マゾヒズムに花札を!

Female Domination & BDSM …とは殆ど関係ない花札に関する四方山話です。

雁が来る頃

2006年08月09日 16時14分56秒 | 芒 - 8月
雁江戸時代と芒の2ワードから連想されるものはと言えば?
答え、やくざもの、
見かけの投稿日付の差よりは少し離れた投稿で、僕は書きました。

3ワード検索でもよかったですよ。8月芒(坊主)の10点札に配置されてる『雁』を加えた。

2 雁が来る頃 俺らも帰る
  無事で暮らせよ 叉逢う日まで
  泣いて見送る あの娘の肩に
  投げて一節 三度笠

ね? 名月佐太郎笠の一節です。
この佐太郎っては、作者が出入りのセールスマンの名前を拝借してつくった架空キャラなんですけど、やくざもの、渡世人ってのもまた日本の風物といえます。
時代劇定番のこのクラシカルやくざってのは、どういう背景で生み出された人たちだったんでしょうねえ?
ひとつにはこういった理由があります。

近頃、女性が性の快楽を買うようになったという風説がありますけど、どうやら江戸期においても、女性が買春することがあったようです。
大概は世間知らずの大店のお嬢様が、ひいき役者あたりを、なんですけどね。
そして、子種を貰ってしまう。世間体が悪くてしょうがないから出来た子供はこっそりと里子にだされてしまう。

長じてやくざものになった子が、父or母を訪ねてくる、というのが『日本のシェークスピア』長谷川伸『戯曲』の定番ですね。

と、この言い回し、



『楕円~』の新章、拝読してますよ~

を丸写ししました。

………
………

わああぁぁぁぁ!!! ミユ様! ごめんなさい! ごめんなさい!!
また、パクってしまいましたぁ!

いけない僕をイヂメて、イヂメて!
もっと、イヂメて~!!

    (;`Д´)/ヽアー/ヽアー!!

仲秋の名月が待たれる今日この頃

2006年08月08日 21時08分58秒 | 芒 - 8月
手漉坊主さて、このブログでは例外となる実日付での投稿です。

すっかり、秋めいてきましたよねえ。
諸所に虫の声。野山も、ススキの穂が主役となりました。
ちょうど花札8月の光景です。
そう、今年も後一週間で、20点札のあの光景、仲秋の名月を見ることができるのですよねえ。

…いやいや、冗談ではありませんぞ。正真正銘掛け値なしに実日付で今日は8/8。
但し、ってことで、或いはお気づきか? 旧暦の8/8です。
じゃあ、普通に使っているところの暦である新暦では?
うん、書きましょう。9/29ですよ。

如何です?
新旧暦では、これだけ季節の差があるんですよ。
ああ、今年は8/15仲秋の名月は10月になってからなんですよねえ。
そこを踏まえたところで、この記事の仲秋の名月ネタを鑑賞して貰おうと思って、書き出しました。

今日は、お隣の国のほうをいきましょうか。
うん、前にも一回やったか。では、もっともポピュラーな中国古典である三国志から。

三国志の「作者」として、吉川英治、陳舜臣の次辺りに、横山光輝氏をあげる人も多いのではないか? 僕の言葉ではありませんよ。どっかで見ました。
我が家のライブラリーにもあります。
弓月光マンガと同様、別棟資料館ではなく、ちゃんと母屋に収納されてました。

ただマンガってのは嵩張りますよね。
横山三国志、実に六十余巻。
大体、吉川三国志に沿ってかかれてますけど、僕の興味のある袁兄弟の話などは大幅にカットされちまってますし。
逆に吉川三国志になかった場面で入ってたのは、2-3箇所だけだったかな?

成都攻略の折、どうしても劉備に下らなかった雒城城主・張任。
後生の人がその忠節をたたえた詩が取り上げられてるのが、そのひとつでしょう。
披露します。


  烈士豈甘從二主 張君忠勇死猶生 
  高明正似天邊月 夜夜流光照雒城

 烈士 豈に甘んじて二主に従わんや
 張君が忠勇 死すとも猶(なお) 生けるがごとし
 高く明らかなる 正に天辺の月の似(ごと)く
 夜夜 光を流して雒城を照らす



と、この言い回し、



もうひとつの三国志?

を全文丸写ししました。
えーい、毒食らわば皿までだ!

