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よみひと知らずの建築

よみひと知らずの建築を作りたい。

設計者の名前なんかどうでもいい。

雑誌など見ていても、日本のなにげない建物に目がいってしまう。
それは何十年もいや百年以上も立っている。

旅館だったり、昔の豪商の家だったり、民家だったり、蔵だったり
繊細なものだったり、剛のものだったり
でもみんな凛(りん)としている。
たとえ崩れかけていても、その姿勢をしっかり保とうしている。。

街を歩いていて、4~5十年程度の普通の家だけど、
そんな家に出会う事がある。
もちろん狭小ではないが、当時では小さな敷地の小さな家だっただろう。
思わずながめてしまう。上質な空気がそこにある。
旦那と大工の親方の粋な関係を空想する。

どれも、今となっては、作り人の名前などなく、また意味もない。

ある時期に、新しい、という事にみんなが希望をいだいた時に、それらは、無惨に不粋な改修を加えれてしまったものが多い。
今、それらを元の姿に戻す事が多くなっている。そんなものを見るとワクワクしてしまう。
息絶え絶えだったものが、再び凛とした姿を取り戻す。

そんな仕事をとてもうらやましく思う。

建築はヒトより長く生き続ける。何世代も見守る事ができる。
でも、ヒトの手がなければ、それはかなわない。。
だれが作ったかは意味がない。
どれだけ愛されていくかに意味がある。
保存される事に意味はない。
使い続けられる事に意味がある。

それが、よみひと知らずの建築。

そんなものを作っていきたい

・・・

7月7日

思いをしるす

忘れないように

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