私も以前25年ほどマンション住まいをしており、理事会に出席し、理事長も経験しました。私の
住んでいたマンションは110戸、総会には3、40人程度出席していましたので、それは賑やか、
話がまとまらない事も何度も経験しました。
おそらく大抵のマンションでは理事・役員の輪番制を採用していると思われますが、著者は廃止
すべきと主張します。それは人間の能力には個性があり生活環境も異なるので、適不適があると
いうことです。確かに私が最初に理事になった時は30代初めの頃で、仕事も忙しく月一回の理
事会でさえ、行く事が億劫でした。
著者は「理事、役員に必要な資質は自分たちのマンションを良くしたいと思う理念や使命感であ
り、マンション管理の知識や業界の常識ではありません」と述べ、良い管理組合になるために。
①組合員の多様性を重視する。
②組合員の評価は人物本位で行う。
③管理組合や地域と主体的に関わる。
④他人に助けを求めることへの抵抗が少ない環境作り。
⑤緩やかに繋がる
を提唱しています。
マンションは増え続けていますが、建物は劣化していきますし、居住者の置かれる環境は変化し
ていきます。マンション所有者は数十年後を見据えて、自ら考え、備えていかなければいけない
かもしれません。
目からウロコ マンション管理のトリセツ 増永久仁郎 幻冬舎ルネッサンス新書
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