お隣の国の8/15

八月十五日夜、禁中独直、対月憶元九 八月十五日の夜、禁中に独り直し、月に対して元九を憶ふ

 銀台 金闕 夕沈沈
 独宿 相思うて 翰林に在り
 三五夜中 新月の色
 二千里外 故人の心
 渚宮の東面 煙波冷やかに
 浴殿の西頭 鐘漏深し
 なお恐る 清光 同じくは見ざらんことを
 江陵は卑湿にして 秋陰足し

この白楽天の七律も、八月十五日とは10/6のことである、と頭で置き換えて読むと季節感がわいて、心に響いてくると思います。

………
………

わああぁぁぁぁ!!! ミユ様! ごめんなさい! ごめんなさい!!
また、パクってしまいましたぁ!

いけない僕をイヂメて、イヂメて!
もっと、イヂメて~!!

    (;`Д´)/ヽアー/ヽアー!!


利根の川風 袂に入れて

2006年08月08日 09時22分27秒 | 芒 - 8月
千社札俗に坊主と呼ばれている花札8月のテーマ植物は芒、考えてみれば草ですよねえ。
それも次月の菊と違い、花も何もない正真正銘の草です。
本来木である藤や萩が草として扱われているのは、芒にとってはさぞや不本意なことでしょう。

それはそれとして、話を続けましょう。
花札が完成したのは江戸時代。その江戸時代と芒の2ワードから連想されるものはと言えば?
隠れ時代劇ファンの僕は「やくざもの」と回答しますね。

ほら、芒を口に咥えて、こんな感じで。

1 あれを御覧と 指差す方に
  利根の流れを ながれ月
  昔笑うて ながめた月も
  今日は 今日は涙の 顔で見る

戦前のヒット曲『大利根月夜』です。

さて、利根川。
昔は東京湾に注いでいたわけですよね。
今はいうまでもなくこのとおりなんですが。

河口の光景は雄大ですぞ。
なにせ向かいは米国、アメリカ合衆国です。
日本語標記では「米国」ですけど、同じく漢字を使う西隣の国では「美国」となります。
そして、米国人は「美人」、いやいや嘘じゃありません。

と、この言い回し、



天保水滸伝、このころは既に太平洋へ

を丸写ししました。

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わああぁぁぁぁ!!! ミユ様! ごめんなさい! ごめんなさい!!
また、パクってしまいましたぁ!

いけない僕をイヂメて、イヂメて!
もっと、イヂメて~!!

    (;`Д´)/ヽアー/ヽアー!!


吾が立ち嘆く

2006年08月07日 18時17分49秒 | 芒 - 8月
霞花札の八月は芒、別名坊主でしたね。
調べてみると、もうひとつ、霞とする記載もあるようです。

いや、不思議に思いますよねえ。
だって、霞といえば春。旧暦八月は仲秋ですもの。

と、歳時記を捲っているうちに発見しました。
秋の季語に夕霧。
昔は春秋ともに霞ともいい、霧ともいっていたのが、後になって春を霞、秋を霧というようになったと書かれていました。

この歌もちょうどそんな時期でしょう。
投稿日付に拘らず前にお話した万葉集は巻十五に収録された遣新羅使人の歌です。

 安藝国(あぎのくに)風速(かざはや)の浦に舶(ふね)泊てし夜、よめる歌二首

   我がゆゑに 妹歎くらし 風速の 浦の沖辺に 霧たなびけり

   沖つ風 いたく吹きせば 我妹子が 歎きの霧に 飽かましものを

万葉集には天平8年(736)の遣新羅使人の一行の歌一五四首が収録されています。
本職の歌詠みの作ではない、だからこその叙情溢れる歌風は後の日本詩歌のいわゆるひとつの定番になったともいえるでしょう。

さて、歴史的観点から切り込めば、この一行の旅は非常に難儀を極めましたよねえ。
なにせ、当時の日本は新羅から相手にもされてないような国情に加え、道中も苦難の連続。
なんと瀬戸内海を渡るのに1月以上を要してしまったのです。

