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HBD in Liaodong Peninsula

中国と日本のぶらぶら街歩き日記です。2024年5月からは東京から発信しています

漢口給水塔旧址

2024-01-15 | 武漢を歩く
漢口の旧英国租界の中山大道を歩いていると、こんな8階建てのレンガ造りの八角形の塔が目に入ってきました。





これはなんでしょうか。
遠方から見たら一瞬教会かと思いましたが、違うようです。給水塔です。



1909年に建てられたものだそうです。
こういう形の給水塔は初めて見ました。

水道技術が発達した現代ではとうに給水塔としての役割は終えているはずですが、こんな街の真ん中でよく今まで保存されてきたものです。

レンガ造りでこの高さの建造物は珍しいと思います。

建造から1世紀以上を経た今でも目立っていますから、当時は相当目立ったと思います。
武漢には70年代までそれほど高い建造物がなく、この頃までこの給水塔はランドマークだったそうです。

高さは41メートルあるそうです。英国人技術者ミューアの設計によるそうです。



ほとんど劣化のない明るい目の色のレンガが目を引きますが、これは近年改修が施されたためのようです。

この給水塔は1日当たり2.7万トンの水を供給する能力を持ち、租界地区すべてと旧漢口の中心エリアの約10万人用の水を賄い、1980年代初頭まで活躍したのだとか。
いやはやなんとも重要な近代歴史遺産です。

最上階にある監視塔は火の見櫓の役割も果たし、地元の民間消防組織と保安協会が派遣した監視団が巡回に当たったそうです。

つまり、棟は給水塔と消防とという2つの役目を持っていたわけです。

最上階にある監視塔には警鐘があったそうです。
今もあるのでしょうか。また、どんな音を出したのでしょうか。

願わくば一度監視塔に登ってみたいものです。



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