乗馬のあとは、楽しいティータイムのひと時を過ごした。街に戻り、ゴンドラに乗って「ボブス・ヒル」に向かっていると、眼下に、「バンジージャンプ」をしている人がいた。ものすごい高さから、落下して行く。オー・コワッ!!! 展望台から、クイーンズタウンの街、美しいワカティブ湖、セシル山などの雄大な風景を満喫した。
馬たちが、のんびりと草を食べている。「ドゥーンホーム牧場」に来た。牧羊犬の「サム」が先頭で歩き出し案内してくれる。自分で馬の手綱を持って広大な草原を目指す。雄大な山々、綺麗な湖を馬上から眺めていると気分爽快。風を受けながら広い草原を走って行く。馬に乗ると、心が癒されて元気が湧いてきた。
マウントクックからバスに乗り、北海道のような広大な牧草地を見ながら、ニュージーランド屈指の観光地・クイーンズタウンに行く。セシル山、ウォルターピーク、氷河湖のワカティブ湖が見えて来た。翌早朝、あわただしく用意をして「ミルフォードサウンドクルーズ観光」に出発。多くの羊がいるのどかな風景を見ながら、「テ・アナウ湖」に着き休憩。ミラー湖畔を歩く頃、空が曇ってきた。荒々しい山の岩壁が迫ってくる「ホーマトンネル」で下車。巨大な山岳風景に圧倒された。「キャズム」では、自然の木々や植物と触れ合いながらウォーキングをして、ひと時の安らぎをおぼえた。「ミルフォード・モナク号」に乗船。これから、ミルフォードサウンドクルーズに出発だ。垂直に削り取られたような山肌、岩壁を流れ落ちる無数の滝、迫力満点だ。独特の山容の「マイターピーク」の山。「シール・ロックの岩」には、アザラシの群れがいる。船が、滝のそばを過ぎると、ものすごい、水しぶきが襲いかかる。美味しい紅茶を飲んでひと休み。
氷河を眺めつつ、石や岩がゴロゴロしている道を歩いて行くと、草が生い茂り、ぬかるんだ険しい道になった。二つ目の橋が見えた。フッカー川が轟音を響かせて激しく流れている。ここから先は、金網の張った狭い道が、岩肌に沿って続いている。滑ったりしたら大変だ。フッカー谷の険しい場所につり橋は架かっている。こんな、荒々しい風景は、めったに出会う事は無いだろう。ここで落ちたら、即、命は無いだろう。それにしても、ものすごい激流だ。夏には、美しく咲いていた花々が、枯れて水に濡れていた。マウントクックの姿が、曇り空にもかかわらず見えたので良かった。これから先は、本格的な登山コースになるのでホテルに帰ることにした。
テカポ湖畔に立つ、石と樫の木で造られた「善き羊飼いの教会」からは、雄大なサザンアルプスの山々が望める。タスマン氷河からの水が流れ込む「プカキ湖」を過ぎ、マウントクックの村に着いた。「THCハーミテージホテル」に泊まる。木々の香りがする山の中の素晴らしいホテル。部屋からは、フッカーバレーや氷河が見える。庭を歩いていると、綺麗な夕焼けが広がりマウントクックも見えた。メニュー豊富なバイキングの中でもアイスクリームは、絶品だ。翌朝、楽しみにしていた、「フッカーバレー・トレッキング」に出発。草むらから、野うさぎが飛び出してきた。広々とした草原を歩いていくと、ツァーの人達と出会う。一つ目のつり橋が見えた。ケルンを登ると、フッカー川が、はるか下に流れていた。
ニュージーランドの北島・オークランドに着いた。蒸し暑い。飛行機を乗り継いで、南島のクライストチャーチへ行く。ここは、「庭園の都」と呼ばれている。トラムカーに乗り、市街地を巡ってから、「モナ・ヴェイル」を訪れた。エイボン川のほとりには、美しい花々が咲き、白亜の綺麗な建物が目をひいた。近くに住む一般家庭にお邪魔した。広い庭に出ると、白い大きな犬がドテーと寝そべっていた。初対面だったが、犬が大好きだから、ついつい、なでたり、さわったり、抱いたりしても平気なワンチャンだ。海外に来た緊張感が何処かに飛んでいった。白い犬と楽しく記念写真を撮ってから、「サイン・オブ・ザ・タカ」の館。クライストチャーチの大聖堂。「ヴィクトリア広場」を見物してホテルに入る。翌早朝、マウントクックへと向かう。途中、牧場やりんご園がある「シェーク・ハンド」で休憩してから、マウントマイケルの丘を過ぎて「「テカポ湖」に到着した。
シャルルドゴール空港に着いた。とうとう、帰国だ。ドイツの「ノイシュバンシュタイン城」。スイスは、全てが美しく良い国だった。中でも、アイガー・メンヒ・ユングフラウの雄大な山岳風景は、素晴らしかった。フランスは、ベルサイユ宮殿の「鏡の間」の輝きには、魅了された。ルーブル美術館の「モナ・リザ」は、思ったより小さな絵だった。多くの楽しい旅の想い出が出来た。が、今回は、初めて、本物の銃を目の当たりにした。ドイツの空港では、銃を構えたポリスが、一人一人厳重なボデイチェックをしていた。フランスも銃を持ってボデイチェックをしていたし、日本とは大違いだった。良いのか、悪いのか分からないが・・・。飛行機が、日本上空に入る。北アルプス・中央アルプス・南アルプスの白き山々が、綺麗に見えた。やがて、静かに関西空港に無事、着陸した。やっと、日本の美味しい料理が、食べられるので嬉しい。
太陽王ルイ14世の栄華を象徴する豪華絢爛な造りのベルサイユ宮殿は、黄金に輝いている。ルイ14世の乗馬の像が立っている。広々とした庭園、バラ色の大理石の円柱が美しい、グラン・トリアノン、マリー・アントワネットのお気に入りのプチ・トリアノン、フェルゼンとの逢瀬の場「愛の宮殿」など、目を奪われてしまった。昼食後、オペラ座・ルーブル美術館・オルセー美術館などを見物。ライトアップされた「凱旋門」の屋上に行く為エレベーターに行くと、銃を持った3人のポリスがいて荷物検査を受けた。ビックリした。屋上からは、綺麗に輝いているパリの夜景を楽しむ。ホテルに帰る為タクシーに乗ったが、タクシー料金を通常の倍も取られた。この時、旅行中、初めて身の危険を感じた。パリは、怖いと聞いていたが本当だった。
早朝、ジュネーブからフランスが誇る新幹線・TGVに乗りパリに向かう。乗ってみて思った事は、やはり、日本が誇る新幹線の方が快適だった。曇り空の下、世界の人が憧れているパリの市内観光に出た。エッフェル塔・コンコルド広場・オペラ座・ルーブル美術館・凱旋門・ノートルダム寺院など見所が多い。夜は、セーヌ川クルーズ。パリの夜は、暗い。
アイガー・メンヒ・ユングフラウの山々を背にして、スキーを楽しんでいる人々を見ていると、滑りたくてウズウズしてきた。しかし、時間がきたので、ウエルゲンアルプ鉄道に乗りラウターブルンネンへ行く。車窓からは、スキーヤーがシュプールを描き、氷河に包まれた雄大な山々が見える。高度が下がっていくと、草原のあちらこちらに、可愛い家が建っている。メルヘンの世界のようだ。大噴水・花時計・レマン湖とモンブランを望む景観。そして、夕日に照らされたシヨン城の眺望を楽しむ。ジュネーブに到着した。