その瀬戸内海縦断中途のこの歌は、次の遣新羅使人の妻の歌とセットで読むとよいでしょう。
夫婦愛を伝える歌としてよく知られた歌です。 

    君がゆく 海辺の宿に 霧立たば 吾が立ち嘆く 息と知りませ

あなたが行く海辺の宿にもし霧が立ったら、ドヨーン、私が嘆いて吐いた溜息だと思って頂戴ね、ドヨーン。
声に出して読んでみると、余計にさの重っ苦しさが伝わってきます。
だってそうでしょう? 西暦8世紀の時代に遥遥海を亘って新羅の国まで出向くんですよ。
当時の運輸事情を考えてごらんなさいませ。
今日、有人宇宙船で宇宙空間に飛び立つのにも匹敵する、いやそれ以上の大冒険であったに相違ありません。
待つほうの、なんて言うんですか? 心配度? は、それ以上の時代格差があるでしょう。
だって、情報収集の手段なんて全くなかったんですから。

そんな時代背景を踏まえ、「時を同じくして」読むと作者心情のよく分かる歌です。



と、この言い回し、



いや~、またアーカイブ類が開かなくなってしまいました
いつもいつも時事ネタは一歩遅れて取り上げる 目指せ!! 平成の女蜀山人! 本稿に限っては計画的犯行ですけどね

を丸写ししました。

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わああぁぁぁぁ!!! ミユ様! ごめんなさい! ごめんなさい!!
また、パクってしまいましたぁ!

いけない僕をイヂメて、イヂメて!
もっと、イヂメて~!!

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嫦娥、応に悔ゆるべし

2006年08月06日 19時46分48秒 | 芒 - 8月
坊主さてさて投稿日付に拘りなく、8月・芒のトピックスに連投です。

ご存知、芒の山にまんまる満月の20点札。
考えてみれば、花札48枚で夜の光景はこれだけですよねえ。
ちょっぴり意外です。

お月様の中では、ウサギが餅をついてるんでしたね。
これがお隣の中国では、ヒキガエルがいるってことになってるんですよ。
このヒキガエルは、元は月の女神なのです。
まあ、前稿でも話題にした西遊記の話にも因縁浅からぬエピソードなのですが、ここには突っ込まず、素直に王建の詩でも見てみましょう。

  十五夜月を望む

 中庭 地白うして 樹に鴉棲み
 冷露 声無く 桂花を湿す
 今夜 月明 人尽く望むも
 知らず 秋思の 誰が家に在るを

お隣の国の十五夜お月さん。
やはり、その美しさはわが国と同じようですね。

そうそう。同じく中国の笑い話でこんなのがあるんですよ。

北京から郷里に帰ってきたある息子、ことあるごとに北京のことをほめるんですよ。
ある晩、父親と一緒に歩いてたところ、誰かが「今日は良い月だなあ」って言ったのが聞こえてきました。
すかさず息子「北京の月は…」、とうとう父親が怒ったんです。

「月は世界にひとつだ。なんで北京の月だけがよいものか」

と、拳固。
息子は泣きべそをかきながら、

「そんな拳固なんか珍しくないや。とうちゃんは知らないだろうけど北京の拳固は、もっともっとずっと素晴らしいんだぞ~」

「負けず嫌い」ってこと

と、この言い回し、



新暦の、しかも9月の15日ではしかたないでしょうけど

を丸写ししました。

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わああぁぁぁぁ!!! ミユ様! ごめんなさい! ごめんなさい!!
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いけない僕をイヂメて、イヂメて!
もっと、イヂメて~!!

    (;`Д´)/ヽアー/ヽアー!!



火焔山

2006年08月05日 18時52分55秒 | 芒 - 8月
火焔山もう一稿、8/5に投稿しましょう。
いや、実のところ本稿が真の8/5です、読めば分かるでしょうけど。

先ずは~
今日は暑かったですねえ。
花札の8月は当時が旧暦ということもあって秋、テーマの芒も秋の季語になるのですが、実際のところは夏本番です。
植物も干上がってきちまいます。それこそ野山も坊主になっちゃうかも。

さてさて、前に8/5投稿したときも西遊記の話題でしたか。
ちょうどいい。
この気候ならば、火焔山の話がフィットします。
これ、モデルがあるんですよねえ。シルクロードは炎熱の地トルファン。
物語・西遊記では、牛魔王&羅刹女の夫婦が三蔵一行の前に立ちふさがるのですが。

暑い暑い火焔山、これを創ったのは誰だかご存知ですか?
牛魔王?
ノンノン。他ならぬ悟空なんですよ。
ほら序盤も序盤、斉天大聖・孫悟空として天上界で大暴れしていた折。
一旦捕らえられた悟空は、八卦炉なる超高温炉で焼殺の刑に処せられます。
そして、七七・四十九日の後、炉が開いた時、焼け死ぬどころが却ってパワーアップした悟空は、手始めに八卦炉を粉々に打ち壊し、前にも増して大暴れし出すことになります。
その破片の一部が地上に降ってきて、火焔山となる訳でして。

