「日本の敵」速報(海外の反応特化)+新型コロナウイルス関連海外の反応等

「日本の敵」&「新型コロナウイルス」に関する情報をまとめていきます

【#海外の反応】フィリピン「一つの中国政策に基づき、台湾人も入国禁止とする」新型コロナウイルスの感染防止策で。台湾人は激怒!(台湾の反応)

2020-02-11 20:08:53 | 海外の反応
*[海外の反応コーナー]
-フィリピン「一つの中国政策に基づき、台湾人も入国禁止とする」新型コロナウイルスの感染防止策で。台湾人は激怒!(台湾の反応)
-武漢で感染拡大に拍車をかけたイベントに海外びっくり仰天!(海外の反応)
-韓国人「文在寅、国民の税金で準備した武漢帰国隔離者向け弁当に自分のサインを入れて恩着せがましく振る舞う」
-海外掲示板「新型コロナウィルスで、自分がクルーズ船に取り残された乗客だったら、何をして過ごす?」
-コロナウイルスのクルーズ船に乗ってるアメリカ人だが何か質問ある?
-韓国人「クルーズ船の中で感染した日本人を日本の感染者に含まないなら、その感染した日本の人々の国籍はどこになるの?」
-海外「東京オリンピックのチケットキャンセルしていいか?」コロナウイルスの影響で日本を危険視する外国人たち
-新型コロナウィルス流行が、京都に大打撃・!今、観光客が激減してるらしい・・←減ったのはなぜ? 海外の反応
-韓国人「遺体を燃やすと出る亜硫酸ガス、武漢上空で大量検出…1万4000体は燃やさないとこのレベルのガスは出ない」
-アパートのドアノブにツバを吐いて回った武漢の女性を逮捕=韓国の反応
-韓国人「中国のエレベーターの新型コロナ対策がさらに進化する」
-専門家が推奨する新型コロナ予防でマスクよりも着用すべきアイテム(海外の反応)
-【速報】韓国人から中国人女性がコロナ感染!3番患者から30歳の中国人女性が感染し28番目の患者が確定‥ 韓国の反応
-文大統領「コロナは死亡率低いから恐がるな!」韓国人「これが大統領って…失望した」の声
-【悲報】韓国政府「日本クルーズ船の韓国人14人の搬送は計画していない」=韓国の反応
-北海道千歳市の旅館組合が中国を応援するメッセージを公開! 中国人「すごく寒そうだけど暖かみを感じた」「国旗が逆だけど気にしない」

【#海外の反応】朝鮮戦争時の写真を使い日韓併合時代の日本の偽りの歴史を証明しようとした韓国人が世界中から嘘つき認定される 海外の反応

2020-02-11 20:07:52 | 海外の反応
*[海外の反応コーナー]
-海外「やっぱり!」日本の漫画に対する歴史的謝罪要求がさらに過激化して海外が仰天
-朝鮮戦争時の写真を使い日韓併合時代の日本の偽りの歴史を証明しようとした韓国人が世界中から嘘つき認定される 海外の反応
-韓国人「NO JAPANするヤツらの特徴」
-韓国人「日本は韓国に寄生する寄生虫みたい」日本は何時も韓国を生贄にした‥今回は「造船」で韓国を提訴! 韓国の反応
-【悲報】韓国人「日本人は生まれつき非常に残忍で好戦的な戦闘民族だった」 韓国の反応
-韓国「戦犯国日本が最高の国家ランク3位!韓国は20位!神日本の現実だ」の声!
-韓国「日本は感情的な韓国外交で失敗した!安倍外交の成果ゼロ!永遠の敵だ!」の声!
-【悲報】文在寅大統領の弾劾が現実味を帯び始める、韓国で弁護士475人が一斉蜂起=韓国の反応
-韓国野党「脱北した元北朝鮮大使を候補者にする!」ファイティン!の声
-韓国人「これは始まりに過ぎない‥」韓国デパートの売り上げ30%減の非常事態に!武漢肺炎で中国0%台成長の見通し 韓国の反応
-NOジャパンは耐えてもNOチャイナはないんだ!日本人が現代は倒産すると笑ってるぞ!ルノー三星自動車も生産停止予定 韓国の反応
-文大統領「コロナによる経済打撃に必ず勝ち抜く!」←頼むから何もするな!の声
-韓国人「文政権に入ってソウルのマンションの中間値が50.4%上昇する・・・」→「住宅価格安定したとは何だったのかwwwww」
-日本経済の滅亡が始まった!五輪後の日本は沈没回避のため軍国主義復活を目指す!日本製鉄が高炉閉鎖 史上最大の赤字 韓国の反応
-基軸通貨国の日本の心配しとる場合か?日本がマイナス成長なら韓国は破産だ!コロナ1年続けば日本経済マイナス成長 韓国の反応
-韓国人「東京オリンピックの失敗は、ほぼ確定ではないですか?」
-外国人「コロナウイルスで東京五輪が中止か延期ってあり得るの?」
-韓国人「日本製品不買は難しいけど中国製品不買はどうだろうか?日本より簡単だろうか?」
-韓国人「みんなは日本に初めて到着した時どんな感じを受けた?」
-アジア人が人種差別された時の韓国と日本の反応の違い
-【画像あり】韓国でエビタワー議論!仁川市の税金10億ウオンを投入するエビタワー建設計画に反対が相次ぐ→エビタワー強行へ 韓国の反応
-韓国人「兵器開発こそが真の愛国!」米軍M16を凌駕する次世代「韓国型小銃」の開発に着手! 韓国の反応
-韓国人「日本の映画界は本物のゴミとして有名」日本人が悔し涙ㅋㅋㅋアカデミー賞を受賞した「カズ・ヒロ」氏の発言が日本で注目を集める! 韓国の反応
-韓国人「今年の日本アカデミー最多受賞作品がコチラ」
-韓国人「もし日本がアカデミー賞を受賞していたら…韓国人の反応を予想してみた」
-CNN1面「中国、日本が晒したアジアの恥を、韓国がやっとのことで立て直した」
-韓国人「韓国映画って韓国政府が支援してるの?」
-【韓国】ヤマメ76万匹が集団死 ... "祭り" か "虐殺" か
-みんな韓国を嫌ってる!韓国選手のマナーは酷い!韓国人サッカー選手のラフプレー集 韓国は世界で最も憎まれている国だ 海外の反応
-ガンダムとマクロスのパクリ韓国アニメスペースガンダムV ガンダムに搭乗するシーンはゴッドマーズのパクリか?海外の反応

【#現代ビジネス】韓国・文在寅政権が、新型コロナウイルス騒動に青ざめている

2020-02-11 20:04:08 | 海外の反応
「中国カード」の当てが外れて
 2月初めに訪れたソウルは、新型コロナウイルスの話で持ちきりだった。道行く人の8割はマスク姿。ホテル従業員もタクシー運転手もみな白や黒のマスクをしている。
 中国人学校もあり、中国人観光客が数多く訪れる代表的な繁華街、明洞(ミョンドン)では道行く人が半減した。明洞に隣接するロッテ百貨店は7日午後、ウイルスに感染した中国人の来店が確認されたとして、臨時休業に入った。

