一反百姓「じねん道」【百姓の100章】『農的ワークライフバランス』実践と研究日記@斎藤博嗣&裕子*4人家族(夫婦子供2)

2005年、東京から茨城の農村へ夫婦で移住し新規就農。
こども百姓「じねん童」2人と共に、家庭自給生活を自学自習中

東日本大震災から5年、ライフスタイル変革de復興『自“燃”道(じ“ねん”どう)=みずから“燃”える道』

2016年03月11日 | 一反百姓「じねん道」斎藤ひろつぐ&ゆうこ
東日本大震災から5年。2016年3月11日。
一反百姓「じねん道」にとっては
『自“燃”道(じ“ねん”どう)=みずから“燃”える道』
「他のエネルギーに頼る前に、みずからのエネルギーを燃やす」
ライフスタイル変革による復興、
「1年1人1%生きる自給率Up」の
はじまりの5年間でした。
 
博嗣(ひろつぐ)が企業で働いていた頃、
研修で教えられた(植えつけられた?)概念、
「火をつけられる人であれ」
その優先順位は
①他人に火をつけられる人であれ
②自分でまず燃えられる人であれ
③他人に火をもらって、燃えられる人であれ
④他人の火を消す人であってはならない
 
私はどんな人だろう?
みなさんは、どんな人でありたいですか??
他人に火を焚きつける大きなお世話な人①って迷惑じゃね↓?
と考えるでしょうか??? 
 
■「火をつけられる人」
『まず自分で火を燃やすことができる者』
 
昨年の夏、彩葉(いろは・8歳)の入団しているサッカーチームで、
合宿があり、親子みんなで「カレーを作った」時の話。
・無意味な薪割り(何で細かくしているのか理解しているのか)
・マッチがつけられない、ライターの石すらすれない(回転させられず)
・薪に火がつかず、焚きつけのための新聞紙でお湯を沸かしている
・大人ですらライター(チャッカマン)で直接薪に火をつけようとする
・屋根を燃やすほどの“業火”⇒カレーを作っているのにその火力は・・・
じねん道の庭で、お湯をわかす、こども百姓「じねん童」の2人
 
 
段ボール破ることができますか?

  
簡単そうに見えますが、結構コツがいりますよ。
子どもだけでは破ることもできない。もしかしたら大人でも??
 
子どもの頃に火の生活がなく、小さな火もコントロールできない大人(?)になっていく。
そう言えば我が家にきた方が、
火吹き竹で火を吹いてくれたのはいいのですが、
火吹き竹の先っぽが火の中に入っていて、
火吹き竹の先が燃えてしまったことを思い出しました。。。
その方の卒業した大学は、「東京大学」だそうです。
 
自分のエネルギーをまず使おうと考えず、
他のエネルギーをに頼ることばかり考える人。
「火くらいコントロールできる」という手足を使わないことによる、
大きな過信が色々な弊害をもたらす。
「原発を安全にコントロールできる」という神話を頭での仮説を信じて推進する。
 
 ■社説・フクシマを繰り返すな
よみがえった人格権
「原子発電所による発電がいかに効率的であり、
コスト面では経済上優位であるとしても、
その環境破壊の及ぶ範囲は我が国さえも
超えてしまう可能性さえある。
単に発電の効率性をもって、
これらの甚大な災禍と引き換えにすべき
事情であるとは言い難い」
効率より安全、経済より命―。
憲法が保障する人格権に基づいて
住民を守るという基本への回帰。
 
5年前、2011年3月11日。。
電気が止まり、
結果的にわたしたち「じねん道」にとって、
「自燃道(みずから燃える道)」⇒火(エネルギー)の自給
をさらに見直す暮らしの始まりでした。
 
■火とともにある暮らし・・・、
「火の生活における聖火ランナー」
冬、
・朝~夕方
暖をとるために火を起こし、
その火で料理をし、
その火でお茶の湯を沸かす、
・・・・
・夕方~夜
お風呂を沸かす
(冬は寒いから3時位から沸かさないと日が落ちる前に入れない)
湯たんぽを七輪の残り火につけておく
寝るまでローソクの明かりとして
最後は「火消し壺」に入れて、火もオヤスミナサイ
消し炭はまた明日の朝新たな火種となって、引き継がれる・・・。
(火はまたつけるのが大変なので消さず、炭の埋もれ火として、
ハウルの城のカルシファーのように暖炉や灰の中で生き続ける)
 
 
■「火をつけられる人」である前に
『うちに燃えるものを持っている者』
 
じねん道が夫婦で編集協力した
福岡正信著『緑の哲学 農業革命論 自然農法 一反百姓のすすめ』
に寄せた博嗣の文章の中に、福岡さんからの言葉を入れた
一反百姓の道を覚悟を持ってすすむ方へ、
農への「入口」ではなく、自分自身の「出口」を探している方へ、
私が羅針盤としている福岡さんのこの言葉を贈りたい。
 一 自分自身の始末ができる者
・・・・・・・・・・・・
 四 うちに燃えるものを持っている者
この『一反百姓のススメ』が、地球という故郷(ふるさとルビ)が失われている今の時代に、
土に還ろうとする一人一人にとって、自らを治め・地に従う、自学自習の書となることを切望します。
・・・・・・・・・・・・
2016.3.11東京新聞1面
平和の俳句には
千葉県野田市の方が
「入り口も出口も見えず原発忌」
という句が寄せられ、
いとうせいこうさんのコメントには、
出口はおろか入り口も、というのが胸に迫る。
なぜそれが起こったかさえわからないし、
知らされない。明らかにしてほしい。  
 
「内側に燃える者を持っている者」
まさに「自燃道(みずから燃える道)」
そのライフスタイル変革による復興への
「情熱」を具体的に持続する暮らし「一反百姓」
冬の間、春夏秋冬の四季の巡りへの準備として
「うち(家)」に燃えるものを持っている者。。
屋根からホウキで杉の葉を落とす。

 

こんなに火の焚きつけに使う杉の葉を集めといたよ、
風禾(ふうか・5歳=2011年生まれ)はあの3月11日まだ生後2か月でした。
今ではお湯を沸かすお手伝いができるまでに。。

 
薪を拾う&切る&割る
一人では運べないけど2人なら・・・

おっ風力発電?!
  
いざという時はなく、
本当はいつも「いざ」という時であり、
繰り返す季節に「順応」する動植物のように、
その「準備」を怠らないこと。
外に火をつける前に、
「内なる火」を持ち続ける生活を実践し続けること。
 
天空を焦がすほどの業火を求めるのではなく、
灰の中の埋もれ火こそが
他者に伝える「稲むらの火」となる。
 
その前に源泉である草や木、自然の復活が必要ですね。
「種蒔き」からはじめなくては。
植物が根をはった後、花を咲かせるように
短絡的にできることではなく、
長期的で持続的に・・・。

東日本大震災から5年、2016年3月11日
ライフスタイル変革による復興
自らライフスタイルを復興させる
「1年1人1%生きる自給率Up」
これからの5年にして行きましょう!!

 


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