「日本の敵」速報(海外の反応特化)+新型コロナウイルス関連海外の反応等

「日本の敵」&「新型コロナウイルス」に関する情報をまとめていきます

【#海外の反応】韓国でスーパー伝播者扱いされている31人目の感染者「検査を拒否してないし教会の信徒らとも対話しなかった、私も二次感染者」=韓国の反応

2020-02-22 20:32:07 | 海外の反応
*[海外の反応コーナー]
-韓国でスーパー伝播者扱いされている31人目の感染者「検査を拒否してないし教会の信徒らとも対話しなかった、私も二次感染者」=韓国の反応
-【爆報】新天地教祖「新型コロナは悪魔の仕業と判明しました!信仰心で打ち勝ちましょう!!」=韓国の反応
-新天地信者、コロナ感染疑い症状1261人…710人連絡つかず=韓国の反応
-【速報】韓国で1261人に感染の疑い!新天地大邱教会9336人調査終了‥1261人が武漢肺炎感染と疑われる症状を見せる 韓国の反応
-【悲報】韓国人「ウリスト教徒544人に症状あり、更に9300人に確認中」「今週中に1000人超えそう…」
-【速報】韓国人「87人確定追加…国内合計433人」「本当にどうしたらいいんだ?」「発見できずにもっと広がるよりはマシだ」
-【超速報】韓国のコロナ感染者87人増加…計433人、今日一日だけで229人増加=韓国の反応
-文在寅「新天地から与えられる情報だけに依存してはならない」=韓国の反応
-韓国人「CNN、BBCのトップで扱われた韓国ニュースをご覧ください・・・」→「国の恥さらし(泣)」
-韓国人「WHO、中国除けば韓国が世界最大の汚染国と正式に発表」「日本のクルーズ船はどこ行ったのw」
-【速報】韓国のコロナ感染者142人増加…計346人死者2人→韓国人「地獄だ…」=韓国の反応
-韓国人「韓国の感染者、142人増え346人に」→「日本クルーズ国にも勝ちそうなんだが・・・」
-【韓国医療崩壊】韓国人「大型病院の緊急治療室が次々と閉鎖されてしまう…」
-韓国人「国がこの様に亡びます‥」サムスンからコロナ感染者が発生!フォルダブルフォンを生産する亀尾事業場を閉鎖へ 韓国の反応 
-【速報】サムスン電子職員からもコロナ感染者が発生!サムスン電子の亀尾工場が、従業員を早期帰宅させ非常体制に入る 韓国の反応
-韓国人「サムスンでコロナ確定者が出て緊急閉鎖…工場オールストップの危機なのに全員隔離せず24日から稼働予定」
-【速報】在韓米軍基地で米軍1人が新型コロナウイルス陽性判定された模様 韓国の反応
-日本はやはりすごい国だ!韓国は日本の事を防疫後進国と笑ってたけど結局は日本が勝者だ 韓国の反応
-海外「日本は狂ってる」 クルーズ船で業務を終えた厚労省職員の多くがウイルス検査せず職場復帰(海外の反応)
-海外「日本の電車はマスクなしで咳をすると停止するらしいぞwww」こんな事が起こるのって日本だけだろ・・・
-咳して日本の電車が止まったらしい「新型コロナ]。海外の反応
-ダイアモンドプリンス号で2名死亡 海外の反応
-コロナウイルス感染拡大真っ只中の日本、「裸祭り」ではじけるwwwww海外の反応
-日本から新型コロナ陽性の自国民が帰国したことにトランプ大統領激怒(海外の反応)
-海外「英国人で恥ずかしい!」日本人を差別する英国人に海外から怒りの声が殺到中

【#海外の反応】韓国政府、日本 "竹島の日" 行事を直ちに廃止するよう要求

2020-02-22 20:31:08 | 海外の反応
*[海外の反応コーナー]
-韓国政府、日本 "竹島の日" 行事を直ちに廃止するよう要求
-映画パラサイトの評価は誇張されてないか?まあまあだけど誇張され過ぎ!絶対に誇張されてる 海外の反応
-韓国の全て業界が沈没だ!全ての韓国民がうつ病になりそう!コロナショックで韓国観光業界が沈没 韓国の反応
-韓国「2030年、韓国版ステルス無人機を開発する!自主国防が真の大国だ!!」の声!
-韓国人「日本のラーメン商標を無断で使用した韓国ラーメン店、日本のニュースに登場」
-韓国「米国の寿司屋は韓国人が経営してる!寿司の元祖は大韓民国だ!」の声!!!

【#海外の反応】(速報)韓国内の新型コロナ感染者300人超え、142人増えて346人…死亡2人=韓国の反応

2020-02-22 12:15:10 | 海外の反応
*[海外の反応コーナー]
-(速報)韓国内の新型コロナ感染者300人超え、142人増えて346人…死亡2人=韓国の反応。 韓国人が問題にしている新興宗教信者の方より「病院関係者92人」の方が圧倒的にヤバイ。
-【速報】韓国人「もう病室が足りないの!コロナ確定142人を追加…夜の間に204→346人」
-【速報】韓国 感染者142人増加 合計346人、死亡2人(22日午前10時)【新型肺炎・コロナウイルス】
-韓国人「わずか数日前のニュースがこちら…」→韓国人「泣きたくなってくる…TT」=韓国の反応
-WHO「韓国コロナ、中国とクルーズ船を除き最多」
-韓国人「韓国の感染者、200人を突破してしまう・・・」→「実は韓国がクルーズ船だった(ブルブル)」
-「韓国政府の対応、時期逃した」後手対策に非難の声=韓国の反応
-韓国人「コロナウイルス累積検査数、韓国16916人vs日本1432人」
-韓国人「朗報!韓国のコロナ感染者が60人まで減った!!」→韓国人「…!?(シュバババ」=韓国の反応
-【爆笑】中国人「韓国は武漢より危険!w」中国人留学生から休学届が殺到→韓国人「…(ブルブル」=韓国の反応
-韓国「コロナで韓国人の入国禁止をする国が続出!国格が崩れる!」の声
-【速報】韓国「台湾が韓国を渡航警報地域に指定!国の恥さらしだ!」の声
-「日本の地下鉄でマスクをしないでで咳き込んでいたら非常通報ボタンが押される・・・」海外の反応
-東京都が3月中旬まで中止にしたことに海外びっくり仰天!(海外の反応)
-外国人「美しいことが起こった!」 中国が新型コロナウイルス検査キットを日本に無償提供 海外の反応
-海外「民度低い…」コロナ消え失せろの落書き…パリで日本料理店を狙った差別に海外非難(海外反応)
-在日中国大使館、新型コロナウイルスの検査キットを日本にプレゼント 中国人「お互い様」「ちゃんと漢詩をつけようぜ」
-海外「美味しそう!」日本で隔離解除された米国人の最初の晩餐に海外が興味津々
-アメリカ「流行のインフルエンザが実はコロナウイルスかもしれん…」