 この状態に青ざめたのが韓国の政府・与党だ。

 韓国では4月15日に総選挙の投開票が行われる。現在の国会勢力図(300議席)は、与党の共に民主党が129、第1野党の自由韓国党が107などとなっている。

 文在寅(ムン・ジェイン)政権は昨秋の曺国(チョ・グク)法相(当時)を巡るスキャンダルや、韓国大統領府が2018年6月の蔚山(ウルサン)市長選に介入した疑いなどで、窮地に追い込まれつつある。今回の総選挙では、与党の第1党の座を死守するとともに、文在寅大統領を支持する「親文派」と呼ばれる議員を多数輩出し、2022年5月に任期末を迎える文政権の後継政権の基礎を築くことを目論んでいた。

 そして、総選挙勝利のための重要なカードの一つが、中国だったのである。

 もともと、文在寅政権は中国との関係を重視してきた。中国は最大の貿易相手国であるうえ、文政権が最重要課題のひとつに挙げる北朝鮮政策に強い影響力を持っているからだ。今回も文政権は、習近平中国国家主席の訪韓を推進していた。

 習主席は4月上旬、国賓として日本を訪れる予定だが、韓国も中国に習主席訪韓を打診していた。中韓関係筋によれば、韓国側はその際に2つの要望を出していた。

 ひとつは「訪日とは切り離し、ついでに韓国にも立ち寄ったという形にはしないでほしい」。そしてもうひとつは「4月15日の総選挙前に訪れてほしい」。

 韓国の政界関係筋は「総選挙で勝利する秘訣は、国民に良い気分になってもらうことだ」と語る。歴代政権は、「政府は良くやっている」という印象を持ってもらうため、福祉政策の充実や与党が不利な選挙区を重視した開発政策など、あの手この手で有権者の気持ちをつなぎとめようとした。そのうちのひとつが「有権者が喜ぶニュース」の提供であり、それが「習近平主席の訪韓」になるはずだった。

「反米ムード」が「反中ムード」に
 韓国人には、中華思想に染まって韓国を見下す態度を取る中国を潜在的に嫌う傾向があるが、同時にその中国が韓国を大事にしてくれることを歓迎する空気もある。

 2015年秋、朴槿恵(パク・クネ)大統領(当時)が、中国の「戦勝70周年記念式典」に招かれた際、単独で習主席と昼食を共にした。当時の韓国メディアは、「中国が、他の外国首脳よりも韓国を特別扱いしてくれた」と大騒ぎした。

 だが、新型コロナウイルス騒動が、それまでハリス駐韓米大使の言動を中心に韓国内に漂っていた「反米ムード」を、急速に「反中ムード」に変えつつある。

 まず、韓国政府は国民に、出足が遅いかのような印象を与えてしまった。韓国の丁世均(チョン・セギュン)首相は2月2日に対策会議を開き、過去2週間、中国・湖北省に滞在したすべての外国人の入国を禁止するなどの措置を発表した。

 このとき、すでに米政府は1月31日、過去14日間に中国に滞在した外国人の入国を拒否する措置を講じると発表。安倍晋三首相も1月31日、湖北省に2週間以内に滞在歴のある外国人と、湖北省発行の中国旅券を所持する外国人は、特段の事情がない限り当分のあいだ入国を拒否すると表明していた。

 日韓関係筋によれば、韓国政府は日米などの対応について情報収集を急いでいた。自国民の保護を十分行う一方、中韓関係を必要以上に悪化させないよう、他国と歩調を合わせる必要があったからだ。

 だが、日米に比べて、韓国の対応策の発表は半歩遅れた。日本の茂木敏充外相が1月26日、新型コロナウイルスの問題では初めて中国の王毅外相と電話会談したというニュースも、韓国人の間に「わが政府は何をやっているんだ」という不信感を呼んだという。

 同筋は「中国は、つねに商売をする国。習近平主席の日本への国賓訪問を成功させるため、茂木氏を最初の会談相手に選んだのだろう」と語るが、そんな事情は韓国の人々にはわかりようがない。

中国大使への韓国国民の怒り
 そして、さらに韓国の人々の怒りを呼んだのが、中国の言動だ。新たに韓国に赴任した邢海明(シン・ハイミン)駐韓国大使が4日、ソウルの中国大使館で会見し、「貿易や移動の制限を勧告していない世界保健機関(WHO)の方針に従うべきだ」との趣旨の発言をしたからだ。

 韓国政府元高官は「中国の大使は、文大統領に信任状も提出していない状態だった。信任状のコピーを観光外交省に提出しているとはいえ、正式に外交活動を行うのは控えなければならない。中国本国の指示を受けたのだろうが、韓国の事情など何も考えない傲慢な行動だった」と語った。

 しかし、韓国大統領府は特にこの発言に異を唱えなかった。韓国メディアによれば、同府は逆に邢大使の行動に理解を示す発言を繰り返した。過去、ハリス駐韓米大使の言動を巡り、外交省がハリス氏本人を呼んで遺憾の意を伝えた動きとはあまりに対照的な反応だった。

 中韓外交筋は「ここで中国大使の発言に反発すれば、新型コロナウイルス問題で風前の灯火の習主席の訪韓は、確実にダメになる。そんな状態は避けたかったのだろう」と語る。

中国に対する弱腰が仇に
 逆に俄然、息を吹き返したのが韓国の野党・保守層だ。野党陣営は少し前まで、ハリス駐韓米大使の言動を中心にした、韓国内の「反米ムード」に悩まされていたからだ。

 ハリス大使は、日韓の軍事情報包括保護協定(GSOMIA)延長問題や、韓国による在韓米軍駐留経費分担問題、韓国による北朝鮮への個別観光問題などで、歯に衣着せぬ発言を連発し、韓国側の反発を買っていた。ハリス大使に対する批判は同氏の口ひげに及び、「日本統治時代の朝鮮総督を思い起こさせる」という声まで上がっていた。

 韓国内では従来、反米ムードは進歩(革新)勢力に対する追い風となってきた。保守勢力は米国の支援を後ろ盾にして、長期の独裁政権を実現してきたからだ。

 典型的だったのが、2002年に起きた米軍装甲車による韓国女子中学生轢殺事件だ。この事件を契機に、韓国内で反米ムードが高まり、米国への依存からの脱却を掲げる盧武鉉(ノ・ムヒョン)氏が同年12月の大統領選で勝利した。

 これに対し、保守政権と対立してきた進歩勢力は、米国と敵対してきた北朝鮮や中国に親近感を抱く傾向があった。さらに前述したように経済や南北政策との関係もあり、文在寅政権は過去、中国に配慮した政策を重ねてきた。

