立原道造のヒヤシンスハウス(埼玉県さいたま市南区 別所沼公園内)で検索すると、普通は次の写真が出てくる。
もちろんこちらは、とてもいい外観だけど、その裏側になる最初の写真の外観が、良かった。
白熱灯の光で照らされた淡く温かな室内がうかがえる「窓」が、とてもいい。
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ヒヤシンスハウスとは、詩人で建築家であった立原道造が構想していた小さな平屋を、2004年11月の没後65年に実現されたもの。約15m2(約4.5坪)という小さな平屋。
メルマガで、この「ヒアシンスハウスを一緒に見に行く企画」で参加を募集したところ2組が手を上げてくださった。
全員はじめてのヒアシンスハウス。
この家の中に入ると皆さん喜んで、わずか15m2(約4.5坪)というとても小さな家の「大きな感覚」を楽しまれていた。
外壁は杉板張り。木製のガラス戸は戸袋に引き込まれ全開放になる。小さな家であってもこんなふうに1点特別な部分があるだけで、広がりと気持ち良さを感じる。
▼十字の穴がある板壁は、戸袋の壁かとおもいきや・・・これも動いて雨戸になる。
▼外壁の杉板・・反ってきているのでゆくゆくは補修が必要だけど、色の変化がとっても魅力的。
いざとなれば、部分的に取り換える事だってできる。感じられるものがサイディングとは大違い。
▼玄関ポーチ、水色の木製ガラスドア。
ここだけで心つかまれる。
▼室内から玄関ドア
▼室内から全開放されるコーナー窓。
窓台として幅広の板が使われている。物を置いたりする事はもちろんできるが、腰かけるのもちょうどいい。
小さな家の場合にはこんなふうにちょっとした工夫が家の広がりにつながる。
▼コーナー窓のほうから反対側。
手前は作り付けのベンチ。その奥が作り付けの机。
小さな家の場合、壁に寄せて必要な機能を作り付けにすると、小さくても広々と?暮らす事ができる。
小さくても必要な場所を寄せて、何も無い部分を作る事が、感覚的に広がりを感じ効果を生む。
▼一番奥がベット
ちょっと穴倉っぽいベットスペース。気持ち良く寝れそう。ベット脇の小窓がまたかわいらしくて気持ちいい。
▼小窓にヒアシンス。
窓の金具に気持ち盛り上がる!
▼ベット側から反対方向
室内は、床壁とも杉板。小さな家でも本物の板だからこそ、懐かしさとか穏やかさを感じられ気持ちが落ち着く。
どなたかが「照明がひとつしかない」と言われてたが、ほんとに十分だと思う。現実的にはそれでは暗いのだけど、必要な場所にスタンドを置けばいいだけ。
明るすぎる現代の家では、何かを失っている。。
これから家を考える人にはぜひ一度見に行って欲しい。
⇒ ヒヤシンスハウス
すでに家がある人も、この小さな家の感覚は、味わってもいいと思う。
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