疾風の帰り径

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阿弖流爲

2009-10-01 06:27:30 | インポート
 10月になりました。

 週に一回の、プラごみの日も、楽しみな週末も、あっという間に巡ってくるし、光陰矢の如しです。

 最近久しぶりに小説を読みました。
 前は月に1-2冊程度のスピードで、文庫本を買っては読みしていたのですが、何故かブログを書き始めて以来、パタッと止まっていたのです。読みたい本は、時々本屋で5冊前後纏め買いするのが普通だったので、此処2年ほど読んでいない本が10冊近く積まれた状態だったのでした。

 久しぶりに読んだ本というのは、



盛岡在住、高橋克彦の北の耀星アテルイ「火怨」上下巻です。

 下巻が二冊あるのは、上巻を読み終えたときに見つからなかったので、買っていないと勘違いし、購入してしまったものです。

 感動しました。

 蝦夷と呼ばれ、虐げられていた東北人が、都の大軍を相手に連戦連勝するストーリーはもちろん痛快なのですが、出てくる地名、多賀城、名取、胆沢、気仙、東和、衣川、和賀、志和、江刺……宮城から岩手が舞台なのがなんともいえません。

 北上川は、日高見川と書かれています。日高見というのは、蝦夷が住む地方という意味らしいのですが、私が大好きな"日高見"の語源がそんな意味で、それが転じて北上になったというのは、全く知りませんでした。

 鬼切部は鬼首のことだろうと想像しながら読んでいましたが、重要な場所である、黒石と伊治が良くわかりません。

 伊治は「これはる」と読ませていて、最後の合戦場なんですが、どうも栗原なんですかね。読みも似ています。

 黒石は良くわかりません。津軽の黒石ではないのは確実だし。

 最後のほうは泣きながら読み終えました。

 岩手県奥州市水沢区羽田町の羽黒山に阿弖流爲・母礼慰霊碑が建立されたそうなので、格好の日帰りツーリングの目的地になりました。

 ビートルズに最初に会った日本人とも言われる高橋克彦のこの小説は、河北新報その他に連載されたものなんですね。

 
同じような視点から、東北の歴史文化について書かれたブログを発見しましたが、記事は四つしかありません。


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4 コメント

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Unknown (大名マーク)
2009-10-01 11:53:37
「宮城県の歴史散歩(山川出版社)」によれば
伊治城は栗原市築館のバス停城生野付近とあります
黒石はおそらく奥州市水沢の黒石(くろいし)町あたり
ではないかと思います
ここには黒石寺(こくせきじ)という由緒ある寺もあります
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Unknown (大名マーク)
2009-10-01 11:58:07
追伸
仙台在住の熊谷達也さんの「荒蝦夷(集英社)」も
おもしろいですよ
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Unknown (風写)
2009-10-01 20:12:42
大名マークさん
さすが大名さんだけあって歴史はお強いのですね。
これからもよろしくフォローお願いします。
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Unknown (風写)
2009-10-02 07:31:12
きぬのみちさん
待ってました
あなたのコメント無しにはこのブログは成り立ちません
これからもよろしくチェックお願いします
前に達谷窟毘沙門堂という所に行ったのですが、
http://pub.ne.jp/windpower/?entry_id=1527481
アテルイと戦った坂上田村麻呂が創建したようですね。
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