 近くは昨年12月、文氏と習近平国家主席が北京で首脳会談をした際、香港や新疆ウイグル地区の民主化・人権問題を巡るやり取りが問題になった。中国政府は会談後、「文氏はこの問題が中国の内政問題だと認めた」と説明した。韓国政府は「そんな事実はない」と否定したが、中国側は主張を変えていない。

 別の韓国政府元高官は「文氏は、はっきりと『内政問題ではない』と否定しなかったのだろう。中国への遠慮があいまいな発言につながり、逆に利用された」と語る。

もし死亡者が出てしまったら…
 この問題は、それほど長続きしなかった。韓国内では残念ながら、香港や新疆ウイグル地区の民主化・人権問題はそれほど身近な問題ではなかったからだ。だが、新型コロナウイルス問題はそうはいかない。韓国人のほとんどがマスクを身につけるくらい、身近に感じている問題だ。

 韓国大統領府ホームページにある国民請願コーナーでは、「中国人の韓国入国を禁止して欲しい」という請願が70万件に迫る騒ぎになっている。韓国政界筋の一人は「文在寅政権のコンクリート支持層は別にして、中間浮動層が与党に嫌気がさす可能性は十分ある」と語る。

 実際、野党陣営は、丁首相が2日に発表した政策を「手ぬるい」「中国人全員を入国禁止にしろ」などと息巻き、激しく批判している。中国から帰国した韓国人の隔離施設について、当初予定していた場所が与党議員の選挙区だったため、「韓国政府が野党議員の選挙区に変えた」と批判するなど、政治争点化に躍起になっている。

 ただ、野党側の追求も批判一辺倒で、代替案と評価できるような政策には乏しい。また、あまりに韓国人の視線が新型コロナウイルス問題に集中したため、野党陣営が本来追求すべきだった、韓国大統領府による蔚山市長選への介入問題などが十分議論されない状態に陥っている。

 韓国の政界関係筋の一人は「結局、与党も野党も新型コロナウイルスの問題を政治利用しているだけだ。ただ、韓国内で死亡者が発生したり、患者が激増したりすれば、国民の不安が一気に高まり、与党への批判につながるだろう」と語る。

 韓国の総選挙まであと2ヵ月余り。新型コロナウイルスがそれまでに収束する見通しは、全く立っていない。文在寅政権にとって、新型コロナウイルスが、まさに政権の死命を決するカギとなるかもしれない。

牧野 愛博(朝日新聞編集委員)

【#海外の反応】東京都、医療用防護服10万着を追加で中国湖北省へ提供へ 中国人「ありがとう!」「なんでこんな数の防護服を持ってるの?」

2020-02-11 04:02:47 | 海外の反応
*[海外の反応コーナー]
-東京都、医療用防護服10万着を追加で中国湖北省へ提供へ 中国人「ありがとう!」「なんでこんな数の防護服を持ってるの?」
-「日本に停泊している大型クルーズ船が検疫を受けているけど、その船に乗っていたら何をして過ごす?」海外の反応
-NO JAPAN → NO CHINA? 新種コロナウイルスに乗じて日本が "嫌韓" 助長
-中国の専門家「新型ウイルスの最長潜伏期間は24日間」(海外の反応)
-有名サッカー選手が新型コロナでアジア人を揶揄する動画を投稿し批判殺到(海外の反応)
-【海外の反応】「アジア人を侮辱した」デレ・アリが新型ウイルス流行を受けアジア人差別の愚行!批判殺到!韓国人も激怒!

【#海外の反応】【動画あり】韓国の高級ブランド「ジェネシス」に早速欠落!オートマのギアをDに入れると後進する欠落‥ 韓国の反応

2020-02-11 04:01:23 | 海外の反応
*[海外の反応コーナー]
-韓国人「韓国の歴史性とアイデンティティーは白虎。日本は高句麗から盗んだ三足烏」。 どっちにしろどちらも確実に起源は中国なんだが。
-韓国メディア「東海挟んだ北海道に『水陸機動団』の設立検討、その気になる戦力とは…」=韓国の反応
-韓国野党「韓国は米国の覇権のための属国じゃない!」←北の報道官だ!本性が出た!の声!!!
-韓国「日本の外国人観光客4000万人誘致は手遅れだ!韓国人が激減だからだ!」の声!!
-【動画あり】韓国の高級ブランド「ジェネシス」に早速欠落!オートマのギアをDに入れると後進する欠落‥ 韓国の反応
-韓国のカスタマーサービス担当者の丁寧さはフェイクだぞ!なぜ韓国のカスタマーサービスは米国より優れているの? 海外の反応
-韓国人「ベトナム人女性が韓国男に激怒!」韓国人BJが「ベトナム女と安く遊べる」「ベトナム女性と簡単に寝る方法」というコンテンツを制作! 韓国の反応
-韓国人「日本人のアカデミー四冠を達成した韓国映画への反応がこちら…」→韓国人「えっ…マジで!?」=韓国の反応
-韓国人「23年前の日本アニメもののけ姫の作画レベルが神すぎる件」
-韓国人「日本女子バスケってどうなの?韓国より強いの?」→「日本女子バスケは上手い。韓国とは比べものにならない」
-韓国人「日本がドイツを嫌う鳥肌立つ理由」
-海外「捕鯨をしている日本を認めるわけにはいかないぞ!」商業用の捕鯨量が世界一なのはノルウェーで日本じゃないの知ってた?

【#遠藤誉】新型肺炎以来、なぜ李克強が習近平より目立つのか?

2020-02-11 03:44:16 | 海外の反応
 1月20日の新型コロナウイルス肺炎に関する「重要指示」を出してから、習近平は2回しか公けの場に姿を現していない。なぜか?実はそこには習近平が生涯封印しておきたいような深刻な背景がある。この背景こそが新型肺炎を全世界に蔓延させた元凶だ。

◆「重要指示」発布の時、習近平はどこで何をしていたのか?
 新型コロナウイルス肺炎発生以来、習近平国家主席が公けの場に姿を現すことは少なく、最初が1月28日に北京の人民大会堂でWHOのテドロス事務局長と会見した時で、次は2月5日に同じく人民大会堂でカンボジアのフン・セン首相と会見した時だけである。

 それ以外は姿を現さず、専ら李克強が鐘南山を横に置きながら会議を開いたり記者会見をしたりする姿が多く見られる。

 権力闘争論者たちが飛びつくような状況なのだが、実はここには習近平にとっては致命的な背景がある。

 習近平は早くから1月17日~18日にミャンマーを公式訪問し、19日~21日は雲南省を視察すると決まっていた。外国訪問となるとよほどのことがない限り直前のキャンセルは困難だろうし、また雲南行きも護衛や列車の保衛などがあり、ルートを変えるのは「よほどのことがない限り」容易ではない側面もあるかもしれない。

