疾風の帰り径

BROACHに存在した「疾風の通り径」を移行しました
ブログ内リンクが以前のまま、画像が移行出来てないものは、修正予定

分水嶺のあっち側

2008-09-16 08:42:07 | Touring
 昨日は三連休の最終日、天気は良くなる予想だったのです。
 しばらく風車参拝を怠ったせいでしょうか、どうも最近は晴れ男ぶりが発揮できません。

 それでもとにかく猪苗代湖に向かうことにしたのでした。
 東北道を南下、福島西インターを出て国道115号線で土湯峠を越えます。
 21世紀に入ってこの土湯峠越えの道路はずいぶん整備され、登り側がほぼ2車線、福島市と会津の距離がずいぶん縮まりました。
 以前は高速で行ったほうが早かったのですが、今は115号線ですね。
 峠を越えると猪苗代町、此処はもう阿賀野川水系、分水嶺の向こう側なんです。



 以前から、どこからが会津なのか、気にはなっていたのですが、やはりこの分水嶺を境とするのが理にかなっているようには思います。まあ本当のところは今度地元の人に聴いてみましょう。

 ツーリングに出かけるとき、一番熱心に下調べすること、それは昼飯。
 今回は、やっぱり御蕎麦。
 115号線だと「ふじ田」と言うお店も奨められていたのですが、ジモティに人気の店を探してみると「きまぐれそば七」「ラ・ネージュ」「手打そば処 まるひ」の三ヶ所が最終候補に上がりました。
 名前からして一癖二癖ありそうなお店ばかりですよね。



 いつ開いているか判らないというそば七にほぼ決めていたのですが、途中で事故渋滞がありやや遅れが出てしまった関係で、一番近いここに予定変更です。
 土湯峠からだと平野部に出て、すぐ左に曲がった街中の判りにくい場所にあります。



 まるひ、です。まる秘ではなく、まるヒでした。丸にヒの字。正式な住所が、耶麻郡猪苗代町大字蚕養字樋ノ口乙264ですから樋ノ口のヒかも知れません。
 あっち側(山形や会津)にはよくある、普通の家が蕎麦屋さんになったスタイルですが、お座敷以外にご覧の通り、外にまでテーブルがあります。
 地場野菜も販売中。



 12時前に着いたせいか、行列はありませんでしたが、駐車場もテーブルも一杯でした。
 表のテーブルも人気対策かもしれません。



 窓向きの席に案内されました、お茶はセルフサービス。



 普通のお家の雰囲気ですね。

 メニューは2種類だけ。



 盛そばの大盛りをお願いしました。
 胡瓜の漬物に手をつけながら店内を眺めているうちに、あっという間に蕎麦が出てきます。見込み生産?



 天麩羅は精進揚げです。
 蓋がついてるかと思ったくらい、つゆが真っ黒。眼が悪いのか。
 このつゆが私好みなんですが上手く表現できません、濃いんだけどしょっぱくなく、甘過ぎない、いい塩梅。
 天つゆはありませんが、茶色っぽいお塩が瓶に入っておいてあります。

 そしてお蕎麦



 良いですよね、この透明感。二八ぐらいなのかな。
 山形の蕎麦のように太めなんですが、硬くない。やさしいのど越し。この太さならこの柔らかさがグーです。
 美味しい。

 近隣の方々も家族で来ているようでしたが、こんな蕎麦を子供のときから食べていたら、将来都会で苦労するよ。

 黄金の稲穂、真っ白な蕎麦の花、そしてすすき野の間を走り抜け、猪苗代湖畔に出ます。
 天気が悪くても気持ちがいいツーリングルート。

 一旦郡山方向にちょっと戻って、東岸を南下。



 そして毎度お馴染み、布引高原、このあたりは合併で郡山市になるのですが、郡山は分水嶺をまたいでいることになりますね。



 なんと高原に入ったら、渋滞しています。先週向日葵が咲いたとか、今週はコスモスだとか、地元のマスコミで報道されているんでしょう、と思ったら前の車も仙台ナンバー。
 風力発電所で渋滞に会ったのは初めてです。

 鋭意駐車場も建設中でした、すごいな。



 しかし天気が悪いせいか花も今一。



 コスモスはまばら



 向日葵はみんなでごめんなさい



 大勢来ている観光客も、花より団子



 やっぱり青空の下でないとシャッター欲も沸きません。



 しかしなんと言っても風車。この夏はほとんど出かけられなかったし、なんと3月に富山の稲葉山、4月に岩手の葛巻で参拝して以来。久しぶりなので癒されました。



 しかし今回ここに来た理由はもうひとつふたつあったのでした。
 前回入口だけは確認していた、裏側の林道の存在です。



 ツーリングマップルには布引高原周辺には多数の林道の存在が示されていますが、ジムニーのナビNav-Uには出てこないんです。 布引山の西には、安藤峠越えの黒沢林道と言うダートがあるんですね。



