いんですけどね!
返信する
ヒットですね。 (JJJ)
2007-06-19 01:41:46
こんばんは、おはよ~。。。

まっちゃん、ヒットですね!
昨日、浅草で「吉本」見てきました。
面白かったです。
テレビより生での観客とのやりとりなんかあって。

お笑いでも他の分野でも長くその位置にいられる人は、
やはり実力者なんだなぁ、と思います・・・

人を笑わせる事は、怒らせる事よりずっと
難しいですものね。。。

コメント聞いて、観たくなりました。
こちらでは、例の如く、上映されていません!
またDVDまで待つのかな・・・


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Unknown (hoppen)
2007-06-20 01:57:12
>rabiovskyさん
そうそう、わかりやすかったですよね。
私も、まっちゃんのことだから、もっとわかりにくいものを作るのかと思っていたのですが。
まっちゃんファンとしては、もっと、「訳わからん・・・」と、うなるものを期待してしまうんでしょうね。
でも、すでに、2回目をご覧になったんですね?^^
いかがでしたか?
宮迫たちは、2回目は、違った面白さを感じるといってました。
私は2回目をみる予定はないですが、思い出すと笑ってしまうシーンやエピソードがいっぱいあって。
なんだか、もう1度見たくなってしまいます。
あ、ちょっと、訂正!&もう一つ、裏話。
ウルトラもどきにやられる赤い怪獣は、本当に橋本君が入っていたそうです。
で、引っ張りまわしているうちに、気ぐるみのスポンジが出てきちゃって。
茶色のもこもこしたやつが、スポンジだったのかな。
宮迫たちは、殴ってるフリをしながら、必死でスポンジを押し込んでたと言ってました(爆)

>JJJちゃん
コメントは、あくまでも、私個人の好みなので・・・。
強くは薦められないけど、お笑い好きそうなJトーちゃんなら、わかってくれそうな気がする!
けっこう、全国の劇場で上映してるみたいだけど、ご近所ではやってないんですね。
ヒットしてるから、そのうち上映が始まるかも。

昔ね、内海よしえ師匠が、裸になって走り回る東野に
「笑われるのは芸じゃない。
 笑わせるのが芸人だよ!」
って、諭していたことがあるんです。
いや~、格言だわ~と思いました。
まっちゃんは、笑われる芸のようでいて、笑わせているのがすごいのかも。
返信する
松本~! (タリ)
2007-06-24 13:25:47
お久しぶりです。

わたしはダウンタウンは昔から好きです。
探偵のドラマやってたの、知ってる?
あれで浜ちゃんは奥さんと知りあったんだと思う~。

変な情報いらんか。(失礼!変じゃないです。笑)

昔、外人向けにお笑いを作って持っていったこと、あったよね。
TVで観てたけど、あんまりうけてなかった。
まっちゃんは落ち込んでたんじゃないかな。
だから今回があったのかもね。

hoppenさんの感想では、シュールっぽいんでしょうか?
機会があれば観に行きたいです。
返信する
まっちゃん (ROSE NEL BUIO)
2007-06-24 21:54:26
まっちゃんはよくわからん人物です
ようわからん
でも テレビに出ているときは みています
原西も出てるのね
この子は わたしの従姉の子の友達なんよ
それだけで 応援しているけど ますますオッサンになっていくから・・・
ほんまに怪獣みたいやな
返信する
Unknown (hoppen)
2007-06-26 01:16:29
>タリさ~ん
ご無沙汰して、ミヤネヨ。
「4時ですよ~」をやってた頃?
私は、その頃は、まだ良く知らなくて。
夜中のコント番組が大好きでした。
ウッチャン・ナンチャンや、YOUや、野沢直子とやってたやつ。
面白かったわ~。
『大日本人』は、シュールな感じもなくはないのですが、
とても、わかりやすい笑いかもしれないです。
カンヌでは、板尾のシーンがウケていたそうです。
字幕は、吉本にいる外国人が作って、それも好評だったと聴きました。
でも、映画という手段を使えば、世界にまっちゃんの笑いを伝えられるんですね。
釜山映画祭で、まっちゃんの舞台挨拶が見れそうですよ。


>ROSEちゃん
へ~、そうなんですか!
うちは、たむけんと姻戚関係にあるんですよ。
でも、あの芸なので、関東では自慢しにくいの・・・。
吉本の芸人は、私生活から面白い生活を送っていそう。
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