【#海外の反応】韓国人は真の歴史を知らない!韓国は日韓併合時代に朝鮮を近代化した日本に感謝せよ 韓国政府は真実を隠している 海外の反応

2020-02-22 12:12:53 | 海外の反応
*[海外の反応コーナー]
-トランプ大統領「寄生虫はクソ映画だ!」トランプが2日連続で「寄生虫」を「韓国から来た映画」と非難‥ 韓国の反応
-韓国人は真の歴史を知らない!韓国は日韓併合時代に朝鮮を近代化した日本に感謝せよ 韓国政府は真実を隠している 海外の反応
-韓国「日本はドイツから学べ!日本は謝罪しろ!ドイツは日本と次元が違う!」の声!!!
-韓国人「サムスンはチンピラ企業だ!」サムスンが中小企業の技術を無断使用!米裁判所で2億ドルの賠償判決確定される予定 韓国の反応
-韓国が国家破綻しそうだ!コロナ急速拡散で韓国金融市場が大混乱 ウォンと株が暴落 韓国の反応
-【画像あり】韓国人「日本の女子高生の制服VS韓国女子高生の制服」貴方の好みはどっち? 韓国の反応
-韓国人「日本の久保建英、1G1Aの大活躍」→「上手すぎ(ブルブル)」「久保は本物だ」

【#JBpress】日本超えた韓国の感染者、背景に新興宗教信者の暴挙

2020-02-22 12:11:02 | 海外の反応
(李 正宣:ソウル在住ジャーナリスト)
 韓国内で新型コロナウイルスの感染が急拡大している。ソウルをはじめ全国にわたって新型コロナの感染者が続出し、21日20時現在、感染者数は204人に上り、死者も1名出ている。多くの専門家が「パンデミック(大流行)の兆しを見せている」と指摘する事態になっている。


 1月20日に初の感染者が確認されて以降、しばらく小康状態を保っていた韓国内の新型コロナ・感染者数だが、ちょうど1カ月目に入った2月19日から突然急増し始めた。19日は1日で22人の感染者が確認され、20日に53人、21日は100人の感染者が発生するなど、拡散スピードはどんどん増している。

■ 感染を疑われた入院患者が病院を抜け出し感染拡大

 韓国内の感染が急速に拡大し始めたのは19日、韓国の南東部にある大邱(テグ)地域で国内31番目の感染者Aさんが確認されて以降だ。

 Aさんは交通事故で大邱市内のある病院に入院した後、新型コロナウイルスによる肺炎を疑われる症状があったにもかかわらず、医師が勧める検査を拒否していた。

 そればかりかAさんは、入院中の病院をこっそり抜け出し、大邱市内で食事会や宗教団体の集会に出席するなど、数カ所を歩き回っていたのだ。

 Aさんの動線を把握した大邱市がAさんが出席した宗教団体の集会の参加者たちを対象に検査を実施したところ、19日当日だけでおよそ14人の感染者が確認されるなど、Aさんが訪れた場所を中心に大邱市内のいたるところで新型コロナの感染者が続出する事態となった。結局、現在、計204人の感染者のうち153人が大邱とその隣接地域の慶尚北道で確認されるなど、大邱は韓国内で最も危険な地域になってしまった。

■ 新興宗教団体に批判殺到
 大邱地域で新型コロナ感染が多発する原因となった宗教の集会とは、「新天地イエス教会」の大邱教会で行われた礼拝だった。新天地イエス教会(新天地イエス教証しの幕屋聖殿)とは、韓国のキリスト教団体から「異端」の判定を受けた新興宗教団体で、信徒たちは通常、自分が新天地教会の信徒であることを隠している。このため、防疫当局は新天地イエス教会の礼拝に参加した信徒を把握するのに大変な困難を強いられている。

 さらに恐ろしいのは、新天地の信徒らは全国の教会を巡りながら礼拝を行っているため、大邱教会を訪れた全国の信徒の間で感染者が続出していることだ。最初の死亡者が発生した慶尚北道・清道(キョンプッド・チョンド)地域の某病院では、新天地幹部の葬式が行われたことが確認されたため、現在、韓国社会では新天地教会に対する敵愾心と猛烈な非難が巻き起こっている。

 21日、ソウル市と京畿道はソウルと京畿道内のすべての新天地教会を閉鎖すると公表しており、文在寅(ムン・ジェイン)大統領も、新天地大邱教会や信徒について徹底的な調査を行うことを特別指示した。

 遅ればせながら韓国政府は新天地教会と信徒たちに対する疫学調査と防疫活動を強化し始めたが、韓国世論は文在寅政権の対応についても激しい非難を投げつけ始めている。特にインターネットで批判されているのが、死亡者が発生し、感染者が急増していた20日の、文大統領の「ある日程」についてだ。

