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中国と日本のぶらぶら街歩き日記です。2024年5月からは東京から発信します

栃木市 巴波川沿いの伝統的建造物群

2022-10-06 | その他
栃木市は江戸時代に舟運を用いた貨物の集散地として交易で繁栄した古い問屋町です。

旧日光例幣使街道近くを流れる巴波川沿いには、今も約120メートルにわたって黒塀と白壁の回船問屋の蔵が連なっています。



これはなかなか壮観です。





明治末期から大正にかけて建てられたものだそうです。ほかではなかなか見られないかもしれません。

巴波川には遊覧船が運航していました。

当時の栃木は北関東を代表する商業地で、江戸から多くの物資が入り、人的な往来も盛んだったので文化的な交流も活発となったそうです。

旧日光例幣使街道である蔵の街大通りでは「小江戸」というキャッチフレーズという文字をよく見かけました。

しかし、本家の江戸には今やこんな光景は残っていません。今やこの光景こそが江戸の風情を今に伝える貴重な場所なのだと思います。



ここから江戸までの水路の距離は170キロメートルあまりです。

栃木方面から運ばれた物資は木材や食料、薪炭など様々だったようですが、主要な貨物だった木材は、ここから深川の木場まで運ばれたのでしょう。

今は高速道路を使えば3時間もかかりませんが、当時は数日を要したそうです。
江戸の発展の歴史を知る痕跡は、江戸だけではなくこういう地方都市の方によりたくさん残っているケースがある、ということがわかりました。



巴波川に流れ込む支流にかかるこの橋は昭和8年竣工です。



巴波川橋は昭和9年竣工と、これまたベテランです。それまでは木造橋だったのでしょうか。

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