よしーの世界

好きな神社仏閣巡り、音楽、本、アートイベント情報を中心にアップします。

「平穏死」という選択   石飛幸三

2020-03-25 07:20:38 | 
年齢を重ねると身近な人の「老い」や「死」を体験する。その時に様々な決断を迫られる場面に遭遇し

困惑し、悩むことになる。それでも相談できる人が複数いれば、まだ救われるが、逆にその事によって

複数の関係者のそれぞれの立場や考え方の違いで揉めることさえある。昔日本では死に関しての話は特

に身内でタブーだった。最近では事前に話すことが出来るようになったが、その時に冷静な判断が出来

るかは予め知識が必要だ。


日本での「胃ろう」の問題は深刻だ。そして、その為に莫大な医療費が年間使用され、増え続けている。

著者の問題提起は現場の声を救い上げ、問題の本質がよく表れている。肉親にはどんな状態でも生き続

けてほしいと願いながら、自分では、その状態で生き続けたくないというジレンマがある。普段から死

について、よく話し合っておく必要があると痛感した。


「平穏死」という選択    石飛幸三    幻冬舎ルネッサンス新書
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