■ 感染拡大のさなかに文大統領は『パラサイト』の監督らとチャパグリ・パーティー

 20日の午前、文大統領夫妻は、アカデミーで4冠王を獲得した話題の映画『パラサイト 半地下の家族』のポン・ジュノ監督と映画関係者らを大統領府に招待し、映画に登場したチャパグリをメニューに、午餐を開いた。

 この事実を伝えた連合ニュースの記事に対して、ネイバーサイトでは、「腹が立つ」との評価が2万件以上ついた。共感順で並んだコメントには、文大統領を非難する書き込みばかりだった。

 「全国が新型コロナウイルスで大騒ぎになっている時、大統領はきれいに防疫された大統領府でチャパグリパーティーを楽しんでいるのか」

 「初の死亡者が発生し、感染者が100人を突破し、ドル為替が1200ウォンを突破した。韓国はいつの間にか新型コロナの中心地になりつつあるのに、(大統領は)チャパグリが喉を通るのか」

 「マスクの値段が高すぎて着用できない人も多いのに、国民を考えなければならない人が嬉しそうにチャパグリを食べている写真を見ると、腹が立つ」

■ 4月の総選挙で下る文大統領への評価

 2月13日には、文大統領は「新型コロナは遠からず終息する」と断言し、韓国国民に向かって正常な日常に戻らなければならないと呼びかけていた。文政権の経済副総理である洪楠基(ホン・ナムキ)企画財政部長官も、過度な恐怖心と不安が消費者心理を萎縮させているとし、「(自営業者を助ける気持ちで)行事や集まり、昼休みには最大限外部の食堂を利用してほしい」と促した。

 さらに19日には、出入国管理の主務部処長官の秋美愛(チュ・ミエ)法務長官が、米国が政治的な理由で中国人たちの入国を遮断したとし、「我が国(韓国)は静かながらもとても合理的かつ客観的な方法で実効的な遮断をした。科学的に対処している」と自画自賛した。与党の共に民主党は、中国人入国を制限すべきだという医師協会の主張に対し、「政治的な判断」と非難していた。共に民主党からは「わが政府の対応が世界的な模範ケースとして認められている」という出張も出た。

 韓国メディアも、日本や米国などの海外マスコミが韓国の新型コロナ対応態勢を絶賛しているとし、文在寅政権を大いに称えていた。しかし、この文在寅政権と韓国メディアの楽観論がむしろ仇となって表れた。19日から、韓国では新型コロナが取り返しのつかない拡大局面に転じ、今や国別の感染者数は日本を追い抜き、中国の次に多い国家になってしまった。

 それでも、21日に発表された韓国ギャラップの世論調査で、文在寅大統領の支持率は45%まで上がっていた。これについて韓国ギャラップは、新型コロナによく対処しているという国民の評価が支持率上昇の最大の理由だったと説明している。世論調査とは果たしてどれほど信頼できるものだろうか。その答えは、4月に控えている総選挙で明らかになる。

李 正宣

【#海外の反応】韓国人「悲報:韓国新天地ウイルス、世界的に有名になってしまう…」→韓国人「国の恥だ…TT」=韓国の反応

2020-02-22 03:30:08 | 海外の反応
*[海外の反応コーナー]
-【再掲】韓国人「近い将来に日本は私たちに支援要請してくると確信している。100%約束します」「日本が助けを求めれば受け入れなければならないでしょうか?」(2/16の韓国人の反応)
-韓国人「悲報:韓国新天地ウイルス、世界的に有名になってしまう…」→韓国人「国の恥だ…TT」=韓国の反応
-韓国人「悲報、今後もコロナ感染者が急増することが確定…TT」=韓国の反応
-【???】韓国防疫対策本部「死亡者はコロナに感染していたが、コロナのせいで死んだのではなく元々の肺炎が悪化して死亡したからセーフ」 韓国人「???」
-WHO「韓国でコロナ確定者が急増してるけど、韓国は管理しっかりしてるから大丈夫」
-韓国社会大混乱!大邱800ヶ所の幼稚園・小中高校、新学期開始1週間延期=韓国の反応
-韓国人「リアルタイム、感染者が続出した現在の大邸の状況」
-韓国人「世界に“韓国人入国禁止”の国が続出!」韓国人を入国次第病院に隔離する国も現れる 韓国の反応
-韓国人「台湾、韓国を“第1級旅行警報地域”に指定wwwww」
-海外「国別コロナウイルス感染者数、韓国と日本は何でこんなヤバいんだ」
-海外「日本人が手を洗うようになったから」新型コロナが日本にもたらした恩恵に海外興味津々!(海外の反応)
-海外「日本が世界にウイルス拡散」チャーター機で豪に帰国したクルーズ船乗客2名が陽性に(海外の反応)
-海外「日本は称賛されるべきだ」 日本のクルーズ船対応を非難する米紙に反論の声が続出
-パリの日本食レストラン、「コロナウイルス」と落書きされる・・・←この国の民度どうなってんの? 海外の反応

【#海外の反応】韓国「英紙が韓国経済は半世紀ぶりに最悪の状態!と報道!大韓民国が沈没する」の声

2020-02-22 03:29:18 | 海外の反応
*[海外の反応コーナー]
-韓国人「トランプが映画“寄生虫”を批判!」寄生虫のアカデミー受賞を嘲弄し、韓国映画では無くアメリカ映画が受賞するべきだったと発言! 韓国の反応
-韓国「英紙が韓国経済は半世紀ぶりに最悪の状態!と報道!大韓民国が沈没する」の声
-韓国人「日本の右翼が発狂!」カタカナは朝鮮半島起源、日本の大学教授が「片仮名新羅由来説」を提起 韓国の反応

