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「1K」の未来 賃貸の未来

Tintai
東京だけでもどれだけの賃貸があるのだろう・・・


先日、ご相談をいただいた方のところに伺いました。

その時に聞いた話し。



すぐそばにある賃貸ワンルームマンションの空きが 「 半分近くある 」 


というのです。

半分 って・・・・ もう賃貸業としては成り立ちませんよね。

たぶん 20年くらい前、建築の計画はバブルの頃と思われます。

あまっていたお金のはけ口のように、投資だ、究極の資産運用だ、という感じで とにかくワンルームマンションが作られました。

いわゆる 1K (ワンケー)。

3 i n 1(スリーインワン) と言わた バス・洗面・トイレ  が一体の小さなユニットとミニキッチン が玄関を入った通路の両側にあり、奥に6帖程度のひと部屋と小さなクローゼット ・・・ それが定番でした。

人口が減り、かつ、次々に新しい賃貸が作られていく中、古いものは見向きもされなくなり、空き室を埋めるには家賃を下げるしかありません。古くなればそれすら効果もなくなります。

**

これだけ次々にマンションが作られるのは、相続税等の税金対策の結果です。

そうゆうマンションの賃貸の場合、地主は

「別に賃貸業をやりたいわけではない」 

また 

「空きがあろうがそんなに関係ない」 

というケースも多いのではないかと思ってしまいます。

そうゆうものと、賃料を資金計画に組み込んだ賃貸、つまり 「必死な賃貸」 は戦わないければいけないのですから、大変な事です。

「必死な賃貸」 は、なにかしらやっていかないと借り手がつかないのですが、エアコンを付けるとか新しいキッチンに付け変えるだとか、やる事はそんな事ばかり。

その最初はいいかもしれないけど、「次」はもう効果がなくなります。

なんだか違うんだよなぁ と思います。

それぞれの賃貸には、何か他にはない特性を秘めているかもしれません。

そうゆものを生かしてあげればいいのに・・・・ 実に残念です。

業界の「常識」ではやっていては難しいでしょうね。

**

狭い 1K (ワンケー) なら、むしろ

仕切りを無くしできるだけ有効面積が広くなるようにする

くらいの事をしなければ、興味を持ってもらえないのではないでしょうか。

・ 都心の駅そばである

・ 大学や専門学校がそばにある

そんな事でもなければ、1K (ワンケー) に未来はないような気がします。

そして、住み手の視点がない賃貸の未来も・・・・





借り手の減った賃貸の魅力を発見するお手伝いをします。


「賃貸でも自分らしい暮しをしたい」 という住み手の視点から考える賃貸作り

⇒ 賃貸再生 : 志田茂建築設計事務所

⇒ 10年満室 賃貸アパート : M’s (エムズ)



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