先日書いた叔父さんだが、長く警察官を努めていてとても実直な人である。
京都市内の官舎に住んでいたので、F市に住む私達のところへは毎夏のお盆の頃によく訪ねてきてくれた。私が小学生の頃は「警察官」というのはものすごく怖い存在だった。しかしこの叔父さんはそんな感じは少しもなくてどこにでもいるような明るいサラリーマンであった。
職業柄その内容を話すことはできないのはわかっていて、こちらも聞けなかったが今では現役の頃の話を少しはしてくれるようになった。
母にとっても自慢の弟であったらしく、いろんな相談もしていたようである。
母には妹がいて同じF市に住んでいたがそれほど仲が良いとも思えなかったけれど、私はちょくちょく訪れていた。おやつをもらうことが目的であった気がする。
この妹のK子さんと叔父さんはまあ良い関係ではあったが、K子さんの晩年は何故か関係が途切れたようだ。何があったかは不明だ。
人間関係とは変化するもので母は妹のK子さんが乳がんで闘病を初めてから急に接近していたようだ。
私も一度お見舞いに伺ったことがあり、それからまもなくして亡くなった。確か60代の前半だったような気がする。