 それは理解するとしても、1月24日付コラム<新型コロナウイルス肺炎、習近平の指示はなぜ遅れたのか?>で述べたように、1月5日には上海市公共衛生臨床センターが病原菌は「歴史上見たことがない新型コロナウイルスだ」と明言したのだから、万全の警戒態勢に入っていなければならなかったはずだ。

 ところが習近平は武漢市が発する「問題は解決しています。制御可能です」という忖度メッセージを信じてしまい、以下のパラグラフで述べる現場の医者や免疫学者の必死の警告を重視しなかったとしか言いようがない。

 結果、1月17日という、すでに危険領域に入っている中で、李克強国務院総理に北京の政治を全て任せてミャンマーと雲南に出かけてしまったのである。

 一般に国家主席が北京にいないときは国務院総理が、国務院総理が北京にいないときは国家主席が北京に残るということを基本ルールとして中国は動いているので、李克強が北京に残ったというのは常識的な現象だろう。

 しかし北京に対して「当面気に入ってもらえさえすれば、それでいい」と、あり得ない忖度をする武漢政府を信じ、上海市公共衛生臨床センターにいる専門家たちの警告を重視しなかったからこそ習近平はこの事態を「よほどのこと」とは解釈せず、ミャンマーに行ってしまったものと判断される。

 つまり、「国家の非常事態」に対する習近平の判断ミスがあったということになる。

 「外交だから仕方がない」という言い訳ができないのは、なんとミャンマーの帰りに、近くにある雲南省の新年訪問に3日間も費やしていることだ。

 1月19日から21日にかけての雲南省での「習近平のめでたい姿」を新華網でご覧いただきたい。中国新聞網にもある。また、中国チベット網には一部分動画もあり、車に乗って春節巡りをしている様子の写真もある。

 いずれにしても、「めでたい」ではないか。

 1月20日には新型コロナウイルス肺炎に関する「重要指示」を出しているというのに、春節巡りなどしている場合か。

 それだけではない。

 1月21日の雲南訪問が終わると、なんと江沢民に「春節のご挨拶」に行っている。その報道の仕方がどうも奇妙だ。

 新華網の報道には「工夫」がこらしてある。

 そこには「春節前夜、中共中央総書記・国家主席・中央軍事委員会主席の習近平等、党と国家の指導者たちは、それぞれ別々に(手分けして)、江沢民、胡錦涛、朱鎔基・・・・・等々の老同志に直接ご挨拶あるいは他の人に委託してご挨拶をして、老同志たちの春節の喜びを伝え、健康長寿をお祈りした」と、書いてある。

 つまり、以下のことが曖昧模糊(あいまいもこ)となるように表現しているのである。

 1.習近平が実際に江沢民に会いに行ったのか、それとも他の関係者に委託して習近平の代わりにご挨拶に行ってもらったのかが分からない。

 2.江沢民は日ごろ上海にいるが、果たして習近平は雲南の帰路に上海に立ち寄ったのか、それとも江沢民が「偶然」北京にいたのか分からない。したがって習近平が直接、江沢民にご挨拶に行ったとしても、北京で会ったのか上海で会ったのかは不明。

 何れにしても、「1月20日に習近平国家主席の名において重要指示を発布した」というのに、21日には江沢民など「老同志」に春節のご挨拶をトップ指導層が一斉にやったということは確かだ。

 そんなことをしている場合ではないだろう。

 ここに書いた情報は、その内削除されるかもしれないので、興味のある方は、ここまでの中国側のリンク先はダウンロードしておいた方がいいかもしれない。

 ご参考までにミャンマーにおける習近平の姿はこちらで見ることができる。これも削除候補になるかもしれない。

◆「重要指示」はいかにして出されたのか?
 だとすれば、「重要指示」は、どのようにして出されたのだろうか?

 習近平がいない「北京の留守」を守っていた李克強は、孫春蘭国務院副総理(健康衛生や教育、体育などを担当)、国家衛生健康委員会あるいは国家疾病センターなどとしっかりタイアップして武漢の原因不明の肺炎の推移を観察していた。

 この時系列を全て書き始めたら2万字以上は超えるので、以下、主要な情報のみをピックアップして時系列的に記す。一部分は前述のコラム<新型コロナウイルス肺炎、習近平の指示はなぜ遅れたのか?>と重複する。

 ●2019年12月8日:最初の患者(原因不明肺炎)が武漢で発生。

 ●2019年12月26日:上海市公共衛生臨床センター科研プロジェクトが通常のサンプル収集として、プロジェクトの相手である武漢市中心医院と武漢市疾病制御センターから発熱患者のサンプルを入手し、精密に検査した。

 ●2019年12月29日:湖北省中西結合医院呼吸科・重症医学科主任の張継先医師が武漢の海鮮市場で働く人たちが数多く同類の肺炎に罹っていることを湖北省および武漢の衛生健康委員会疾病コントロール処に報告した。

 ●2019年12月30日午後5時:武漢市中心医院眼科医・李文亮がグループ内のチャットで「武漢の華南海鮮市場で7人のSARS(に類似した)患者が出た」と発信した。

 ●2019年12月30日午後8時:武漢の協和医院の腫瘍科の謝医師が、医師グループのチャットで「華南海鮮市場には行くな。あそこからSARSに似た病例が沢山出ている」と発信した。李文亮同様、医者グループ内の発信だったが、それが外部に漏れ、中国全土に急速な勢いで拡散していった。

 ●2019年12月31日午後2時:ネットで噂が広まってしまったことを受け、武漢市衛生健康委員会が原因不明の肺炎が発生し華南海鮮市場と関係していることが報告されており、27例の症例と重症7人開放退院例があるが、「人‐人感染」はなく、医者への伝染もない。従って「予防可能で制御可能である」と発表した。

 ●2019年12月31日:武漢市政府常務委員会会議が開催されたが、原因不明の肺炎に関しては一切触れてない。

 ●2020年1月1日:北京中央の国家衛生健康委員会は馬暁偉主任を組長とする疫病対策領導小組(指導グループ)を立ち上げ、武漢の調査に入ろうとした。

 ●2020年1月1日:ところが同日、武漢警察の公式ウェイボー(微博)「平安武漢」が武漢の医者らが訴えた情報は偽情報で社会の秩序を乱すとして8人を摘発したと報道した。

 ●2020年1月5日:上海市公共衛生臨床センター(および復旦大学関係者など)が武漢の原因不明の肺炎は、「歴史上見たことのない新型コロナウイルスが原因だ」と発表。

 ●2020年1月6日:武漢政府、問題は解決したとして武漢市の両会開催に入った。

 ●2020年1月10日:武漢市両会が閉幕。国家衛生健康委員会の専門家チームの一人で北京大学第一医院呼吸・重症学科主任の王広発医師が新華社の取材に対し、「疫病は制御できる」と回答した。これは武漢に視察に行ったときに、武漢政府が「人‐人」感染を示すカルテを隠して、無難なカルテだけを選んで見せたせいである。専門家チーム第一陣は2019年12月30日に武漢を視察している。

