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HBD in Liaodong Peninsula

中国と日本のぶらぶら街歩き日記です。2024年5月からは東京から発信しています

東関街の再開発計画地をあるく

2022-01-29 | 大連を歩く
大連の東関街は日本租借時代の中国人街として栄えたエリアです。

1920年代に建てられたレンガ造りの住宅や商業施設が密集しているノスタルジーあふれる場所ですが、僕の駐在時は出稼ぎ労働者の住まいとして半スラム化していて衛生状態が悪く、足を踏み入れるのもなかなか憚られる雰囲気でした(2015年10月15日の日記)。

しかしながら、ここは他の都市には見られない歴史・人文・芸術面の価値が高く、大連の近代の暮らしと産業の歴史を語る重要な場所です。
上手く保存してほしいと願っていました。

当時から様々な再開発計画が上がっては消え、ということを繰り返していましたが、2019年に一部を保存して古い街並みを生かした再開発が行われることが正式に決まりました。
総額19億元の予算を投じる大プロジェクトで、開発を担当するデベロッパーは万科集団が担うことになったそうです。

開発計画によると、歴史・文化的地区を区画化し、13箇所の建築物を不可移動文物に指定し、158箇所の歴史建築物が保護対象として特定されたようです。
市民の意見や提案も募集したといいます。

これは喜ばしいことです。よい決断をしてくれた関係者に拍手です。

現在、一帯は住民の立ち退きが終わり、フェンスで囲まれて開発工事が着工していますが、昨年大連を訪問した際、たまたま内部の工事中の様子を見学する機会を得ました。
万科のスタッフの誘導で見て回ります。

幸運に感謝します。







廃墟感がたっぷりです。

いずれも100年の大連の歴史を誇る歴史建築です。











これは中原書局跡地で、不可移動文物のひとつです。



この28号院(物華写真館)は、東関街を代表する建築物です。



幸福大院も不可移動文物です。





経年劣化で崩れ落ちてきそうですが、修復工事はうまくいくでしょうか。





つい最近まで人が暮らしていました。





こうした姿は今しか見ることができません。
開発後はどのような姿を見せてくれるでしょうか。楽しみにしたいと思います。

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