大手ヤマハのショールームを任され、ヤマハの商品だけを売るように命令されながら、会社の反対を
押し切り数々の海外メーカー製ピアノを販売し、独立後フリーの調律師として活躍した著者のピアノ
という楽器に関しての目からうろこの書です。ピアノが黒いのは沢山の海外コンクールの映像を見て
も当然のように捉えていましたが、ヨーロッパのピアノは木製が多いようには思っていました。木製
は木目を合わせることも手間でしたし、大量生産には合わない事がよくわかる内容で、その上で日本
でも少量生産によるしっかししたモノづくりを提唱しています。
すでに大量生産、大量消費は時代の趨勢から離れており、希少な物への変換が求められています。元
々日本では職人気質という物があり、表からは見えない所まで手を入れるモノづくりがありました。
今あらゆるものが見直されてきており、日本の産業を改めて世界にアピールするチャンスに思えます。
本書には私たちの知らないピアノに関しての話が満載されていて、非常に興味深い。ピアノの構造と
機能。そして海外メーカー製ピアノの特徴とエピソード。著者が実際に見て触れてきた名機が登場し
ます。
第六章では著者の生い立ちや調律師として出合った人々とのピアノを通しての物語があり、一気に著
者に親近感を抱くことになります。第七章でのホームコンサートをしてみようという篇では思いもつ
かなかったもので、音楽の楽しみ方にも色々あると感じました。
ピアノはなぜ黒いのか 斎藤信哉 幻冬舎新書
押し切り数々の海外メーカー製ピアノを販売し、独立後フリーの調律師として活躍した著者のピアノ
という楽器に関しての目からうろこの書です。ピアノが黒いのは沢山の海外コンクールの映像を見て
も当然のように捉えていましたが、ヨーロッパのピアノは木製が多いようには思っていました。木製
は木目を合わせることも手間でしたし、大量生産には合わない事がよくわかる内容で、その上で日本
でも少量生産によるしっかししたモノづくりを提唱しています。
すでに大量生産、大量消費は時代の趨勢から離れており、希少な物への変換が求められています。元
々日本では職人気質という物があり、表からは見えない所まで手を入れるモノづくりがありました。
今あらゆるものが見直されてきており、日本の産業を改めて世界にアピールするチャンスに思えます。
本書には私たちの知らないピアノに関しての話が満載されていて、非常に興味深い。ピアノの構造と
機能。そして海外メーカー製ピアノの特徴とエピソード。著者が実際に見て触れてきた名機が登場し
ます。
第六章では著者の生い立ちや調律師として出合った人々とのピアノを通しての物語があり、一気に著
者に親近感を抱くことになります。第七章でのホームコンサートをしてみようという篇では思いもつ
かなかったもので、音楽の楽しみ方にも色々あると感じました。
ピアノはなぜ黒いのか 斎藤信哉 幻冬舎新書
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