Home Room ・シンプルな暮らしと家

築50年もの

リフォームの相談を受け、お話しを聞きに行ってきました。

元の部分の家が築50年ほど。
増築した部分が築40年ほど。

思いを込めて手入れされてきた家。
外壁の補修などされていて、外からの見た目は古さを感じさせません。

その方法がいいかどうか別として、築50年だろうが、手入れをされているので、まだまだいけそうです。

その家には、家族のいろいろな思いがあります。
当然いい思いばかりではなく、イヤな思いも・・・
とくにご相談を依頼されたその方は、いい思いがあまりないそうです。

・・
以前、建て替えるかどうかでご相談を受けた方が
 「何もいい思いなんかない!」
とおっしゃったの聞いて、私はなんだか打ちのめされました。
 家は、あるだけでは、幸せではない・・
その事に気づかされたのでした。

だから、今回も、残す事がベストなのかどうかまだわかりません。
ただ、その家の中に居ると、かたくなに家を守ってきたお父様の思いが残っているのかどうかわかりませんが、「もうダメだ」と、その家が音を上げているようには思えなかったのです。

今回のご相談では、その家を賃貸にすることができるかどうか検討する事になりました。
 どんなふうにできるか・・
その場でいろいろお話しているうちに、「あまりいい思いがない」と言っていたその方も、
 「少し楽しくなってきた・・」
と、言われました。

そう、やるからには、ご本人が「やりたい!」と思う事が大切です。

これから検討に入ります。どうゆう結果になるかわかりません。お金の事もあります。でも、前向きに考えた結果『家を壊す』という事になったとしても、その決断は、決して悪い事ではないと思うのです。

- - - -

→ 続・築50年もの

‥‥‥

リフォーム、リノベーションで、家と心を再生します。
志田建築設計事務所

コメント一覧

しだ
junさん
世の中、景気が上向きだという気分の中で、
再生だ、ロハスだ、というのも
また薄れていくのかもしれません。
結局「負のイメージ」が誇張され、スクラップ&ビルドは永遠に続くのでしょう。
この国には『住育』というものが全くありません。
昔は当り前に「しつけ」や「しつらえ」の中にそうゆうものがあったのに。。

> 違うんですよね。そうじゃないんですよね。街の中にちょこんと建ってるような、瀟洒
> というか質素というか素朴というか…。でも、わかってもらえないんですよ。

わかってもらえないですね。
『瀟洒』
辞書ひきましたよ!
「さっぱりして気がきいているさま。あかぬけているさま。」
瀟洒な住宅
辞書にありました。
そんな家がいいですね。。
しだ
じじさん
古い家はある意味「宝」だと思います。
でも、それを見つける気がなければ見つからないし、見つけても磨かなければ光りません。
ダイアなら、それを磨く技術の差で何倍にも差がでるのだろうけど、家は多少粗くても大丈夫。
その後をどうするか・・
それを手にした人のセンスが問われます。(笑)

> 我家は建替える予算は無く、なんとしてもリフォームで
> 再生してもらわねばなりません(笑)

あまり神経質にならず、楽しんで、いきごんでくださいね!

> ・・知合いの工務店を・・

知り合いというのは、結構突っ込みにくいところがありますね。
対抗するには勉強あるのみ!

設計事務所として、設計から現場監理までするのが理想ですが、部分的なところでご協力する事も可能です。
何かしら必要と思われる事があれば、メールくださいね。
jun
しださん、ありがとうございます。
http://ikute.boy.jp/blog/
ただ単に「古い」「狭小住宅」「ローコスト」となどということで、頭から馬鹿にしたような態度の人や、「断る」と言ってきた人や…本当にたくさんいました。
世界はやっぱり広いですね。しださんのように、理解してくださる方も、こうしていらっしゃるのですから。ほんとに嬉しいです。

違うんですよね。そうじゃないんですよね。街の中にちょこんと建ってるような、瀟洒というか質素というか素朴というか…。でも、わかってもらえないんですよ。

じじさん、がんばってくださいね。水まわりだけプロに頼んで、あとは自分で…という方もいらっしゃいますしね。でも古い建物は耐震性がないこともあるので、そのへん、どうなさるかもありますよね。
じじ
JUNさんはじめまして。
JUNさんも苦労されたのですね。
みんな同じ道を通ってるんだなと思ったらちょっと力強く感じました。

我家は建替える予算は無く、なんとしてもリフォームで
再生してもらわねばなりません(笑)
本当にどうやって自分の思う方向を分かってもらえるのか、
これからが勝負です!


そしてしださん、我家の場所はJunさんのご自宅とも比較的近いのかもしれません。
ただ・・知合いの工務店を紹介して
もらってしまったため、人間関係の部分で変更は難しく。
こうなったら自分で調べられる事は調べきって、プロの技の部分で活躍してもらうように割切る事も必要かなと考えている所です。
あと半月早くこちらを拝見していれば・・・と残念です。ホントに。
しださんなら、我が古屋も、ダイヤモンドの原石として
扱っていただけただろうにと思いますから!


