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シャチハタ『TEZET』

2023-01-31 03:00:00 | 筆記具

シャチハタは、今でこそ、印鑑印章関連の製品を多く手掛けている企業のイメージでしたが、80年代、90年代と技術力と遊び心を筆記具に託した企業でした。今では、印鑑付きのボールペンなんかは作っていますが、無難な感じです。

シャチハタのブランド展開は変わった傾向があります。ロングセラーのブランドに関しては、初期と現在では様相が異なる物も多いようです。そのひとつが『ArtLine』です。現在はマーカーやサインペンが主体で、廉価と言うより中途半端な価格帯の油性ボールペンやシャーペンのブランドでもあります。しかし、初期は高級シャーペンのブランドでもあり、今ではあまり見ない「ボティノック式」の物もあったようです。本体の軸の中央を曲げて芯を出す機構。私の持っている『ArtLine』は、0.5mm芯の樹脂製の物ですが軸が太くて持ちやすいものです。これですら廃番になっています。

さて、本題の『TEZET』は、「テゼット」と読むのでしょうか。現行品は、「スタンプマシーン」です。セットされた印章を自動で捺印してくれる機械。受付印なんかのツールですかね。私がヤフオクで、送料込み1300円で落札した物はボールペンです。姉妹品?で電子手帳のものもあるようですが、これは電卓内蔵です。液晶も問題ないし、LR-1120ボタン電池一個で、8桁の電卓が使えます。日本製。ボタンが横に細長く配置なので使いづらいです(笑)。発売は1987年です。全長は215cm、重量は40gほど筆記具としても使いづらいです(笑)。でも男心をくすぐる、ロマンがあるというか。ボールペンリフィルは、D1芯。もちろん、シャチハタ純正の「TK-RF」も使えます。この辺りの汎用性の高さが、ギミックボールペンを多く販売しているZEBRAと違うところです。ZEBRAは独自リファイルが多くて、自社純正がなくなったら終わりのパターンが多いですが、D1芯なので、35年経った今でも各社のD1芯が使えます。ただシャチハタは、ずっとD1芯のボールペンを作り続けているので、そう簡単に製造終了にはならないでしょう。書き味をよくしたいなら三菱鉛筆のJETSTREAMのD1芯にも変えられます。さっそく、WonderGOOで買って装着しました。手持ちのSE-7とかの安いD1芯は違うと思うんですよ。かつてのシャチハタの職人にリスペクトです。一気に高級ボールペンになりました。

液晶を保護するカバーは、少し浮いていてクリップになっています。取扱説明書は無いので試行錯誤ですが、だいたい直感的に使えそうですね。ペン先に近い名波の棒状のゴムのボタンは電卓のボタンでは無く、ただの滑る留めのようです。だいたいその辺りが筆記具としての持ち手になるので、かなりの高重心です。ペン先は横のスライドで出しますが、出したときに、ペンそのものが15cm以上とかなり長いですから、筆記には本当に向かないと思います。電池はLR1120一個です。

こんな貴重な物を破格で入手できました。本格的に部屋にコレクションケースを置きたくなってきたなぁ。

 

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