 ●2020年1月17日:湖北省両会が勝利の内に閉幕したと宣言したその日に、浙江省で新たに患者5人発生。それを見た、SARSの時に警告を発した中国最高権威の医学者・鐘南山院士(博士の上の称号)(84歳)が再び警告を発した。そこで国家衛生健康委員会は鐘南山をトップとする「最高レベル専門家チーム」を結成して、武漢入りさせることにした。

 ●2020年1月18日夜:広東省深センにいた鐘南山は飛行機のチケットが買えないので高速鉄道に乗って武漢に向かった。

 ●2020年1月19日:鐘南山をリーダーとする最高レベル専門家チームが武漢入り。鐘南山は武漢政府ではなく、医者仲間から病例発信が成された協和医院を視察。一瞬で「人‐人」感染を見抜き、その足で北京に行き国家衛生健康委員会に報告。国家衛生健康委員会主任は孫春蘭国務院副総理に報告。孫春蘭は李克強国務院総理に報告。これら関係者が鐘南山と共に「緊急事態」と判断して、雲南省で「めでたく」春節祝いをしている習近平に報告。こうしてようやく習近平に事態の深刻さを自覚させ、習近平国家主席の名において「重要指示」を出させるに至ったのである。

◆李克強の働き
 これでお分かりだろう。

 北京の留守を守った李克強は同日、1月20日にすぐさま国務院常務委員会会議を開催して緊急対策を指示している。李克強の隣りにはなんと、あの鐘南山院士が厳しい顔をして座っていた。

 習近平の許可を得ながら行動しているとは思うものの、1月22日には孫春蘭を武漢視察に向かわせたのは李克強だ。

 習近平がようやく北京で中共中央政治局常務委員会を開催したのは1月25日で、このとき「新型コロナウイルス肺炎防御抑制領導小組(指導グループ)」の立ち上げを命じ、李克強を組長とした。李克強はその日の内に第一回の指導グループ会議を開催し、27日には「習近平の委託を受けた」と強調して武漢入りした。

 これを「危ないことを李克強に任せた、習近平の権力闘争」などと分析する権力闘争論者もいれば、「習近平はよくやっている」と解釈したがる一部メディアもあるが、現実に何が起きているのかというファクトを見なければならない。

 そんな習近平が「初動対応の遅れ」などに触れるはずがないのである。

 習近平は永遠に新型肺炎の「初動」に関しては封印するだろう。

 習近平が新型肺炎の重要指示を発布して以降、公けの場に姿を見せないのは、この重大な時期にミャンマーへ行ったり雲南で春節祝賀などをしていた「姿」の印象を薄めるためであり、「重要指示をした1月20日に北京にいなかった事実」の印象を薄めるためである。その後も姿を現さないことによって、「1月20日にいなかったのは特別ではない」という偽装工作をしたいからだ。

 全ての側面から考えて、パンデミックを招きつつある犯人は習近平その人なのである。日本のメディアは、どこを見ているのかと警鐘を鳴らしたい。

 またこのような「習近平国家主席」を国賓として招こうとしている安倍内閣にも「絶対にそのようなことはしてはならない。現実を直視せよ」と注意を喚起したい。

【#ナショナル ジオグラフィック日本版】新型肺炎、封鎖された武漢で一体何が起きているのか

2020-02-11 03:24:40 | 海外の反応
新型コロナウイルスの感染拡大から1カ月、医師と患者の生の声で知る発生から現在まで
 発汗と悪寒は旧正月とともにやってきた。
 ワン・ジェン氏は33歳、湖北大学で哲学の講師をしている。1月25日の夕方、武漢郊外の自宅で妻と2人の子どもと両親と一緒に旧正月を祝うテレビ番組を観ていたとき、ふと息苦しさを感じた。胸の違和感は時間とともに大きくなり、やがて座っていられなくなった。

「最初に思ったのは、家族にうつしてはいけないということでした。まだうつしていなければの話ですが」と振り返る。

 ワン氏は小さなバッグに荷物を詰めて、冷たい霧雨の中、市内にあった大学のアパートに車で向かった。大きな通りは封鎖されていたが、武漢生まれの彼は検問所を迂回して目的地をめざした。アパートにたどりつくと、ソファーに倒れこんで感染症に関する最新のニュースをチェックした。

 この時点では、中国政府は新型コロナウイルスの感染者を1320人と発表していた。その大半が武漢を省都とする湖北省で確認されていた。実際に感染が拡大し始めた最初の数週間に、彼は人々が謎の病気にかかっているという話は聞いていたが、さほど警戒していなかった。地元当局は当初、ウイルスは野生動物に由来するもので、ヒトからヒトへは感染しないと言っていたからだ。

 その内容が変わったのは、ワン氏が発症する5日前だった。武漢に派遣された国家衛生健康委員会のチームを率いる鐘南山氏が中国国営テレビに、ヒトからヒトへの感染が起きている証拠があると語ったのだ。中国政府は人口1100万の巨大都市武漢の交通を厳しく制限して封鎖し、翌週にはその範囲を湖北省全域に広げた。ポルトガルの2倍の広さの6000万人近くが暮らす地域が封鎖されたことになる。

「市内はがらんとしていました」と彼は言う。「世界の終わりのような、不気味な雰囲気でした」
 アパートにいるワン氏の体調はさらに悪化し、中国の緊急電話番号である120に電話をかけた。話し中だった。電話を置き、暗い部屋で1人助けを待った。外では新型コロナウイルスが燎原の火のように広まっていた。
 今、中国ではたくさんの人が彼と同じような経験をしている。
 新型肺炎にかぎらず、どの「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」でも、最初の1カ月は似たような状況になる。
 WHOのデータによると、2月10日の時点で、中国本土の感染者数は4万人を突破した。死者は900人を超え、感染者の3分の2以上が湖北省に住んでいる。17年前のSARS(重症急性呼吸器症候群)禍を思い出す人も多い。当時は全世界で8100人が感染し、800人近くが死亡した。
 SARSの病原体もコロナウイルスだったが、今回の新型コロナウイルスは短い期間にはるかに多くの人々に感染している。アジア、ヨーロッパ、北米の25の国と地域で200人以上の感染者が報告されていて、2月1日には中国国外で最初の死者も出た。

12月29日以降、病院はあっという間に満員に
 1月1日、武漢市随一の感染症センターの医師チャン・リー氏は、非定型肺炎の重症患者たちの治療にかかりきりになっていた。

 その武漢市金銀潭病院に最初の患者が運び込まれたのは12月29日だった。翌日にはもっと増え、それから数十人になった。1週間もしないうちに入院患者は定員を超えた。以来、同じく同病院の呼吸器科医師である夫を含め、金銀潭病院の全スタッフが過酷な仕事に耐えている。