…なんか、似たような話がありますね。
奇しくもこちらも本文記事に関連ある話でして。
あ、現在のネット巷間片隅で繰り広げられている話です。
3月ほど前でしたっけ、とあるサイトが「○頭グループとされているのが不本意だから閉鎖する」と宣言して地下に潜ったのは。
そして、その『番○グループ』ですよ。
それを創ったのは他ならぬご本人なのにねえ。ほら、あの謝罪文がグループという呼称定着の切欠ですよ、あれあれ。
強烈なイメージですもの、全く事情を知らない人でもこれだけは存じておりますデス。しかるに、本人には自覚なし…

と、この言い回し、



では少々転調して 昨8/4加筆部

を丸写ししました。
…マズいんでないの? 色んな意味で…さ…

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わああぁぁぁぁ!!! ミユ様! ごめんなさい! ごめんなさい!!
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もっと、イヂメて~!!

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玄奘三蔵

2006年08月05日 18時50分41秒 | 芒 - 8月
坊主10投稿日付に拘らず前にお話した花札占い。
芒の言葉はこうです。

 「思い定めたことを貫徹すれば、近く必ず大きな幸福を得る。
 頑固に初志を通し抜くことが大切で迷ってはならない。
 一路その道を進むべし。」

僕はこれを読んで、実日付で昨日見たテレビドラマを思い出してしまいましたよ。
ほら、ちょうどこれにぴったりの坊主がいたでしょう?
おっと!
これまた投稿日付に関係なく、過去2度ほど話題にしてます某民放『西遊記』です。
涙、涙の最終回でしたね。
そして、あの三蔵法師が意外にも、という感じでした。

さて、演じますのは深津絵里、 某民放~では少々三枚目的な三蔵法師でしたね。
個人的には、演技派女優の三枚目演技が好きで、この番組が楽しみだった僕です。

ほんとに三蔵法師ってのは、頼りない。
原作でも全く同じですね。
悟空たちにおんぶに抱っこの上に、いつもいつも早とちりばかり。

まー、史実とは程遠い物語ですから、それはそれでいいのでしょう。
実在の玄奘三蔵という人は頭脳の方は言うに及ばず、体力の方も相当なものだったと思われます。
でなきゃ、あれだけの大紀行はできるわけがない。
ドラマ・舞台では女優さんが演じることの少なくない三蔵ですが、これはミスキャストですね。

と、この言い回し、



頼りないことがリーダーの第一条件

を丸写ししました。

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わああぁぁぁぁ!!! ミユ様! ごめんなさい! ごめんなさい!!
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いけない僕をイヂメて、イヂメて!
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秋思

2006年08月04日 08時49分19秒 | 芒 - 8月
ボズゾロ煌々たる満月の20点札、雁の鳴き渡る10点札。
これらを見た後に素の札(カス)を見ると、改めて秋の物悲しさを感じさせる花札・芒です。

土用は、五行でいうところの赤夏から白秋へと季節が変わる初秋の頃。

赤から白へ。
有から無へ。
そして、生から死へ。

秋の物悲しさは、生物のもつ「死の本能」Todestriebに起因するものなのでしょう。

飛躍しました。戻します。
五行思想の本場では、どのような秋思(あきのおもい)が描かれているのでしょうか?
見てみましょう。


   秋の思い  劉禹錫

 古より 秋に逢うて 寂寥を悲しむ
 我は言う 秋日は 春朝に勝れりと
 晴空 一鶴 雲を排して上る
 便ち 詩情を引いて 碧霄に到る

想定どおりですね。
では、続けてもうひとつ同じく『秋の思い』を。
但し、これは『シュウシ』と音読みにします。


   秋思  張籍

 洛陽城裏 秋風を見る
 家書を作らんと欲して 意 万重
 復た恐る 怱怱 説いて尽くさざるを
 行人 発するに臨んで 又た封を開く


ふんふん、家族への手紙ですか。
封を閉じても、またもう一度開いてしまう、何度も書き直したであろうに、更にもう一度見直さずにいられない。故郷を離れた旅人の寂しく切ない心情。
どっかの解説はこうとってました。
同じ秋思でも、劉禹錫のは「秋は物悲しい」的記述に「しゅうし」してましたが、こちらは一歩進んだ心情描写があると私も思います。

と、この言い回し、



税込み100円で買ってきた国語大百科が大活躍
今日のは「秋思」を「しゅうし」と音読みにする

を丸写ししました。

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わああぁぁぁぁ!!! ミユ様! ごめんなさい! ごめんなさい!!
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いけない僕をイヂメて、イヂメて!
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    (;`Д´)/ヽアー/ヽアー!!

