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茨城のスローフード

常総地域の食に関する情報。ホームページも見てね。

ぼったら焼きの話

2011-11-27 16:28:02 | 茨城のスローフード
昨日のテレビ東京系で放送された『出没!アド街ック天国』は、私の実家の古河を取り扱っていました。無難と言えば無難な構成だったかな。ほぼ旧古河地区のネタが大部分でしたね。一応は東に隣接する八千代町までバスは出ているでしょうが、観光に出かけたら、旧三和町地区まで行くのは大変です。

ところで、番組で「ぼったら焼き」を特集していたのだけど、これは最近まで私は知りませんでした。スローフードを調べている段階で知りました。一般には、「べったら焼き」とも言って,埼玉県の一部でも現存しているはずだし、群馬県の伊勢崎もんじゃも、近縁種といえるでしょう。

私の小学生時代の1980年代前半にも、現存していたようですが、私の行動範囲では気がつきませんでした。私は第一小学校、第二中学校と通学していましたが、まず、日光街道より西には存在しません。これは第一小学校の私の通学エリア。次いで、現在の国道354号線以南にもないと思います。これは私の中学時代の通学エリア。

昭和のぼったら焼き、べったら焼きが、最後に確認されたのは、第二小学校の学区であったと思います。コメンテーターの渡辺徹氏などの発言から、昭和のぼったら焼き、べったら焼きの形状は、番組で紹介された平成バージョンと変わらないようですし、今後も大事にして貰いたいですね。
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聞き書・茨城の食事

2011-09-11 09:00:00 | 茨城のスローフード
ネットオークションで、『聞き書・茨城の食事』を落札しました。以前、図書館で見たことがあったので、内容は把握済み。この書籍はA5サイズくらいで、319頁、巻頭のみカラーですが写真も豊富に載っています。社団法人 農山漁村文化協会 発刊 \2800。

このシリーズは、各県ごとに昭和初期の食事に関して、昭和末期に編集されてもので、再現した料理の写真も満載です。この時期まで遡ると、現代まで残っている「みつだんご」や「たらし」といった現代風な料理は出てきませんが、鹿行地域の『ごさい漬け』や県西の『しもつかれ』は登場します。

区分が独特で、臨海地域と、内陸部を北から三等分、北部中部南部なので、ちょっと戸惑うかな。

巻末付録に各地の特産品リストがあり、現代とかなり違うことが解ります。ブランド化した茨城三大南瓜、江戸崎、総和、那珂は登場は高度経済期ですからね。
鉾田に『チーゼル』ってあるのですが、これって、ハーブのチーゼルかな?

これを見ると、鹿嶋南部、神栖西部は『大和西瓜』の産地だったようです。来年はやってみるかな?
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あべ川とみつだんご

2011-09-09 06:00:00 | 茨城のスローフード
那珂湊の名物と言えば、「あべ川」。基本的な味付けは、大洗の「みつだんご」と、そう変わらない。断言できないのは、各店がタレのレシピを非公開だから(笑)。オフ会参加メンバーの那珂湊在住のN氏の実家で、自家製のあべ川を戴いた。たれのレシピは、黒砂糖と白砂糖、水と片栗粉を適当な分量。先日アップした、たかはしの「みつだんご」と比べると、製法による違いがはっきりわかる。たこ焼き器のような鉄板で調理する「みつだんご」は碁石状になりますが、あべ川は、金属のリングを使うので、円柱状になる。N氏は、我が家のオリヂナルといっていましたが、これがあべ川のスタイル。震災後、二店舗しかない、あべ川の店、「佐久」は無くなってしまったみたいだけど、数年前に来たとき、焼いているところを見せて貰ったので間違いない。もう一件の、「木内」は健在。焼いているところが見えず、確認できなかったけど、同じだと思う。きな粉ををかけるのは、あべ川では王道だけど、みつだんごでは、異端のようです。「木内」のあべ川は、10円値上がって、70円でした。この界隈、那珂湊駅から、木内、池谷冷菓、深作冷菓、菓子店のあさ川などの食べ歩きが楽しめる。反射炉まで歩けば、稲葉屋菓子店もあります。
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道の「たらし」

2011-09-06 06:00:00 | 茨城のスローフード
二回目は「たらし」。簡単に言うと、「ゆるいもんじゃ焼」。今回参加の、メンツに、ちょっと文句があったけど、何も言わなかったけど。ほとんど、お好み焼きのように食べていた。基本は、カップに入った、水溶き小麦粉に葱や紅ショウガ、挽肉などの入ったタネを鉄板に少しずつ、たらして焼き上がったそばから、へらで、こすり取って食べる。一気に全部入れて水分飛ばしたらお好み焼きだ。焦げて固くなった部分は「せんべい」といって、これはこれで美味しい。
このへらは、確か、もんじゃでは「はがし」で良かったかな。「たらし」では「へがし」という。