「生きるか死ぬかの戦いです」とチャン氏は言う。

 中国の習近平国家主席は新型コロナウイルスの感染拡大を予防し、制圧するために、この地域に戦時体制を敷いた。中国共産党は1月24日にSARSやエボラ出血熱の治療経験をもつ人民解放軍の医療スタッフ450人を武漢に送り込んだ。習主席は封鎖地域に防護マスクと防護服、診断ツールなどの医療物資を迅速に届けるように命じ、危機への対応を怠った役人を処分すると約束した。

 科学者たちは早速、感染症が拡大した過程を検討した。

 1月29日には医学誌「New England Journal of Medicine」に最初の425人の重症患者に関する論文が発表され、重症患者の平均年齢が59歳であることが示された。

 これは新型コロナウイルスに関する現時点で最大規模の疫学研究である。論文の筆頭著者である香港大学の疫学者ベンジャミン・カウリング氏は、ヒトからヒトへの感染の明確な証拠も示されたと言う。

 同氏は「疑問の余地はありません」としながら、15歳以下の子どもの重症患者はいなかったとする一面も指摘した。

 カウリング氏の研究では、1人の患者から平均2.2人に感染したと推定された。また、医学誌「ランセット」に1月31日付で発表された別の論文では、平均2.7人に感染したと見積もられている。どちらの研究チームも香港大学医学部長ガブリエル・レオン氏が率いている。レオン氏の研究や他の分析によると、感染から発症までの潜伏期間は、多くの場合5~6日のようだ。

 コロナウイルスは主に濃厚接触、特に、感染者の咳やくしゃみからの飛沫で感染する。しかし、1月29日に「New England Journal of Medicine」に発表されたもう1本の論文では、最初の米国人感染者の軟便の中にウイルスが排泄されている兆候を発見し、患者の排泄物から感染する可能性もあることが示唆された。

 ウイルスの広がりを抑えるため、春節の旅行で封鎖前に武漢から出た数百万人の足取りが追跡され、2週間の隔離が義務付けられた。春節休暇は延長され、中国全土の人々は、できるだけ在宅で仕事をするように推奨された。団体旅行は中止、バス、電車、飛行機での国内移動も規制されている。

 先例のない厳しい対応だが、一部の専門家は称賛に価すると評価している。「迅速に対応した中国政府は信用できます」と、米コロンビア大学感染症・免疫センターのイアン・リプキン所長は言い、ウイルスの封じ込めにも期待する。同氏の研究室は過去に中国当局とSARSの早期診断テストを開発したことがあるが、2003年のSARS禍に比べれば「はるかにいい対応です」と言う。

 WHOのテドロス・アダノム事務局長も中国政府の対応について同様の評価を発表していたが、その直後の1月30日、新型コロナウイルス感染症について「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」を宣言した。この宣言はWHOでは最高レベルの警告であり、病原体が発生した国以外も、国際的に協調した対応が迫られることになった。WHOは今後3カ月間に、感染症の脅威にさらされた国々の対応に6億7500万ドル(約740億円)を支出することを予定している。

「今回の緊急宣言は中国への不信任決議ではありません」と、テドロス事務局長は1月30日にジュネーブでの記者会見で語った。「私たちは医療システムの脆弱な国々にウイルスが拡散する可能性を心配しているのです」

現場の医師の声
 だが武漢市の金銀潭病院に勤めるチャン氏は、特に重症の患者のみを治療している同病院の状況は悪化していると感じている。

「致死率は上昇しているように見えます。今日は私が担当する病棟だけで3人が亡くなりました」と、2月2日の夕方にナショナル ジオグラフィックの電話取材に応じてチャン氏は言った。疲れている様子がうかがえ、口調は静かで、強い悲しみと無力感が伝わった。

「ウイルスが強力になっている兆候なのかはわかりません」。体調を崩し現場を離れる同僚が相次いでいるという。新型肺炎に感染した人もいれば、過労で倒れた人もいる。新型肺炎について市民に最初に警戒を呼びかけた医師の1人である李文亮氏は、2月7日に亡くなり大きく報じられた。

 チャン氏らは「ランセット」に発表した論文で、1月1日から20日までに金銀潭病院に入院した重症患者99人の致死率は11%だったと発表している。現時点で、中国全土では重症患者の致死率は15%前後である。

 研究では、最悪の結果が予想される因子として、喫煙歴、細菌感染、高血圧、糖尿病、高齢を挙げている。チャン氏は、「命に関わる重症化を防ぐためには、これらの因子を早期に特定し、早期に治療を受けることが重要です」と言う。

 一部の専門家は、この数字は新型肺炎の中心地以外には当てはまらないのではないかと考えている。全体の死者は2月10日の時点で約910人で、全世界の感染者の2%程度にとどまっているからだ。

「実際の致死率はもっと低い可能性があります」と、デューク・シンガポール国立大学医科大学院のリンファ・ワン新興感染症プログラム長はみる。軽症患者の多くは病院に行っておらず、検査能力にも限界があるため、確認されている感染者は全体のごく一部だと思われるからだ。

感染で孤立、役に立ったのはインターネット
 武漢市内のアパートで1人で耐えていたワン氏は、このままでは死ぬと思った。子どもたちの成長を見られないのは耐えられない。再び120に電話をかけた。まだ話し中だった。

 何回かけてもつながらない電話にパニックになったワン氏は、このデジタル時代に誰もが思いつく手段に出た。ソーシャルメディアを使ったのだ。

 彼は中国で人気のメッセージアプリWeChat(微信)を使って、友人や同僚や学生にメッセージを送った。数十人が返事をくれた。彼らはワン氏のために120に電話をかけてくれた。同僚の友人の武漢天佑病院の医師は彼のためにベッドを確保してくれた。

「封鎖エリアでは、恐怖や不安や病気に関する知識の不足が人々を苦しめています」と、武漢で健康診断などを行っている慈銘体検グループの内科医リュー・ハオ氏は言う。「インターネットのおかげで、できることはたくさんあります」

 武漢生まれのリュー氏は、見捨てられた人々をオンラインで支援するため、30人以上の医師を含め、中国全土から約100人のボランティアを集めた。医学的な指導と心理カウンセリングを提供するほか、感染の予防法や隔離下での食事、健康維持に関する助言も行っている。

 封鎖がいつ解除されるかはわからない。「長期戦の構えです」とリュー氏は言う。「人々は、自分たちを気にかけてくれる人を必要としています。今は病院で診てもらえなくても、必要なときには誰かが助けてくれることを確認したいのです」

 WeChatで助けを求めてから数時間後、ワン氏のアパートに救急車が到着した。防護マスクと防護服を身につけた2人の医療スタッフが、彼を天佑病院に搬送した。高熱はあったものの、X線検査では重症の呼吸器疾患の兆候は見られなかった。