 南は羽鳥湖のそばで国道118号線へ、北はどこへ抜けられるのか走ってみるのが目的でした。
 ジムニーでもボディにバチバチ両側の草の枝が当たる細い林道。
 一回ドン突きがありましたが、羽鳥湖に抜けるのは次回の楽しみとして今回は北上。



 カーナビで自車位置が道無き道を彷徨っているとき、こんな風に道路の線が見えてくると幸せなんです。





 何とか舗装路に出ました。布引高原の上から12kmほどのダート道。一度だけ対向車と会いました。



 まっすぐ行くと東山温泉のようです。右の方が広い道。今回は少しでも帰宅の方向に近い右側へ向かいました。
 これが岩手の大規模林道を思い出すスーパーツーリングロード。



 しかし4kmぐらいで国道294号線にぶつかりジエンド。
 標識を見ると、やはり緑資源機構の道でした。



 で、風車も参拝したし、林道も一発制覇したし、あとは晩酌のお供
 会津の馬刺しは食べた記憶がないのですが、有名。名店でなくてもいいから地元の店がないかなと探しながら走っていたら、湖南町にありました。



 馬刺しのバラエティを聞いてみましたが、これだけ一種類。200gって焼肉を考えると少なそうに感じますが、生食なんで結構あるのです。



 そうするとあとは、あれ、百薬の長。



 来週の芋煮会用に「風の高原」、自分用に花春の両純米酒を買って帰途に着きました。



 帰途、猪苗代湖を眺めると心なしか晴れてきましたが、磐梯山までは見えません。



 49号線、分水嶺に立つ中山峠の風車は停まっていました。
 磐梯熱海から高速に乗り、帰って来ました。

 そして、馬刺しロース
 冷凍でない、柔らかい、そして脂身が少ないヘルシーな馬刺し。いけます、美味しい。幸せ。



 そしてこれも初めての経験なのですが。会津の馬刺しは味噌で食べるのですね。
 辛子ニンニク味噌とでも言いましょうか。



 これまでは甘い醤油系たれに、胡椒か生姜で食べたことしかなかったので結構衝撃です。
 味噌のほうが肉の味がストレートに出るようでした。

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5 コメント

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Unknown (kazu)
2008-09-16 10:49:44
こんにちは。
先日はどうも…
☆さんに負けず行動的ですね。
「ひまわりさんみんなでごめんなさい」。傑作コメントです。
馬刺し、いい値段。国産牛カルビより高い。
熊本でサシ入りの馬刺し食べたことがあります。なんと朝4時までやっている店です。どんな人が夜明け前に焼き肉や馬刺しを食べているのでしょう。
でも、大トロみたいにとろけてようでおいしかった。案内してくれた現地の人に、「こんなサシの入った肉の馬はどんな格好なのだろう」と馬鹿な質問したら、「それは当然肥満体ですよ」と。
牛はわかるけど、肥満体の馬は見たくありません。
Unknown (LYNX☆)
2008-09-16 20:59:29
KAZUさんへ
「肥満体の馬は見たくない」に思わず爆笑してしまいました。
馬刺しに、シカの肉も食べたら・・馬鹿な話?
風写さんに負けない面白い話でしたよ・・・・・
Unknown (風写)
2008-09-16 21:29:07
そうですね
年に何回か熊本から馬刺しを取り寄せますが、霜降りは赤味の数倍しますね。

私は桜肉でも羊でも癖は気にならないので、牛より安ければ普通に買います。

脂身はとらないように気にはしています。
Unknown (サエモン)
2008-09-17 06:50:31
 私も山形で馬刺を食べてきましたが、
ミンクの赤身のようで、さっぱりすっきり。
同じ草食でも牛とは肉の味わいもずいぶん
異なるのだなと感じました。
Unknown (風写)
2008-09-17 08:24:00
サエモンさん
馬刺しでも霜降りはこってりですよ。
タテガミといって首の脂肪だけでも食べますし。

盛り合わせが楽しめます。

まあどこかに肥満体の馬の牧場が存在するのでしょうね。

山形の馬刺し、タレは醤油でしたか?

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