リフォームの相談を受け、お話しを聞きに行ってきました。
元の部分の家が築50年ほど。
増築した部分が築40年ほど。
思いを込めて手入れされてきた家。
外壁の補修などされていて、外からの見た目は古さを感じさせません。
その方法がいいかどうか別として、築50年だろうが、手入れをされているので、まだまだいけそうです。
その家には、家族のいろいろな思いがあります。
当然いい思いばかりではなく、イヤな思いも・・・
とくにご相談を依頼されたその方は、いい思いがあまりないそうです。
・・
以前、建て替えるかどうかでご相談を受けた方が
「何もいい思いなんかない!」
とおっしゃったの聞いて、私はなんだか打ちのめされました。
家は、あるだけでは、幸せではない・・
その事に気づかされたのでした。
だから、今回も、残す事がベストなのかどうかまだわかりません。
ただ、その家の中に居ると、かたくなに家を守ってきたお父様の思いが残っているのかどうかわかりませんが、「もうダメだ」と、その家が音を上げているようには思えなかったのです。
今回のご相談では、その家を賃貸にすることができるかどうか検討する事になりました。
どんなふうにできるか・・
その場でいろいろお話しているうちに、「あまりいい思いがない」と言っていたその方も、
「少し楽しくなってきた・・」
と、言われました。
そう、やるからには、ご本人が「やりたい!」と思う事が大切です。
これから検討に入ります。どうゆう結果になるかわかりません。お金の事もあります。でも、前向きに考えた結果『家を壊す』という事になったとしても、その決断は、決して悪い事ではないと思うのです。
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→ 続・築50年もの
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リフォーム、リノベーションで、家と心を再生します。
志田建築設計事務所