「少なくとも死ぬことはないのだと思いました」と彼は言う。けれどもコロナウイルスの検査は受けられなかった。少ない試薬は肺炎の症状がはっきり出ている患者のためにとっておく必要があったからだ。彼は経過観察のために入院した。2人の高齢の男性患者と相部屋で、それぞれのベッドはカーテンで仕切られていた。

「私たちは一言も喋りませんでした。ウイルスを持っているのではないかと、お互いを警戒していたのです」とワン氏。だが彼はまだ幸運だった。

 武漢の封鎖後、市民は市内の病院に殺到した。国営テレビは大混雑の発熱外来の様子を伝えた。数え切れないほどの人々が追い返され、隔離のために自宅から出ないようにと指示された。隔離できる場所も、隔離に関する正しい助言もなく、多くの家庭で新たな感染が起きた。自宅で死亡した人は公式な死亡者数には入らない可能性がある。

 感染が疑われる人々をただちに適切に隔離しなければならないと呼びかける人々もいる。「それができないと、『歩く感染源』や交差感染が増えてしまいます」と、武漢にある華中科技大学のレイ・レイペン人文学部副学部長は言う。同氏のチームは湖北省政府に対して、症状があるが今すぐ専門病院で治療することのできない人々を隔離するように働きかけている。

「彼らを放置してほかの人々に感染させてはいけません」とレイ氏は言う。「武漢のホテルはガラ空きです。多くの総合病院にも空きがあります。感染の広がりを阻止するために、こうした施設を利用すればいいのです」

 武漢に閉じ込められている多くの人々の不安は、近く解消する可能性もある。『湖北日報』によると、湖北省政府が2月2日に、感染者の特定と隔離を優先的に進めていくと表明したという。

 また、先例のない医療ニーズに応えるため、中国政府は武漢に2つの新しい仮設病院を建設した。国営テレビは数十台の色とりどりの重機が建設現場の地面を掘る様子を伝えた。短期間での建設を可能にするため、6300人以上の作業員が24時間体制で作業にあたった。

 最初の病院「火神山病院」は10日で完成し、2月4日にオープンした。雷神山病院も2月6日にオープンした。2つの病院には人民解放軍の医療スタッフ3400人が配備され、ベッド数は2600床になる。

 一方、武漢市内の24の総合病院が、呼吸器感染症患者を受け入れられるように改装中だ。プロジェクトメンバーのスン・フェンファ氏は中国国営テレビに対して、これで2月上旬には新たに1万3000床が加わることになると語った。「感染症の広がり具合を見て、ほかの病院も改装するべきかを判断する予定です」

回復、退院後も自己隔離
 天佑病院での数日間の抗ウイルス薬治療などにより、ワン氏の具合はずっとよくなった。熱は下がり、息苦しさもなくなり、胸の違和感も和らいだ。病院は彼を退院させた。まだ完治ではないものの、中国の混乱は続いているからだ。

「終息の時期はまだわかりません」と、武漢市金銀潭病院の呼吸器科のチャン医師は言う。「患者はもっと出るでしょう」

 2月7日に「ランセット」に発表された論文では、これまでに明らかになった患者数と疾患の広がりのモデルにもとづき、武漢では1月25日までに約7万6000人が新型コロナウイルスに感染したと見積もっている。論文の著者らは、感染者は6.4日ごとに倍増しているとみている。しかし、研究チームを率いたレオン氏は、「その後の先例のない規模の社会的隔離により、広がり方は遅くなっている可能性があります」と言う。

 現時点で、スーパースプレッダー(いちどに多くの人にウイルスを感染させる患者)の存在は、査読のある学術誌にはまだ報告されていない。しかし、1月24日に「ランセット」に発表された論文は、軽症患者や症状のない感染者から感染する可能性を指摘している。2月4日には、中国の国家衛生健康委員会が、そうした事例が特に家族内で多く確認されていることを認めた。

「症状が出ないかぎり感染しないSARSとは対照的です」と、医学研究専門の慈善団体ウェルカムトラストのジェレミー・ファラー代表は言う。「そうなると、制圧は非常に困難です」

 そのため、退院したワン氏は、自分がウイルスに感染していて人にうつす可能性があるとして、市内にある湖北大学のアパートで自己隔離を続けている。学生たちが交代で食料品の買い出しに行ってくれている。

「学生たちはアパートの外に荷物を置いて、メッセージを送ってくれます」とワン氏。「直接会うことはありません。危険を冒すわけにはいきませんから」

 家族とはWeChatのテレビ電話で毎日「会って」いる。「1日も早くこんな状態が終わるといいのですが。子どもたちを再び抱きしめられる日が待ち遠しいです」

文=Jane Qiu/訳=三枝小夜子


【#日経ビジネス】金正恩のサイバー強盗団、脱北者が全貌を激白

2020-02-11 03:14:38 | 海外の反応
 非核化を巡る交渉が停滞し、北朝鮮に対する米国主導の厳しい経済制裁が続く。だが対北強硬策をせせら笑うかのように、北朝鮮のサイバー部隊が各国の金融機関や仮想通貨交換会社のシステムを次々とハッキングし、外貨をせっせと盗み出している。こんな国家は世界中を見渡してもほかにない。被害額は累計で最大2200億円と見積もられている。

 「強盗団まがいのサイバー部隊を創設したのはほかならぬ金正恩(キム・ジョンウン)委員長その人だ。日本で外貨を荒稼ぎしている」と暴露するのは、金興光(キム・フングァン)氏だ。北朝鮮でサイバー部隊に入隊するエリート学生にコンピューター科学を教えていた元大学教員である。現在は韓国ソウルに逃れ、自分と同じように脱北した知識人で組織する非営利団体、NK知識人連帯の代表を務める。

 金興光氏は「裏切り者」として、北朝鮮が放つ刺客に狙われるリスクを背負って生きている。記者が訪問したソウルの事務所には、身辺警護を担う韓国警察の刑事1人が常駐していた。そんな物々しい雰囲気の中でインタビューは始まった。サイバー部隊が荒稼ぎした外貨で、核・ミサイル開発にまい進する独裁国家の内実が浮かび上がってきた。

(聞き手は本誌・吉野次郎)   

―北朝鮮にいたころ、金興光さんは大学の教員だったんですよね。

金興光:はい。咸興(ハムン)コンピューター技術大学でコンピューター科学を教えていました。国が指定する「IT重点大学」の1校です。

―IT重点大学とは?

金興光:平壌には理科大学や美林大学など、国がIT重点大学に指定する高等教育機関がいくつかあります。高校で好成績を収めた生徒を全国から毎年500人ほどIT重点大学に入れて高度なIT教育を施しています。優秀な卒業生は朝鮮労働党直轄の諜報機関、偵察総局のサイバー部隊に進むことができます。外国から機密情報を盗んだり、システムを壊したりする「国のハッカー」としてのキャリアを歩みます。軍・諜報関係者の間では羨望の対象となる超エリートです。

―彼らはどこで活動しているのですか?