しだ
junさんのおこさん、かわいいですもんね。
密かにファンです(笑)

『古い家に住む』
という事は、ある意味、『今』充実したい、というのがありますね。
ただ、楽天的ですが、その時点での耐震や技術的な考えのもとに手入れしてゆけば、木造の場合、「負の資産」にはならないと考えています。
ただ、それも程度というか金額とのバランスというか・・・そのへんがむずかしいですけど。。
なんにしてもメンテフリーというのはありえず、新築であっても手入れをしなければ結局はそのうち「負の資産」となっていくのですから。。
でもjunさんは、そうゆう事を十分わかっていらっしゃる。
素晴らしい家をつくられたと思います。

> 「えっ…。あらっ…。あぁっ!」と思ったものです。

残念・・
でもその頃たしか、もう家づくりは始っていましたね..
junさんご家族の家づくりをいっしょにできたら楽しかっただろうな、と思います。
設計の人がうらやましいです!(笑)
jun
ウチの場合は、小さな子どもたちがふたりいました...
http://ikute.boy.jp/blog/
やっぱり、ある日親は死ぬかもしれませんしね。病気になって入院するかもしれないですしね。もしも、親がいなくなったあとでも、子どもたちが生きていける家でなければならない…。そのためには少なくとも子どもが自立するまで大きな負担がかからない家でなければ…。そういうことですね。

もし、今の状態のブログを拝見していたら、絶対ご相談に行ってますね。たしか、最初の頃、こちらのブログにおじゃまするようになったとき、ブログを中断されようとしていらっしゃいましたっけ。その後、とても魅力的なことを書き続けていただいていて、「えっ…。あらっ…。あぁっ!」と思ったものです。
しだ
junさん
そういえば、junさんは大田区でしたっけ?世田谷区?
リノベーション&リフォームは、都内はもちろん、新宿から1時間圏内ないならやりますよ!(それ以外も応相談・・ちょっと宣伝。。)
もっと早くお知り合いになれればよかったですね(笑)

>「意識」のある工務店さんや設計者さん探しって、難しかったです。

確かに言うのは簡単ですね。
工務店はどうしても先々のクレームを考えてしまいます。だから、新築をやりたいのが本音です。

漠然とリフォームしたいと言っても何をどうしていいかわからないのは、業者もいっしょです。
設計図やスケッチなどが「バアーン」とあって、はじめて頼む方も工事する方も、相互理解ができ、まずそこからが仕事(になるかどうかも含めて)のスタートです。その反応で、相手の本気度もわかりますしね。。

>状態の悪い古い家をリノベーションすることは、負の資産になっていく

junさんには、親身に言ってくれた人がいてよかったですね!

でも、その言葉、いろいろな意味で考えてしまいます。

・・
jun
「意識」のある工務店さんや設計者さん探しって、...
http://ikute.boy.jp/blog/
結局、手間ばかりかかってお金儲けにはならない仕事なので、意識を持ってやってくださるところって…私は探すことができませんでした。東京都心部なのでそれも仕方がないのかもしれないのですけれど…。リフォーム会社もいくつかあたってみたこともありましたが、やっぱり、アコーディオンカーテンのセンスなんです。設備変えてクロス張って手すりつけてサイディングして…そういうリフォームなんです。違うんですよね。リノベーションとか、ピカピカでない家を理解してくれる工務店さんて、ホント、どう探したらいいんでしょうね…。

結局、あるリフォーム会社さんにアドバイスをいただいて、建て直す方が良いということになり、私の場合は建て直しをしました。状態の悪い古い家をリノベーションすることは、負の資産になっていくと言われました。そのリフォーム会社さんは、お金儲けだけではなく住む人の人生を考えてくださっていたので、そのリフォーム会社さんに見ていただいて良かったと思っています。

しださんは、大田区の物件でも手がけられるのですね。お願いしたらよかったかしら…(笑)。
しだ
じじさん
その状況だと、工事金額がかかる事はいたしかたないですね。

本当に「家を再生」する事に意識のない工務店だと、「そんな家に住む」ことをの意味を理解することはできません。
「アコーデオンカーテンを提案してくる」その感覚ではむずかしいでしょうね。
じじさんの事も理解してくれないでしょうし、「おもしろい」と思ってはくれないでしょうから。。
設計者でもいれば、また違ってくるのでしょうが、「シロウトは困るよ」と思われているのでは、以後、大変な思いをされるかもしれません。
近辺で(リフォーム会社を含めて)、再生を真剣に考える工務店や業者をもう一度探してみてはどうでしょう。(東京町田から神奈川相模原および周辺なら、後輩の工務店を紹介できるんですが・・)
そして、金額がかかるのはどこにあたっても同じだとおもいますから、ご自分達でやる部分についても相談にのってくれたり、理解してくれるところがあるといいのですけど・・

建具などは他の家のものが転用できたりします(多少の手直しは必要)。そうゆうものが利用できる事も古い日本の家の利点でもありますね。

まあ、あまり時間のない事なのだとは思いますが、かといって理解されずに工事されても意味ないし・・
とにかく、こんな風にしたいという事を鮮明に打ち出してください。
頑張ってくださいね!
じじ
こんにちは。50年ものですか。負けました(笑)
我家は前持ち主さんの経済的事情もあり手入れがされていないため、壁はぼろぼろ・屋根は錆び、キッチンは床まで半分抜けたような状態で可哀想なくらいです。

なんとか手を入れてピカピカの新築にはない空間を作れたらいいなと思っている所です。

工務店さんからリフォームの見積りがきたのですが、金額もびっくりでしたが、仕切る扉に「アコーディオンドア」と書かれていたのに驚きました。適材適所はあるのでしょうが、アコーディオンドアでは(私は)家に帰るのが嬉しくなるようなプランではないなぁと・・・。

こうなったら素人ですが、ドア一枚スイッチひとつ、自分で考えるしかなさそうです。

いつかこの50年ものの経過を教えて下さい。楽しみにしています。
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