花の咲かない枯れすすき

2006年08月03日 07時42分48秒 | 芒 - 8月
芒カス芒が花札12ヶ月に堂々ランクインしているのは興味深いことです。
花が咲かないことに却って風情がある、花札の成立した江戸期の風潮であるわびさびに通じるところがあったためでしょうか?
はたまた、日本人流のユーモアなんでしょうか?
ともかく、お馴染みの坊主の札です。

そう、坊主。
聞いただけで滑稽な気分になりますよねえ。
原義は僧侶の俗称なのですが、まあ色々な意味に転用されているものです。
大体は碌な意味ではありません。

この傾向はお隣の中国でも同様なようです。
水滸伝第四十四(四十五とも)回、『楊雄醉罵潘巧雲 石秀智殺裴如海』から。

 禿ならずんば毒ならず
 毒ならずんば禿ならず
 転禿なれば転毒なり
 転毒なれば転禿なり

 一個の字なれば便ち是れ僧
 両個の字なれば是れ和尚
 三個の字なれば鬼楽官
 四字なれば色中餓鬼

まー、坊さんが法事にかこつけ、奥様とムムムな関係になるというのは定番中の定番、人間の思考の最大公約数とでもいったとこですか。
…それにしても、ひどい言われよう!
「禿」とはお察しのとおり僧侶の蔑称、「鬼楽官」とは葬式カンパニーということです。
そうそう、劇中この文章は、蘇東坡の言葉として語られ(騙られ)ますね。

なんでなんでしょうねえ?
やはり、やっかみなんでしょう。
生産に携らないのに、お師さん、お師さんと崇め奉られてふんぞり返っている、
って、これもやっかみの口ですね。

高収益業種、ベスト3。『薬屋九十(くそ)倍、百姓百倍、坊主丸儲け』
これもよく言われますか。
半ばは言葉の遊びながら、なかなかに本質をついてますぞ。

坊主丸儲け。
経済学的にいえば、坊主には価値犠牲としての原価が無い…
会計学的にいえば、損益計算書上の各収益の額が、売上高から税引き後利益に至るまで全て同じ数値が並ぶ…
建前どおりにやっているなら、そーゆーことになりますか?

と、この言い回し、



漸く見つけた『道鏡の続き』

を丸写ししました。

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月見る月

2006年08月02日 18時51分34秒 | 芒 - 8月
芒20芒の山にまんまる満月。
芒(坊主)の20点札は、いかにもそれらしい構図です。
花札と言われて先ず思い浮かべるのはこの札、という人も多いのでは?
花からは外れますけど、それはそれで雅はあります

  月々に 月見る月は 多けれど 月見る月は この月の月

そうですよねえ。陰暦8月は仲秋の名月です。
日本のことはあえていうに及びますまい、お隣の中国あたりも名月を愛でること盛んなようです。
例えば、『十五夜月を望む

 中庭 地白うして 樹に鴉棲み
 冷露 声無く 桂花を湿す
 今夜 月明 人尽く望むも
 知らず 秋思の 誰が家に在るを

なんて七言絶句が。

ところが、欧米には名月を愛でるという風習はないようです。
このあたり、明治の文人・赤木格堂は「巴里人はみやびなきかも望月の今宵の月を願みもせず」と嘆いています。

うーん、どうなんでしょうねえ?

欧米が『みやびなき』ってのは穿ちすぎかと。
生活慣習の違いだと思うんですよね。

こんな話も聞いたことがあります。
ある立派なお屋敷の苔むす庭を褒めたところ、主人の欧米人が、
「そうなんですよ。この汚いカビを退治しなければならないんですけどなかなか手が回らなくて」
ま、言われてみりゃ成るほどと頷けも。彼らには彼らの風流があるんでしょう。

と、この言い回し、



また、2カテゴリ投稿をしてみるか

を丸写ししました。

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