今回、利用したのは、昼に「木の実」、夜に「道」で食べた。「道」は日中は営業していないかも。こんな分類はないけど、飲食屋系、駄菓子屋系とあって、これらの店は「飲食屋系」で、もともと、お好み焼きやもんじゃ、ピザなどのコナモノの店で、「たらし」として、基本的に、具材お任せで注文する。ツウは、ベビースターを入れる。駄菓子屋系は、二色、三色といった風にメニューに書かれて、具材を自分で選ぶ。卵を入れるのは賛否両論で、飲食店系でもオプションになる。値段は、「木の実」が、\300(卵+\50)、道(卵込み)が525円。駄菓子屋系は、2色で、\200前後。今回全店はチェックしなかった。「くろさわ」「弥八郎」は日曜日休みだし、「翔未」と「海ほたる」が閉店したと思われる。大洗観光協会のホームページでは、この他に、大貫町の「お好み焼き・はなわ」という店もあるようだ。「たらし」は簡単な料理で、店で出すのはどうかという意見もあるかも知れないが、観光地で安価で手軽に食べられる食事は魅力。以前、「翔未」の店主が言っていましたが、”大洗の居酒屋は、これを出していると、これで済まされてしまって、商売あがったりだ”という意見がありました。爆発的に店舗が増えない要因かも。

たらしを、写真撮っても、面白みがないので、道の外装を載せました。革製のカラオケらしい。
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大洗の凋落

2011-09-04 20:16:17 | 茨城のスローフード
本日は、いつものオフ会で城めぐりでなく、大洗と那珂湊のグルメツアー。ホームページで、6年前に作ったマップがあるのだけれども、現状を確認する意味合いもありました。震災の影響とは言い切れないと思うが、大洗町の衰退は6年という期間で、かなり酷くなっています。アクアワールドやアウトレットなどの設置があるのに、雇用需要が働かないのか、人口が1万人以上も減少しています。今月は、とうとう1万8千人を割り込んだみたい。1970年代前は2万2千人近くだったのに、40年で4千人の減少。人口が減れば、子供も減る。町内に近く閉校する小学校もあるみたい。

今回のオフ会で、みつだんごは、「いそべ」、「朝日屋」の閉店を確認。たらしは、「翔未」と「海ほたる」が消滅。那珂湊の二件しかない、あべ川のうち、「佐久」が消滅。

今まで訪問できなかった、たらしの「道」を訪問できたのは収穫。経営者の高齢化と少子化、コナモノの命の原材料の高騰、不景気、震災、良いこと何にもない。6年前に比べ、訪問できた店も若干の値上げが行われていました。

新たに『じまんやき』という言葉を、那珂湊の「池谷冷菓」さんで獲得。これは、大判焼き、今川焼き、甘太郎の別称です。また、この店は、今川焼きとアイスがオリヂナルですが、近所に、「深作菓子店」という店を紹介して貰いました。

悪い話ばかりじゃない。収穫もある一日でした。
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飯泉ポテト

2010-11-05 18:23:32 | 茨城のスローフード
昨日、11/4日の茨城新聞で特集『常総ふるさと自慢』において、第18回常総ふるさと祭りの記事を見つけました。さすが地方新聞、雑というか、なんというか。文が足りないでしょう。常総市は2006年元旦に、水海道市と石下町が合併して誕生したので、水海道時代から数えて18回目という表現が正しいと思う。この旧水海道市宝町に、1980年代に実在した食堂のメニュー、飯泉ポテトの復活を商工会青年部が目指すという。この記事から店はすでに無く、関係者から助言を受け、当時使われていたソースと竹串を用意して復活させるという。しかし、ポテトフライとあるものの、どんな食べ物かは言及されていません。実施日も書いていないなんて、素人の記事か?。佐野のいもフライと類似したものなのか、興味がわきます。茨城のスローフードは、コナモノが圧倒的に多い。大洗の「みつだんご」や「たらし」、那珂湊の「あべかわ」や「もんじやき」、古河の「べったら焼」、潮来の「あんこ巻き」など。意外に納豆を使ったものは少ない。イモも珍しいと思う。常設で食べられるようになったら、是非チャレンジしたいですね。


常総市のサイトで確認したら7日でした。スケジュールが合わん・・・無念。
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てんじょうびっくり

