写真は、GWに、お招きいただいた施主の家です。
料理とお酒をいただいた状態のテーブルと部屋の中です。
もう10年以上のおつきあいなので、勝手知ってるというか、特別なお客ではなく?(笑)・・・
逆に、お互いに「そのまま」な感じでお会いできます。もちろん家も。
そうは言っても片付けていただいていますが、施主の普段の状態に近い家を拝見する事ができます。
当然、雑誌や郵便物やお子さんの学校の関係のプリントがあったりするんですが、、
なんというか、「嫌になる雑然さ」には感じません。
そういう日常が、うまい具合に家と調和?してる・・というか。。
天井が高いというのはあるのですが、奥様のセンスでもあるんでしょうね。
「家の中をまたちょっと変えたいんですよ」と言ってました。
家や暮らしを「ほったらかし」ではなくて、「変えて気持ち良くしたい」という意識を持っていらっしゃるからなのでしょうね。
気持ち良さという事で言うと、この家の空気の流れが気持ちいいんです。
南北に細長い家なので、南北に風が流れるように、当然考えています。
東の隣地の建て物には1階に店舗が入る建て物で、音や視線を考え、大きな窓を無くし数も減らしました。食卓のところに小さな窓を作りましたが、そこを開けると結構空気が流れます。
あまりそこまでの効果を考えていたわけではないので、ちょっとビックリ。
設計でいくら考えても、出来上がってみないとわからない事もあります。
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キッチンと階段の境の部分の天井にシーリングファンを付けています。
これは結構効果があって空気を動かします。
築約50年の木造2階建てを全面的にリノベーションした家です。
2階がLDKと書斎とその上にロフトがあります。
元の家は平らな天井でしたが、屋根の勾配に合わせて天井をつくりました。
必然的に古い梁が見えるし、補強するための新しい材もあるし、見ていて飽きないです。
そういう新旧の構造材があってお互い共存してるわけですが、その感じがなんとなくゆるくて(笑)、おおらかな気持ちになれるような気がします。
床は杉板です。最初は赤い部分と白い部分と色の違いがありましたが約2年半経って、ほとんど同じような色になっています。
リフォームですが、工事後の新品な状態から、気持ちの高揚感も、杉板の色とともに落ち着いて、この家が「日常」になっているという事だと思います。
「杉板はいいですよね~!もう少ししたら(初夏になったら)裸足になって気持ちいいですよ」と言われます。
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住む人も年齢を重ねていきます。この家もまた年齢を重ねているように感じられます。
劣化していくのではなく、「味が増していく」という感じです。
つまり、「日常の暮らし」が味わい深くなるという事。
初めてのお客さんが来るという事で、物が片付けられて逆にどこかよそよそしくなる「”特別”が良くみえる家」より、日常使いが気持ちいいのが、やっぱり「いい家」なんだと思います。
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この家は、2020年11月にリノベーション工事が完成しました。
元の家は当時で築50年。全面的に改修をしました。
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この家の施主は・・・実は
sato*sato という築30年の家をリフォームした家の施主です。
ご家族それぞれの状況が変わり駅に近いこの家に住み替えされました。
sato*sato 2 と言うのは、2軒目という事とその次もあるという事を表してします。いつかまた家が変わる可能性があり、「進行形」というか「進化」というか、そんな意味で使います。7~8年後には 3 になっているかも。。
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築30年の家リノベーション sato*sato 施主インタビュー
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リノベーション解説・プレゼント
sato*sato のリノベーション工事の内容をすべて公開し、リノベーションとはいったいどんな事をするのか?できるのか?を紹介する冊子を作りました。
どんな問題があったのか?
問題を解決するのに設計者はどのように考えたのか?
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その家の要素がいろいろ、今回の家にも引き継がれています。
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家づくりの相談会をやっております。
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来てくださったみなさんに喜ばれています!
モヤモヤしていたものが晴れ、新しく進む方向が開かれるようです。
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