【#フジテレビ系(FNN)】「パラサイト」監督 竹島を... 韓国大統領との昼食会で

2020-02-22 03:13:59 | 海外の反応
アカデミー賞の作品賞を受賞した韓国映画「パラサイト」の監督と、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が面会し、その際に、島根県の竹島をめぐって日本をやゆするようなやり取りがみられた。
「パラサイト」のポン・ジュノ監督と出演者らは20日、文大統領との昼食会に参加した。
映画の中では、竹島の領有権を主張する内容の「独島は我が領土」という、韓国では有名な歌謡曲の替え歌が登場する。
この替え歌そのものも韓国では話題となっていて、昼食会で文大統領が歌の話題を取り上げた。
ポン監督が、いわゆる「独島の歌」のメロディーについて、「日本の観客も歌うそうだ」と述べると、その場が笑いに包まれた。
一連のやり取りは日本をやゆしているとも取れ、日本側から非難の声が上がる可能性もある。

(フジテレビ)

【#デイリー新潮】韓国で新型肺炎の患者が急増 保守派は「文在寅政権の無能、無策」と総攻撃

2020-02-22 03:03:13 | 海外の反応
 韓国で新型肺炎の患者が突然に増えた。4月の総選挙を前に「文在寅(ムン・ジェイン)政権を揺さぶるチャンス」と保守は非難の声を強める。大統領弾劾まで進みかねない「肺炎政局」が始まった。韓国観察者の鈴置高史氏が読み解く。
「遠からず終息する」と語っていた大統領
鈴置:韓国の保守が「政府の無能・無策」の攻撃に乗り出しました。2月19日以降、新型肺炎の感染者が突然に増えたからです。ことに感染経路が分からない患者が登場し、国民の恐怖感が一気に高まりました。

 韓国で初めて新型肺炎が認定されたのは1月20日でした。患者の数は2月15日までは28人と比較的に少なかった。そのうえ、いずれも中国で感染して帰国した人やその家族・関係者らで、いわゆる「市中感染」ではなかった。

 2月11日から15日の間は新たな感染者も発表されず、韓国では「新型肺炎は対岸の火事で終わる」との見方が広がっていました。2月16日、18日に新たな認定患者が出ましたが、それぞれ2人と1人に留まりました。

 2月13日に文在寅大統領が財界との懇談会で「国内での防疫体制はある程度、安定的な段階に入ったようだ。防疫当局が最後まで緊張を解かずに最善を尽くしているので、新型肺炎は遠からず終息するでしょう」と手柄顔で楽観して見せたことも、韓国人の安心に拍車をかけました。
 2月19日には秋美愛(チュ・ミエ)法務部長官がラジオ番組のインタビューで、「国際社会も韓国の感染拡大遮断について、かなり効果があると評価をしている」と誇りました。
 同日、与党「共に民主党」の李海瓚(イ・ヘチャン)代表も「感染者が出て1か月になったが、政府も一所懸命やってきたし、国民もよく対応した」と自画自賛しました。

第3の都市、大邱が大量発生地に
――ところが……。

鈴置:そう、ところが、なのです。2月19日に感染認定患者が正式発表ベースで突然、20人増えました。翌20日には53人も増加して合計104人に。初の死亡者(1人)も出ました。21日には感染者はさらに100人増えて、合計204人となりました。
――なぜ、急増したのでしょうか。
鈴置:慶尚北道の道庁所在地で韓国第3位の都市である大邱(テグ)の、新天地というキリスト教系新興宗教の教会で患者が大量発生したからです。密閉空間に千人もが密集してミサを開く慣習のため、一気に感染が広がったと韓国メディアは報じています。

 2月19日と20日の2日間だけで、大邱市を含む慶尚北道では72人の新型肺炎患者が見つかりました。大邱市長は21日、市民に外出を自制するよう呼びかけました。なお、同日以降は患者の「発見」が全国に広がっています。
 実は、一部の韓国人は大邱での大量発生前から「政府が患者数を操作しているのではないか」と疑っていました。韓国政府は毎日、午前と午後の2回、新規の患者数と回復して退院した患者の数、それに検査中の人の数を発表しています。
 検査中の人が数百人にのぼるのに、2月11日からの5日間は新規の患者がまったく増えなかった。そこでネット上には「陽性になった人も、陰性になるまで検査を繰り返しているのではないか」と疑う声があがっていました。
 例えば、ポータルサイト、ネイバーの「速報・大邱東山病院、コロナ19が疑われる患者の判定保留…19日再検査予定」(2月19日、韓国語)にこうした意見が書き込まれています。
 そもそも検査対象者も2月7日までは「中国湖北省を14日以内に訪問した人と、患者との接触者」に限定していたのです。「市中感染はあり得ない」との前提で検査していたわけです。

我々は先進国民になった
――しかし、政府が患者数を操作するなんて……。
鈴置:韓国人はそう疑うものです。2015年のMERS(中東呼吸器症候群)の社会的な後遺症です。当時は186人が感染者と診断され、37人が死亡しました。隔離された人は1万6693人にのぼりました。いずれも日本の国立感染症研究所が発表した数字です。
 前の朴槿恵(パク・クネ)政権時代の出来事ですが、当時、野党の大物だった文在寅氏は激しく保守政権の無能・無策を非難した。今回、同様の感染症が大流行すれば、文在寅政権は何と言って非難されるか分からない。そこで「数字の操作」が疑われたのです。
 それに国民の中にも「患者の増加」や「市中感染の発生」を認めたくない空気が濃かった。MERSの際は日本で患者が発生しなかったこともあって、いたく韓国人のプライドが傷つきました。
 当時、WHOは病院内での感染予防策が不十分であることや、見舞客が長時間、患者と接する習慣などを韓国で大流行した原因と見なしました。
 隔離された患者が病室の鍵を壊して脱走するなどの事件も起きたため、韓国紙には「民度の低さ」「国の後進性」を嘆く声が満ちました。
 韓国人は5年後の今、「新型肺炎を上手に抑えた」ことで「もう我々は先進国民になったのだ」と祝杯を揚げる気分になったのです。

