理事長日記2008 「挑む」

 
第49代理事長 中村大二郎

新年度初日

2008-04-01 07:14:54 | Weblog
新年度に今までのツケがまわってきた!
この年度は大きな動きのある1年になるだろう。

「暫定税率失効」と新聞一面を飾っている。
今までの政治体質が変わらなければいけない時に来た。

日銀総裁の空白に続く大きな社会問題だ。

政治の問題はその局面をとらえて話をすると本質が見えなくなる。
今回のガソリンの税率についても細かなルールを突いていくと、
税金の上に消費税が計上されている。言い訳無用である。

しかしちょっと引いてみると資源のない国 日本のエネルギー資源は
アメリカや中国などの大国と同じわけにはいかない。
移動の距離も知れているし、多少は高くても仕方がない。
材料が高ければ大切に使おうとした結果、「プリウス」に代表するエコカーを作ったといえるだろう。

最近までガソリンは1リットル100円というのが近年の相場だった。
この最近1リットル150円くらいになったが、
資源の高騰は世界中で同様に値上がりしているのでこの現象は日本だけにとどまらない。

しかし、税率の問題は、政治の問題である。攻めの政治姿勢が足りなかった。
矛盾した仕組みをいつまでもそのままにしていたからである。
日銀総裁にしてもそうだが、
整備しなければならないルールを一つ一つ整備して行かなければならない。

その点 安倍元首相は約1年で足跡を残している。
教育基本法の改正、防衛庁から省へと、首相としての大きな仕事を残している。

国の仕組みを変えるのには大きな抵抗がある。
日銀総裁の空白や暫定税率失効は決していいことではないが、
天下りの体質や、政治と官僚の関係を見直すにはまだまだ不安定な政治が続くであろう。

決して行儀のいいとは思えない野党の手法も長い目で見れば、
今日本の「毒」を出す時期ではないかと思うこのごろです。