金興光:北朝鮮国内であれば平壌です。あとは中朝国境を流れる鴨緑江や豆満江沿いに拠点があります。

●建設労働者や商社の社員を装って暗躍

―なぜ川沿いに?

金興光:中国側の村で使用しているWi-Fiの電波が強く、川を越えて北朝鮮側にも届いています。サイバー部隊の隊員は中国側から漏れてくる電波を勝手に使ってネットに接続しています。サイバー攻撃の発信源が北朝鮮だと分からないようにするためです。中国側から川越しに北朝鮮側を眺めると、サイバー部隊の拠点が肉眼で確認できますよ。

 北朝鮮国外でも中国、タイ、マレーシア、ベトナムなどアジア諸国や、東欧諸国に隊員が散らばり、建設労働者や商社の社員、留学生、研修生を装って、全世界に対してハッキングを仕掛けています。

―サイバー部隊の組織構成を教えてください。

金興光:偵察総局の中には4つのサイバー部隊が存在します。人員が4500人と最も規模が大きいサイバー部隊が「121部隊」です。ハッキングによる情報の窃取と、システムの破壊工作を任務としています。1998年に当時の金正日(キム・ジョンイル)総書記が設立しました。これが北朝鮮におけるサイバー部隊の起源です。

 その後、121部隊から人員を500人ずつ引き抜く形で、最新のサイバー攻撃技術を研究・開発する「ラボ110」や、国力の向上につながる外国の科学技術情報や軍事情報を盗む「91号室」がつくられました。そして金正日氏の息子の金正恩氏が創設したのが「180部隊」です。この部隊の任務は極めて特殊です。

―180部隊の任務について詳しく知りたいです。

金興光:外貨稼ぎです(筆者注:米国、イスラエル、中国、ロシアなどの主要国は情報の窃取や破壊工作を担うサイバー部隊をのきなみ運用している。そんな中、北朝鮮の180部隊に付与された「外貨獲得」という任務はあまりにも特異だ。この部隊について詳しく聞くことこそが、今回の訪韓の目的であった)。

―なぜそのような部隊が必要とされたのでしょうか。

金興光:金正日氏の死去に伴い金正恩氏が2011年に独裁体制を引き継いでから、核・ミサイル開発のペースが加速しました。国際社会による経済制裁が強まり、国に入ってくる外貨が細りました。そこで金正恩氏は13年、党中央軍事委員会の会議で外貨獲得を専門とする部隊の設立を宣言しました。これが180部隊です。部隊番号は自身の誕生日とされる1月8日にちなんでいます。主要任務は金融機関や仮想通貨交換会社のシステムをハッキングして外貨を盗み出すことです。

●兵器開発の金づるは日本

―まるで強盗団です。獲得した外貨は何に使おうというのでしょう。

金興光:「五大核打撃力」と呼ぶ5種類の強力な兵器の開発費に充てています。具体的には核爆弾、長距離ミサイル、潜水艦発射ミサイル(SLBM)、可搬型の超小型核爆弾、サイバー兵器の5種類です。金正恩氏は祖国統一の切り札に位置づけています。ところで、180部隊はソフトウエアの開発にも乗り出していますよ。

―えっ、どういうことでしょう。

金興光:外貨を稼げるのであれば、その手段をサイバー攻撃に限定する必要はありません。180部隊の隊員たちはIT分野の専門知識を生かして、外国企業からソフト開発を請け負っています。180部隊を設立した当初は、むしろこちらが任務の中心でした。自覚していますか? 180部隊は日本でもソフト開発を受注していますよ。日本を主要市場に位置づけています(筆者注:米連邦捜査局=FBIも北朝鮮には外貨獲得を目的にサイバー攻撃とソフト開発を手掛けるサイバー部隊が存在すると分析している。2018年には隊員の1人を特定し、指名手配した)。

―日本でソフト開発ですか?

金興光:はい。180部隊を設立した当時、市場規模が大きく、地理的にも文化的にも近いことから中国市場と並び、日本市場への参入を決めました。文法が韓国語と似通っており、日本語を習得した隊員が多いことも決め手です。

―北朝鮮とのつながりが明らかになれば、日本では誰もソフト開発を依頼しないと思うのですが。

金興光:そのために180部隊は日本に立ち上げたソフト開発会社を受注窓口にしています。北朝鮮との関係を隠したフロント企業です。親北団体の在日同胞や日本人の協力者が経営しています。ソフト開発会社といっても人員は1人か2人しかおらず、実際の開発業務は北朝鮮や中国に散らばった180部隊の隊員が引き継いでいます。納期厳守と低価格を武器に日本で次々と受注に成功しています。

 2015年ごろからは受注に日本の「受発注仲介サイト」も活用しています。

―受発注仲介サイト?

金興光:はい。サイトには様々なソフト開発の発注案件が載っています。例えば「炊飯器の組み込みソフトをいついつまで開発してほしい」といった案件です。これを見て、180部隊のフロント企業が応募しています(筆者注:金興光氏が名前を挙げた受発注仲介サイトの運営会社は東京・渋谷に本社を置いていた。帰国後、経営陣に取材を申し込んだが、応じることはなかった)。

―日本政府は経済制裁で北朝鮮に流れ込む資金を枯渇させようとしています。一方、その足元で180部隊が荒稼ぎしているんですね。

●日本各地に潜む北朝鮮の時限爆弾

金興光:ええ。もう1つ教えましょう。180部隊の隊員たちは、日本から開発を受注したソフトに、必ず細工を施しているはずです。営業秘密を盗み出すプログラムを日本企業のシステムに組み込んでいるかもしれませんし、有事に日本社会を混乱に陥れる目的で、発電所や工場などの産業機器に誤作動や火災を引き起こすプログラムを仕込んでいるかもしれません(筆者注:サイバー攻撃による破壊工作は荒唐無稽な話ではなく、現実の脅威だ。事実ウクライナではロシアと軍事的に対立した14年以降、病院のシステムやATM、クレジットカード、鉄道の券売機が国中で一斉に使えなくなるなど、断続的に破壊工作の被害を受けている。2度の大規模停電も発生した。いずれもロシアの仕業とみられている。国家が水面下で繰り広げる熾烈なサイバー攻防戦の詳細は拙著『サイバーアンダーグラウンド/ネットの闇に巣喰う人々』に譲りたい)。

―180部隊が開発したソフトはどこまで日本社会に浸透しているのでしょう。

金興光:180部隊は日本で繰り返し受注してきました。今となっては、彼らが手がけたソフトがどこでどう使われているのか、調べようがありません。であれば社会の隅々に浸透していると仮定しておいた方が賢明でしょう。あなたたちも、十分に気をつけてくださいね。

吉野 次郎