日本に勝った! 韓国が上だ
――そんなことで「先進国になった」と言えるのでしょうか? 
鈴置:韓国での感染者数が落ちついていたのに比べ、クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」での感染も含め、日本で患者数が増え続けたからです。
 韓国人はどんなことでも日本と比較します。今回は「MERSでは負けたが、新型肺炎では勝った」と快哉を叫んだのです。
 元・在日韓国人で「The Korean Politics」編集長の徐台教(ソ・テギョ)氏は2月14日、日本語のツイッターで以下のようにつぶやきました。

・今のダイアモンド・プリンセス号と同じことを、韓国で、文大統領がやっていたらと考えてみてください。日本のワイドショーはずっ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~と付きっきりで取り上げるでしょう。「韓国検疫崩壊」とか言って。

「日本検疫崩壊」と当てこすったつもりでしょう。徐台教氏は翌2月15日にも、韓国がなぜ日本と比べうまくやっているかをツイッターで説明し、誇りました。以下です

・韓国政府は4月15日の総選挙を控え、感染拡大への対策において失態が許されないという緊張感があるのも大きい。さらに、過去のSARSやMERSを通じ整備された国家システムがある程度の水準で機能している。
・コロナウイルスに対する日韓の対応の差の一つは、予算投入の差というのは明白。具体的には調べていないが、韓国は1/28の段階で20億円以上を、その後も矢継ぎ早に予算を出し、さらには2000億円を超える予備費の投入も見越している。ニュースにも「~~自治体がコロナに~~億を投入」というのが目立つ。

日本に五輪開催の資格なし
――なるほど……。「韓国はすごいぞ」ですね。

鈴置:韓国各紙も「優れた韓国、劣った日本」を争って報じました。中央日報の「クルーズ船内の日本人乗客『これでは五輪開催できない。国際社会が強く問題提起を』」(2月15日、日本語版)はダイヤモンド・プリンセス号に乗っているという匿名の日本人の感染管理への不満と、日本は東京五輪を開く資格がないとの批判を報じました。

 朝鮮日報の「衛生先進国、日本が赤恥…米国に続き、カナダ、香港、台湾もクルーズ脱出作戦」(2月17日、韓国語版)はダイヤモンド・プリンセス号の外国人を下船させるため、各国が航空機を派遣する状況を「日本が赤恥」との見出しで報じたのです。

 中央日報の「韓国政府、日本政府に『新型肺炎の診断試薬の開発情報を提供する』」(2月18日、日本語版)は以下のように「韓国が上、日本が下」を強調しました。

・韓国では新型肺炎に感染したかどうかを6時間内に確認できる迅速診断試薬が開発されて今月から民間の医療機関に配布されたが、日本にはまだ迅速診断試薬がないことが分かった。

 日本でも6時間で診断できますから、この記事は間違っています。事実には関係なく「韓国が上で日本が下」と断じて喝采を叫ぶのが韓国メディアなのです。

 こうした上から目線の空気の中、2月18日には与党「共に民主党」の鄭春淑(チョン・チュンスク)議員が国会で「日本も新型肺炎の市中感染が始まっている。中国同様に汚染地域に指定すべきだ」と主張しました。

 朝鮮日報の「与党議員、『日本も新型肺炎の汚染地域に指定すべき』」(2月19日、韓国語版)が報じました。この記事は姜京和(カン・ギョンファ)外交部長官の「中国から要請があれば、医療陣の派遣を積極的に検討する」との国会答弁も伝えています。

「先進国である韓国と、遅れた日本や中国」という図式を、韓国人は国を挙げて楽しんでいたのです。

中国人の入国を全て止めよ
――それが2月19日に暗転した。

鈴置:その通りです。韓国人は、それまでそっくりかえって日本を見下していただけに、「無能・無策」の文在寅政権への怒りも膨らみます。

 2月20日午後、感染者の合計が104人になったことを報じた朝鮮日報の記事「武漢肺炎の(午後の)新規患者22人追加…全部で104人」(2月20日、韓国語版)が象徴的でした。

「日本のクルーズ船を除けば、韓国は中国に次いでもっとも多くの感染者が発生した国になった」と「日本に負けた」ことを強調したのです。

 感染者が広範囲に広がった国同士で「数」で序列を付けてもあまり意味はない。きちんと検査すればするほど、感染者数は増える側面があるからです。

 しかし、保守系紙の同紙はこれをテコに、政権批判に乗り出しました。2月20日の社説「広がるコロナ、中国感染源の流入放置を説明して欲しい」のポイントが以下です。

・世界各国が中国からの訪問を禁止した。だが、我々は中国の顔色を見ながら相変わらず傍観している。1日2万人だった中国人の訪問客は減ったとはいえ、1日数千人のレベルだ。
・民間専門家に続き、政府の防疫責任者までもが中国という感染源の流入遮断の必要性を口にする。ところが政府は「湖北省以外の地域からの入国の禁止も検討する」と言い続けるだけだ。なぜ、中国という感染源の流入遮断をしないのか、政府は説明したことがない。
・2月19日、出入国を担当する法務部の秋美愛長官が「我が政府の措置に対し、中国側が格別に感謝している」と述べた。国民が病に罹る危険を覚悟の上で中国人の入国を防がず、中国からの感謝の言葉を貰ったと誇る。これが政府の認識なのか。

 なお、記事中の「民間専門家」とは大韓医師協会のことです。2月18日に会見したチェ・デチップ会長は「湖北省以外にも1万人の感染者がいる中国からの入国をすべて禁止すべきだ」と要求しました。

習近平訪韓を守りたい
――なぜ、韓国政府は中国人全員の入国を拒否しないのでしょうか。

鈴置:日本がしないからです。湖北省からの外国人の入国禁止も、武漢への救援機派遣も、日本が実行するのを見てから韓国は実施する。

 日本よりも先に立って、中国の怒りを買うのが怖いのです。日本は浙江省にも枠を広げましたが、まだ、中国全土に広げていない。当然、韓国も全土には広げられないのです。

 なお、中国全土からの入国を禁止しているのは米国、シンガポール、豪州、ニュージーランド、フィリピン、台湾、ベトナム、モンゴル、ロシア、北朝鮮などです。

――日本より先に「中国全土からの入国禁止」を実行すれば、「日本よりも上」になれませんか? 