2010-11-04 19:00:00 | 茨城のスローフード
最近、この単語を耳にしました。鹿島地方で通じる言葉のようで、唐辛子の一品種のようです。ただ、聞いたこともないので、在来の唐辛子の別称だと考えられます。鷹の爪かもしれない。『てんじょうびっくり』の苗も販売されているようですが、私自身、種子や苗はネット通販や、コメリやホーマック、カインズホームなどのチェーン店での購入なので見たこと無いです。鹿島地方のソウルフード『ごさい漬け』に唐辛子の輪切りが入ることがありますが、あれがそうなのかも。ネット検索でヒット数はゼロだし、使われている料理も出てこない。是非情報が欲しいです。
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MAX V

2009-09-08 20:23:14 | 茨城のスローフード
マックスコーヒーというのは「チバラギ」を代表するアイテムです。1975年6月に誕生して、今年で34年経っています。昔から都会者が茨城や千葉に遊びに行ったときの手土産の定番でした。コカコーラ傘下の利根コカコーラボトリング(千葉県野田市)の関連会社、利根ソフトドリンク(五霞町、現在の社名は「イトシア」)が日本果実工業(山口県)に製造を委託して、千葉県と茨城県で販売されました。詳細は判りませんが、日本果実工業は、この時初めて、コーヒー飲料のラインを新設しています。1978年に販売地域は栃木に拡大。もしかすると、「チバラキ」という言葉は、このときに、栃木を含む「チバラギ」と変異したのではないでしょうか。1983年以降は自社工場で製造を開始しています。マックスコーヒーの最大の特徴は、異常な甘さであり、その要因は原材料の大部分を占める「加糖練乳」です。今年の7月に登場したマックスコーヒーは、バニラ風味で7種のビタミンを加えた、健康志向の現代にマッチした缶コーヒー・・・のつもりでしょうが、甘さの強さは変わりません。それにしても扱っている店が少ないのが残念。
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喫茶店「木の実」のたらし

2008-07-13 18:57:59 | 茨城のスローフード
大洗の『たらし』に出会ったのは2年前ぐらいかな。ひさしぶりに、大洗に行って、第一人者の、一考さんと、『たらし』を知らない職場の同僚を連れて、『たらし』を食しました。毎回、なるべく違う店に行くようにしています。一考さんが、発見した新しい店舗の場所は確認したものの休みでした。とはいえ、把握している店舗も全て食べたわけではない。今回は、大洗の繁華街がやや逸れた場所にある喫茶店「木の実」に入りました。客足はありませんでしたが、店内は落ち着いていて清潔感があり好印象を受けました。詳細は、私のホームページ「茨城のスローフード」を参照ください。私が食べたのはカレーミックス(300円)。具材を予め店が組み合わせて、カレーミックスやシーフードミックスなどの名称でメニューに載っています。カレーはシンプルなものにカレー粉が入って、シンプルと同じ300円なのでお得です。鰹節と青海苔は使い放題なのは嬉しいサービスです。ここは鉄板喫茶ですので、こういうサービスなのでしょう。『たらし』は、もんじゃ焼きの原型のような食べ物で、昔ながらの駄菓子屋タイプの店舗では、魚介類は干し海老やさきイカを使います。しかし、今回の「木の実」のように、生の海老や烏賊を使うようです。そして、卵は標準で入ります。駄菓子屋系ではオプションですので、こういった系統分けも面白いかも知れません。
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がりがりなますの記事

2008-01-03 18:16:53 | 茨城のスローフード
先の記事の「ふなのがりがりなます」のことをメモしておきます。名前の由来は、大根をガリガリとすりおろすところから来ているようです。「なます」は、「膾」と書きます。魚介類や野菜を細く、薄く刻んだものを、酢を基本にした調味料で、あえた料理のことで、正月に食べられる、大根と人参を使い、柚子で風味を付けた「紅白なます」がもっとポピュラーです。記事の要約を書きますと、『昔は、小鮒の身だけを薄切りにして、今は大型のフナを三枚に下ろしてから薄切りにしたものに、塩を振りかけて半日置く。ついで、酢を入れて半日しめる。大根おろし、酢じめの鮒の刻んだもの、酢みそを良く和えて完成。』。鮒の身が締まる冬場が旬。最近は、小骨を嫌って、蛸や鯉で作る家庭もあるという。この骨の問題は、ごさい漬と同じですね。水郷地域の「すずめ焼き」と並んで、数少ない鮒料理と言ったところでしょうか。鹿島たこや鹿島灘はまぐりも、鹿島地方の特産。こっちも掘り下げると何か出てくるかな。

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