日本に漂う閉塞感の根源がここにある。地方発のドキュメンタリーを時々観る(深夜に放送す
るモノが多い)が、真実を追及しようと必死に追いかける番組スタッフに頭が下がる。もっと
視聴率が取れるようになればテレビ番組全体の質も上がる気がする。
残念ながらネットでは力を持たない人間が強烈に、しかも執拗に個人攻撃される。いつの間に
かやってもいないし、言ってもいないことまでもが取り上げられ、何百回も何千回も叩かれる
のだ。そして攻撃をする人々は深く考えず、軽い気持ちでしていることが判明している。
取材を繰り返す著者自身、やり玉にあげられることになる。そのために専門家に分析を依頼す
るが、エンジニアからの解析リポートで「ボット」による操作が疑われるという結果が出る。
「ボット」とは自動投稿プログラムで、Twitter(今はXですか)で同じような内容を作成し投
稿できるもので、似た内容のツィートが大量に出回るが、実際の発言者は少ない。
その国の上に立つ人間の様々な発言は大きな影響を国民全体に与える。それは議員、官僚、大
企業幹部が忖度するようになるからだ。世界の国の多くに右傾化がみられるが、もっとずっと
大きく見ることが必要だ。地球の中でいがみ合っても始まらない、色々な人種が、それぞれ違
う環境で暮らしていることを認識すべきだ。
何が記者を殺すのか 斉加尚代 集英社新書
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