鈴置:国内的には拍手喝采されるかもしれませんが、そんなことをしたら中国から激しくイジメられるのは確実です。文在寅政権は習近平主席の3月訪韓を強く希望しています。日本よりも「前」に出れば、少なくとも習近平訪韓はなくなるでしょう。

 日本とは異なり、韓国では保守も左派も皆、中国主席の訪韓は大歓迎。4月15日の総選挙を控え、文在寅政権にとっては数少ない票を稼げるチャンスであり、これを失うわけにはいかないのです。もちろん朝鮮日報もそれは分かっていて、あえて「政府は説明せよ」と迫っているのですが。

 野党第一党、未来統合党の黄教安(ファン・ギョアン)代表は2月19日、「中国全域に滞在した外国人の入国禁止」を政府に求めました。ここで一気に文在寅政権を揺すぶる作戦です。

 もし今後、韓国で感染者や死亡者が増え続ければ、文在寅政権は「国民よりも中国を大事にする」と強い非難にさらされるでしょう。

「肺炎で一気逆転」狙う保守
 保守が4月の総選挙で負ければ、検事や裁判官を集中的に捜査する左派政権の「ゲシュタポ機関」が誕生し、窮地に追い込まれるのは目に見えていました(「文在寅政権が韓国の三権分立を崩壊させた日 『高官不正捜査庁』はゲシュタポか」参照)。

 そして選挙法の改革により、保守は総選挙で惨敗するとの見通しが高まっていた(「独裁へ突き進む文在寅 青瓦台の不正を捜査中の検事を“大虐殺”」参照)。

 ところが思いがけない新型肺炎の流行。4月の総選挙で、保守が勝つ可能性が出てきました。文在寅政権が新型肺炎でハンドリングを誤れば、弾劾に追い込まれることもあり得ます。韓国はムードが支配する国です。国の進路は「気分」で決まるのです。

 新型肺炎が政権を揺らす、という構図は韓国だけではありません。「震源地」の中国の習近平政権こそが最大の窮地に立っています。

 中国共産党は「我々の苦境に付けこむ米国」を強調、愛国心の高揚で非難の矛先をそらす作戦です。しかし中国共産党の情報統制こそが、発表ベースで2233人もの死者を出す(2月21日段階)という惨事を引き起こした事実は隠しようがない。

 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)政権も新型肺炎の蔓延を防ぐために「鎖国」を実施しました。ただでさえ苦しい経済をさらに圧迫するのは間違いありません(「新型肺炎で中国、南北朝鮮が連鎖倒産に追い込まれる? 米国は“カメの論理”で舌なめずり」参照)。

東アジアの政治地図を塗り替える
 日本の安倍晋三政権も安泰ではありません。「肺炎」以前から、習近平主席の国賓訪問には、自身の支持層である保守から強い批判が出ていました。
 ウイグルや香港での人権弾圧の総元締めであり、日本の尖閣列島に触手を伸ばす中国共産党。そのトップの習近平主席と天皇陛下のツーショットが世界に流れれば、日本がそれらを認めたと世界に発信することになるからです。
 そこに新型肺炎。韓国での政権批判と同様に「習近平訪日を実現するために、中国全土からの訪問を拒否しないということか」「国民より中国が大事か」との安倍批判が日本でも語られ始めています。
 後世の歴史家は「新型肺炎が東アジアの政治地図をがらりと描き変えた」と書くことになるのかもしれません。

鈴置高史(すずおき・たかぶみ)
韓国観察者。1954年(昭和29年)愛知県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。日本経済新聞社でソウル、香港特派員、経済解説部長などを歴任。95~96年にハーバード大学国際問題研究所で研究員、2006年にイースト・ウエスト・センター(ハワイ)でジェファーソン・プログラム・フェローを務める。18年3月に退社。著書に『米韓同盟消滅』(新潮新書)、近未来小説『朝鮮半島201Z年』(日本経済新聞出版社)など。2002年度ボーン・上田記念国際記者賞受賞。

週刊新潮WEB取材班編集

【#ナショナル ジオグラフィック日本版】新型コロナウイルスに感染するとこうなる、肺炎の症状から“免疫の暴走”まで詳しく解説

2020-02-22 02:50:41 | 海外の反応
各臓器の症状、妊婦への影響などを専門家に聞いた
 中国で猛威を振るっている新型コロナウイルスについては、まだ知られていないことが多い。しかしひとつだけ確実なのは、このウイルスに感染すると、体中に異変が起きるということだ。
 SARS(重症急性呼吸器症候群)やMERS(中東呼吸器症候群)のように動物から人間へ感染した過去のコロナウイルスは、通常の風邪ウイルスとは違い、多くの臓器に広がって様々な症状を引き起こした。今回の新型ウイルスも例外ではない。

 わずか1カ月あまりで2000人以上の死者を出したのはそのせいだ。致死率はSARSの5分の1程度のようだが、死者数は既にSARSを上回っており、感染拡大のスピードも速い。世界保健機関(WHO)は、この新型コロナウイルスによる病気を「COVID-19」と名付けた。

 コロナウイルスに感染すると、体に何が起こるのだろうか。新しい型の遺伝子はSARSとよく似ているので、SARSの名を取ってSARS-CoV-2と名付けられた。新たな流行の初期の研究結果と、過去のSARSやMERSで学んだ知識を組み合わせることで、その答えが見えてきそうだ。

