8年前に完成した 小さなバイクガレージハウス LWH001
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先日、8年経ったその家に伺い、施主のYさんにお話しを伺いました。
最後は・・・
この家の住み心地について。そして、この家で暮しはじめて変わった事
について。
Yさんに聞きました。
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この家の住み心地はどうですか?
(普段)特に「住み心地」を考える事はないです。でもそれはいい事だと思う。
一瞬で”日(太陽の光)の加減が変わるの感じた時・・・「いい家だな」と思います。
小さな家は、そうゆう周囲の変化がわかりやすいですね。
この家に住むようになって、ご自分の中で、価値感とか考え方とか、変わった事はありますか?
極端に言うと・・・『1円の物を買うのも悩む』ようになりました。
(買おうと思う)その物の価値を考えます。へたをすると単にゴミになるわけです。物に対する考えが真剣!
買った後、ずっと家にあるんだから適当に考えてはいけないと思います。
『家に合わせて考える』という感じ。
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家が完成した当初は、それまでの暮しと変わりますから、刺激があって、日々「家」を意識されます。
でも、時間が経つと、その家が「日常」となり、家の心地良さとか、、が「普通」になってしまいます。
ですから、何年も経って「この家はどうですか?」と聞いても みなさん、「ん?」という顔をします。
しばらく考えて「住み心地いいです」と言ってくれます。
でも、そうゆう感じより ”あまり不快がない” という事なのかもしれません。
ではそれは ”特別いいわけでもない” ・・・ という事なのでしょうか?
考えてみてください。
自分の居る家を見渡して 「嫌だな」と思うところ、、、結構あると思います。
それが無い。。
まあ、ゼロではないと思いますけど・・・良いところのほうが勝っている。。
それはすごい事だと思います。
Yさんも、普段 意識する事がない。。 なくなってしまう。。
でも、雲が太陽を横切った瞬間、まるで電気(照明)を消したように 家の中の明るさが変わります。
雨が降りだせば、屋根に当たる雨音が家のどこに居ても聞こえてきます。
月が出れば、月あかりがトップライトから入り部屋を照らします。
小さな家は、外の変化をダイレクトに感じます。
そうゆう・・・自然とつながっているような家です。
それは 「 生 」 を感じる事だと思います。
家に包まれ、守られている事も。。
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Yさんが言うように、多くの施主の人も
家ができてから、「簡単に物を買わなくなった」 と言います。
「本当にこれ必要なの?」
「これ、家にふさわしいかな?」
と考えるそうです。
物と自分の関係というのはとても大切な事です。
私達は、極端に言うと 知らず知らずに物に支配されています。
特別欲しいわけでもないのに・・・
本当に必要なわけでもないのに・・
とりあえず
物を買っています。
苦しい時もあるかもしれないkれど、真剣に悩み、考えて作った家は・・
住む人を、物から自立させる のかもしれません。
受け身な暮し方(生き方)から 主体的な(=自分で決める)暮し方(生き方) に変わるのだと思います。
( 「バイクガレージハウスに暮す」 終 )
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『バイクガレージハウスに暮す』
第1回:バイクの存在に癒されます
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この家は 私の提案する 小さな家 LWH の第1号の家です。
Yさんは LWH のコンセプト
『 暮しにまつわる様々な物(事)を整理し身軽になって軽快に暮す 』
に共感してご依頼いただきました。
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