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高木藤兵衛商店『べったら漬』

2023-03-02 03:00:00 | 県南の工場直売所

帰省の帰り、稲敷市の東部を東西に結ぶ県道206号線、通称「カントリーライン」の道中にある、高木藤兵衛商店を訪問。

この日は日曜日でしたが、営業していました。この県道206号線側は裏側で、南側に走る市道側が正面になるみたい。隣にあるのが、黒田米穀という会社で、こちらは県道側が正面のようです。高木藤兵衛商店の敷地に入るのは、近くの農産物直売所「浮島直売所」から、県道を東へ200mほどの地点に、工場の裏側から入れる場所があって、「入口」と書かれている方から入って正面に向かいます。

この工場で売られているのは、「べったら漬け」一品のみです。1kgパック850円です。賞味期間は2週間となっていますが、応対してくれた工場の年配の女性は一月は大丈夫とのこと。ここは大分前から存在は知っていたのですが、販売形態が判らなくて、訪問を躊躇していた場所です。この日は、何となく寄ってしまいました。

稲敷市浮島は、かつて文字通り、霞ケ浦に浮かぶ島だった地域で、戦国時代末期に島域を支配していた、浮島一族が、小田原の役後に常陸国の支配権を獲得した佐竹一族の南進により滅亡し、その後、明治?に周囲を埋め立てられて、周囲の地域と陸続きになった場所です。地区にある姫宮神社は、浮島氏の滅亡の際に自害した一族の姫を祀った神社です。その埋め立てた肥沃な大地で、現在はレンコンを栽培していますが、かつては大根の産地で、浮島大根としてのブランドを確立していた時代も有りました。工場の女性は、そういう歴史もあったが、残念ながら、この大根は関係無いとのことです。今では作っている農家はわずかだそうです。

べったら漬けは、甘辛い大根の漬物です。身も蓋もない言い方をすると、黄色く着色していない沢庵です。塩漬けした大根を、水飴、米麹、砂糖などに漬け込んだ日持ちしない漬物です。食べているときに零れたつけだれが衣類にべったり付くのが由来という説があります。ちなみに、正確に書くと沢庵は干した大根を使うという点で製造方法に違いがあります。このため、水分量は多めで、これが日持ちしない原因かも。作法として?、沢庵より分厚く切って食すようです。

基本的に販売している時間は、直売の幟が出ています。

 

 

□高木藤兵衛商店

□住所:稲敷市浮島6135−1

□電話番号:029-894-6111

 

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