肺に始まり、肺に終わる
 COVID-19はインフルエンザと同じ呼吸器系疾患であり、肺に始まり、肺に終わるとも言える。

 通常、感染者が咳やくしゃみをして飛沫を飛ばすことによって感染は拡大する。具体的な症状もインフルエンザに似て、発熱と咳から始まり、やがて肺炎を発症し、さらに深刻な症状へと進行することがある。

 SARSの流行後、コロナウイルスによる肺炎は、一般に3つの段階を経て重症化するとWHOは発表した。ウイルスの複製、免疫の過剰反応、そして肺の崩壊だ。

 もちろん、すべての患者がこの3つの段階を経験するわけではない。SARS患者で呼吸器不全まで進んだ例は全体の25%だった。一方、COVID-19の初期データを見ると、約82%の感染者が軽症で済んでいるようだ。

 さらに掘り下げてみると、新型コロナウイルスは他の点でもSARSと似たパターンをたどっているようだと、病原性の高いコロナウイルスを研究する、米メリーランド大学医学部の准教授マシュー・B・フリーマン氏は話す。

 新型コロナウイルスは人間に感染すると、急速に肺を侵そうとする。

 肺の空気の通り道である気管支の表面には、粘液を作る細胞と繊毛を持つ細胞がある。粘液は、肺を病原体から守りつつ、乾燥を防ぐ。繊毛は、花粉やウイルスなどのごみを取り込んだ粘液を押し出して、体外に排出する働きをもつ。

 フリーマン氏によると、SARSはこの繊毛のある細胞に感染して死滅させるのが得意だったという。死んだ繊毛は抜け落ちて、ごみや粘液と一緒に気管支に溜まる。同じことがCOVID-19でも起こっていると、フリーマン氏は考えている。これが第1段階だ。COVID-19に関する最初期の調査では、患者の多くが両方の肺で肺炎を起こしており、息切れなどの症状を訴えていた。

 そうなると、ウイルスの侵入を察知した体は、肺へ大量の免疫細胞を送り込み、損傷を取り除き、組織の修復に乗り出す。

 これが正常に機能していれば、炎症のプロセスは厳しく管理され、感染した範囲をとどめられる。ところが、まれに免疫系が暴走して、健康な組織も含め、あらゆるものを破壊してしまうことがある。第2段階だ。

 次の第3段階では、肺はさらに損傷し、呼吸器不全に陥る。また、死に至らないまでも、肺に後遺症が残ることもある。WHOによると、SARSの患者は肺にハチの巣状の穴が開いていたというが、新型コロナウイルスの感染者にも同様の病変が報告されている。過剰に反応した免疫系が組織を傷つけるせいで、こうした穴が開くようだ。

 ここまで来ると、人工呼吸器が必要になる。また、酸素を取り込む場所である肺胞と、その周りをめぐる血管の間の膜の透過性が高まって、胸水がにじみ出てたまり、血液に十分な酸素を送れなくなる。

「特に深刻な場合、肺は水でいっぱいになって息ができなくなります。そして、亡くなってしまうのです」と、フリーマン氏は説明する。

胃腸:SARS、MERSより下痢は少ない
 SARSとMERSが流行したときには、4分の1近くの患者に下痢の症状が見られた。だが、COVID-19では下痢や腹痛はあまり報告されていない。そのため、下痢などの胃腸症状が今回の感染拡大にどれほど関係しているのかはわからないと、フリーマン氏は言う。

 では、呼吸器系のウイルスは、胃腸にどんな悪さをするのだろうか。

 どんなウイルスでも、人の体内に入り込むと、まず自分に合う細胞の受容体を探し、そこから侵入を試みる。

 ウイルスによっては受容体を選り好みするものもあるが、中には何にでも取りつく見境のないウイルスもいる。「そのようなウイルスは、あらゆる種類の細胞に簡単に侵入できてしまいます」と話すのは、米ミシガン大学医学部の臨床研究副学部長で、米国肝臓学会議の議長を務めたことのあるアンナ・スク・フォン・ロク氏だ。

 SARSウイルスもMERSウイルスも、大腸や小腸の細胞に侵入して腸内で感染を広げ、下痢を引き起こしていた。

 フリーマン氏は、新型コロナウイルスが同じ動きを見せるかどうかはわからないとしている。しかし、研究者たちは、COVID-19のウイルスも、SARSと同じ受容体を利用しているとみる。しかもその受容体は、肺と小腸の両方に存在している。

 1月31日付の医学誌「New England Journal of Medicine」に掲載された論文と、1099人の患者の症例を調査した論文投稿サイト「medRxiv」の論文で、ウイルスが便のサンプルから見つかったと報告された。2つの論文は、便を介して感染が拡大することを示唆しているが、まだ結論にいたるにはほど遠い。

全身に行きわたる「サイトカインストーム」
 コロナウイルスへの過剰な免疫反応は、体の他の器官にも影響を及ぼす。

 2014年の研究では、MERS患者の92%に、肺以外の場所でコロナウイルスの症状が認められた。実際、SARS、MERS、COVID-19のいずれにおいても、肝酵素値の上昇、白血球や血小板数の減少、血圧の低下など、全身的な症状が見られた患者がいた。少数だが、急性腎障害や心不全を起こした例もあった。

 しかし、これは必ずしもウイルス自体が全身に広がったという意味ではない。米コロンビア大学メイルマン公衆衛生学部のウイルス学者であるアンジェラ・ラスムセン氏は、「サイトカインストーム(免疫の暴走)」が起こった可能性を指摘する。

 サイトカインとは、免疫系が警告を出すために産生する物質で、免疫細胞を召集して感染箇所を攻撃するよう働きかける。指示を受けた免疫細胞は、体の他の部分を救うために感染した組織を死滅させる。

