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幸せな2世帯住宅リフォーム

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木造住宅の全面改修(リノベーション) 杉並の家R

昨年末の1年点検の時に出た補修項目の工事が行われ、確認に行ってきました。

行った時にはもう工事は終わっていたので、やった箇所を確認した後、コーヒーをいただき奥さまSyさんとお話して帰ってきました。

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マンション住まいからご実家の半分近くの部分を改修して、お母様といっしょに暮らす事にされた Sさんご家族。工事の時からいっしょの生活を始められました。

工事した後の家は、ゆるやかな完全(?)2世帯住宅ですが、工事中は完全に「同居」という形でした。いきなりのそうゆう形で、お母様は、突然の環境変化で、とても大変だったと思います(・・・・もちろんSさんご家族もですが。)。工事が終わるまで、という期限があった事は、よかったのかもしれません。でも、そんな大変さを口にされる事もありませんでした。

お母様は、とてもお元気な方で、ご自分の生活はきちんと確立されています。2世帯住宅になった事で、日々の暮しが刺激的になったか、または、大変になったか・・・ いや、きっと 張り が生まれたと思います。Syさんに怒られると、元気な幼稚園生のT君はおばあちゃんのところに行ってしまうそうですが、、そうゆう場がある事は、T君にとっても幸せな事です。お母様にとっては 大変 という一面はあるかもしれないけれど、それもまた 楽しい 事じゃないかと思います。

改修工事によって、玄関も別になったし、風呂もキッチンも別になりましたが、家の中ではドアひとつでつながっています。ドアを開けた先にSさんご家族が普段使われる洗面やトイレがあるので、あまり「分かれてる」という感じではないので、『ゆるい完全2世帯住宅』なのですが、そんな部分で気配を感じられ、同じ屋根の下でお互いがそれぞれの暮しをしつつも、安心感につながるのだと思います。

Syさんのご親戚に建築設計をやられている人がいらっしゃるそうなのですが、Syさんの身内という事だとお母さんが気をつかわれてしまう(言いたい事も言えないという意味で・・?)と思って別の設計者を探されたそうです。

身内に工事を頼んでトラブルになった話はよくありますが、そう なる・ならない は別にして、その選択はよかったのだと思います。

(その選択によって私に声を掛けてくださったので、私にとってもうれしい事でした^^。設計中にも工事中にも、お母さんとはいろんなお話をしました。おかげ様でお母さんとも親しくさせていただいています。)

そんなふうに、SさんもSyさんも、そしてお母様も どちらもお互いを尊重しあっていらっしゃいます。

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今の親の世代のほとんどは、子に頼るということなどなく、その暮しは確立しています。2世帯住宅を建て いっしょに暮らす事を考えた時、暮しの機能を共有するという事があったとしても、互いの独立性を尊重し、気遣う事ができなければ、なかなかうまく行かないと思います。お互いに、自分の価値観を押し付ける事なく、よいところは受け入れ、足りないところはそっと手を差し伸べ、それを感謝し・・・・、そうゆう関係ができるなら、2世帯住宅は、とても幸せな暮し方だと思います。

まあ、それがなかなか難しい事も事実ですが・・・でも、下心だけで2世帯住宅を作ってしまうと、悲劇になる確立が高い事も事実です。

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写真は、新しく作った Sさんの玄関へのアプローチ。完成時の写真なので、土の部分になんにもないですが、今日伺ったら、写真手前の土の部分に、パンジーなどの小さな草花でいっぱいになっていました。それを見て・・・「幸せそうだな~」と感じ、うれしくなってつい これを書いてしまいました。

Syさんも、こんな事をきかっけに思いつくまま文を書いてみるといいと思います。

ブログ・・・ 待ってますよ!^^/

『 2世帯で暮らすために 』:木造住宅の全面改修(リノベーション) 杉並の家R




それぞれの世帯の中立の立場で、幸せな2世帯住宅のコーディネート・設計をします。

志田茂建築設計事務所
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