![Satosato_022 Satosato_022](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/43/c7/bebdf7f61149c70aa32cd91c3b1eeb3a.jpg)
平凡な事物の非凡な美しさ ( チャールズ・イームズ )
建築家チャールズ・イームズ がよく語っていたそうです。
チャールズ・イームズ と聞いて、一見、時代の先端を行っていたデザイナーというイメージもありますが、特別でない日常の中に美しさを求めていたという話は、共感できてなんだか身近に感じられ、うれしくなります。
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設計者として 「ここがこんなにすごいんですよ!」 なんて力説するようなものを作りたいとは思わないんです。まして「 ここから、こう見ないとダメなんですよ!」なんて、建築として鑑賞する事を強要する みたいな事は絶対にできません。
もちろん、「ここからこうゆうふうに見えるのはいいな」とか「ここからこんなふうに光が入るようにしたいな」とか、考えます。
ただ、それを大袈裟に施主に説明する事はありません。(軽くはあるかも・・・)
住み始めてから気づいて、喜んでもらうほうが、暮す楽しさが増えるし、もしかすると、私が考えてる事を超えて 何か素敵なシーンがあるかもしれません。そうゆうご連絡をいただく事もありますが、そのほうがうれしいです。
新築の場合でも リフォームの場合でも、それまでの施主の暮しの経験に対して、
何かちょっと視点が変わる家 にしたいと考えています。
視点が変わるというか、気づく事が増える・・ つまり何かに対して意識するようになるという事。
その何かとは・・・ 日常 です。
日常なんて、特別何もないように思いますが、本当は、美しい事、美しい場面 がたくさんあります。 それは、家が新しいとか古いとかじゃなくて、本当に普通にある事です。
朝、差しこむ一筋の光とか、、 やかんのお湯の蒸気とか、、 白いタイルの清潔感ある輝きとか、、 スタンド照明ひとつつけただけの部屋の豊かな温かさとか、、 物を整理した気持ち良さ・・床を水拭きした気持ち良さとか、、、 ある季節にしか見れない何かの影とか、、 そんな探せばいくらでもある事です。
私達の日常は、美しいモノにいっぱい囲まれています。
ではなぜ気づかないのか・・・。 自分のいる部屋をふりかえてみると、、、どうですか?
部屋に 「 余白 」 ・・・ あるでしょうか?
やっぱり、物と日常というのは密接に関係します。思い切っていろいろ整理して整えてみましょう。それだけでも 気持ちに 「 余裕 」 が生まれます。
でも本当は・・・ 物が多い少ないというより、『 見つける意志 』 『 感じる意識 』 があるかどうかです。『 暮しに対する意識 』 と言ってもいいかもしれません。
めんどくさがって雑にしないで、暮しの中のいろいろに 『 愛情を持つ 』 という事です。そうすれば、物の量とか、雑然さとか、そうゆう事が気になります。必然的に出ている物の量も減るでしょうし、その結果 「 余白 」 が生まれ、心に 「 余裕 」 が生まれ、よりいろいろな事を感じるようになります。
と、、そんなふうにいくかどうか、まずはやってみましょう~^^
日々、家の中で 美しいもの 美しい事 を感じられたら、暮しはますます楽しくなりますね。
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写真は sato*sato の既存の階段の上に作った格子の床。
目的は、階段越しにある2階の窓を開け閉めするためです。これまでは背の高いご主人しか届かなかったんですが、奥様でもお嬢さんでも開け閉めできるようになりました。
格子にしたのは、1階が暗くならないようにするためです。ですが・・・
工事中、格子の上にあった照明の光で、格子の影が壁に映っているのを見つけらたご夫婦が、「すごくよかった」と、照明を工夫するそうです。
そんなふうに、美しい場面を作り出す事、、そんな気持ちを持ってもらう事は、設計者としてはとてもうれしいです。
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