 人の体を外敵から守っている免疫系だが、体内で暴れ始めたコロナウイルスのせいで、大量のサイトカインを肺へやみくもに送り込んでしまい、大混乱を引き起こす。「銃でターゲットを撃つのではなく、ミサイルを撃ち込むようなものです」と、ラスムセン氏は説明する。すると、感染した細胞だけでなく、健康な組織までも破壊してしまう。

 こうした大混乱は、肺にとどまらない。サイトカインは血液によって全身に運ばれ、複数の臓器で問題を引き起こす。これがサイトカインストームだ。

 すると、事態は急変する。最も深刻なケースでは、サイトカインストームに加えて全身に酸素を送る機能が低下し、多臓器不全に陥る場合がある。なぜ一部の患者だけが、肺の外でも合併症を引き起こすのか正確にはわかっていないが、心臓病や糖尿病といった基礎疾患と関係しているのかもしれない。

肝臓:巻き添えの被害者
 コロナウイルスが呼吸器系の外へ広がると、肝臓が被害を受けることが多い。

「ウイルスは、いったん血液に入ると体のどこへでも泳いでいけます」と、ロク氏は言う。「肝臓は血管がたくさんある臓器ですから、ウイルスは簡単に入り込んでしまうでしょう」

 肝臓の主な仕事は、胃から送られた血液を処理して有毒なものを取り除き、体に必要な栄養を作り出すこと。また、胆汁を作って小腸での脂肪の分解を助ける。肝臓に含まれる酵素は、体の化学反応を速める働きをする。

 ロク氏によると、通常、肝臓の細胞は常にある程度壊れていて、そのせいで、ある種の酵素を一定量血液中に放出し続けている。だが、壊れた細胞は、すぐに新しい細胞にとってかわられる。この活発な再生プロセスのおかげで、肝臓は損傷を受けても立ち直りが早い。なお、血液中の肝酵素の量は、肝臓の健康度のバロメーターになるため、健康診断に使われている。

 したがって、SARSやMERS患者に見られたように、もし肝酵素の値が異常に高くなったら、警戒しなければならない。ただの軽い傷で肝臓が簡単に回復する場合もあるが、肝不全など深刻な症状を起こす恐れもある。

 ロク氏によると、呼吸器系に感染するウイルスが肝臓でどのように作用するのかはまだ明らかになっていない。ウイルスが肝臓に直接感染し、増殖して細胞を殺しているのか。または、ウイルスへの免疫反応が肝臓に激しい炎症反応を起こし、細胞が巻き添え被害を被っているのだろうか。

腎臓:すべてはつながっている
 コロナウイルスにかかっては、腎臓も無事ではいられない。SARS患者の6%、MERS患者の4分の1が急性の腎障害を起こしており、研究によると、今回のウイルスも同様のダメージを与える可能性がある。症例は比較的少ないが、腎臓がやられると命に関わる。2005年の医学誌「Kidney International」によると、急性腎障害を起こしたSARS患者のうち、91.7%が最終的に死亡した。

 肝臓と同様に、腎臓も、血液をろ過する働きを持つ。それぞれの腎臓には、およそ100万個のネフロンと呼ばれる微小なろ過構造物がある。ネフロンは主に、血液をろ過してきれいにするフィルターと、必要なものを体へ戻し、いらないものを膀胱へ送って尿として排出する尿細管に分かれている。

 この尿細管がコロナウイルスに感染すると考えられる。SARSの流行後、尿細管でウイルスが見つかったとWHOは報告した。ウイルスに感染した尿細管は、炎症を起こすことがある。

 香港大学の名誉教授で香港サナトリウム病院腎臓科名誉顧問の黎嘉能(ライ・カノン)氏によると、ウイルスが血液に入り込めば、腎臓の尿細管で見つかるのは珍しいことではないという。腎臓は常に血液をろ過しているため、尿細管の細胞がウイルスをつかまえて、一時的または軽度の損傷を起こすことはありうる。

 もしウイルスが細胞に入り込んで増殖を始めたら、その損傷は死につながる恐れがある。しかし黎氏によれば、SARSウイルスが腎臓で増殖していたという証拠は見つかっていない。同氏は、SARSを最初に報告した研究グループの一員であり、「Kidney International」のその論文の著者にも名を連ねている。

 おそらく、SARSで急性腎障害を起こした患者には、低血圧や敗血症、薬物、代謝障害など様々な要因が絡んでいたのだろうと、黎氏は考えている。さらに深刻な急性腎不全まで至ったケースでは、サイトカインストームの徴候もみられた。

 急性腎不全は他にも、抗生物質や多臓器不全によって引き起こされたり、長時間にわたり人工呼吸器をつけていたことが原因の場合もある。すべてはつながっているのだ。

妊婦への影響は?
 2月に、中国、武漢の病院で2人の新生児に新型コロナウイルスの陽性反応が出たと発表された。そのうちひとりは、誕生してからわずか30時間しか経過していなかった。そこで、妊婦がコロナウイルスに感染すると、胎児も感染してしまうのかという疑問が当然出てくる。あるいは、出産中や授乳中に感染が起こるのだろうか。

 SARSやMERSでは多数の妊婦にも感染者が出たが、母親から子への感染は報告されていない。新生児への感染経路は母親以外にも考えられると、ラスムセン氏は言う。例えば、多数の感染者が救急病棟へ押し寄せている病院で出産した可能性もある。

 2月12日付の医学誌「The Lancet」に発表された論文では、母子感染の証拠はないという初期結果が報告されている。

 論文によると、武漢で新型肺炎にかかった9人の妊婦を観察したところ、一部の女性で妊娠合併症が見られたものの、全員が無事に出産し、ウイルスに感染した証拠も確認されなかった。とはいえ、妊娠中の感染の可能性がこの論文で完全に排除されたわけではなく、この病気には慎重に対応する必要があることを忘れてはならない。

文=AMY MCKEEVER/訳=ルーバー荒井ハンナ