![Tintai Tintai](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/68/3c8979eee4518b6c0ed47d84844e0a72.jpg)
東京だけでもどれだけの賃貸があるのだろう・・・
先日、ご相談をいただいた方のところに伺いました。
その時に聞いた話し。
すぐそばにある賃貸ワンルームマンションの空きが 「 半分近くある 」
というのです。
半分 って・・・・ もう賃貸業としては成り立ちませんよね。
たぶん 20年くらい前、建築の計画はバブルの頃と思われます。
あまっていたお金のはけ口のように、投資だ、究極の資産運用だ、という感じで とにかくワンルームマンションが作られました。
いわゆる 1K (ワンケー)。
3 i n 1(スリーインワン) と言わた バス・洗面・トイレ が一体の小さなユニットとミニキッチン が玄関を入った通路の両側にあり、奥に6帖程度のひと部屋と小さなクローゼット ・・・ それが定番でした。
人口が減り、かつ、次々に新しい賃貸が作られていく中、古いものは見向きもされなくなり、空き室を埋めるには家賃を下げるしかありません。古くなればそれすら効果もなくなります。
**
これだけ次々にマンションが作られるのは、相続税等の税金対策の結果です。
そうゆうマンションの賃貸の場合、地主は
「別に賃貸業をやりたいわけではない」
また
「空きがあろうがそんなに関係ない」
というケースも多いのではないかと思ってしまいます。
そうゆうものと、賃料を資金計画に組み込んだ賃貸、つまり 「必死な賃貸」 は戦わないければいけないのですから、大変な事です。
「必死な賃貸」 は、なにかしらやっていかないと借り手がつかないのですが、エアコンを付けるとか新しいキッチンに付け変えるだとか、やる事はそんな事ばかり。
その最初はいいかもしれないけど、「次」はもう効果がなくなります。
なんだか違うんだよなぁ と思います。
それぞれの賃貸には、何か他にはない特性を秘めているかもしれません。
そうゆものを生かしてあげればいいのに・・・・ 実に残念です。
業界の「常識」ではやっていては難しいでしょうね。
**
狭い 1K (ワンケー) なら、むしろ
仕切りを無くしできるだけ有効面積が広くなるようにする
くらいの事をしなければ、興味を持ってもらえないのではないでしょうか。
・ 都心の駅そばである
・ 大学や専門学校がそばにある
そんな事でもなければ、1K (ワンケー) に未来はないような気がします。
そして、住み手の視点がない賃貸の未来も・・・・
借り手の減った賃貸の魅力を発見するお手伝いをします。
「賃貸でも自分らしい暮しをしたい」 という住み手の視点から考える賃貸作り
⇒ 賃貸再生 : 志田茂建築設計事務所
⇒ 10年満室 賃貸アパート : M’s (エムズ)