友人からもらった招待券で伊丹市立美術館で開催中の「みんなのレオ・レオーニ展」を観てきました。
秋晴れの空にぽっかり浮かんだ大きな雲。平和を感じるひと時・・・
この美術館にはもう何度も来ています。穏やかな時間が流れているお気に入りの美術館です。
教科書にも載る「スイミー」や「フレデリック」などの絵本で、
日本でも親しまれているレオ・レオーニ(1910-1999)。
オランダ生まれのユダヤ人であるレオーニは、イタリアをはじめ欧米各地で活動した後、
1939年にアメリカに亡命、グラフィックデザイナーとして活躍した。
1959年、子どもの絵本に初めて抽象表現を取り入れた「あおくんときいろちゃん」を出版、
以降、40冊近くの絵本を世に送り出した。
素敵な絵に惹かれました。アート感覚のきらりと光るセンスに
大人にも人気があるのがよくわかります。
これらの絵本を読んだことはありませんでしたが、
絵にも文章にも彼の優しさがあふれていて
とても好感がもてました。童心に戻るというより、
心に染み入る不思議な魅力のある絵本だと思いました。
私の気に入ったお話しを一つご紹介します。
フレデリックーちょっとかわった のねずみの はなし 訳 谷川俊太郎
冬に備えて、せっせと食料を集めて働く野ネズミたち。
でも、フレデリックだけはじっとして動こうとしない。
寒くて暗い冬の日のために「おひさまのひかり」を、
灰色の冬のために「いろ」を、
長い冬の間に話が尽きないように「ことば」を
集めているんだと言うフレデリック。
やがて冬が来て、食料も尽きる。だが、フレデリックが集めておいたものは、
尽きることなくみんなに楽しい時をもたらしてくれる。
なんか、ほっこりしました。
案外、まわりにこういう人いたりしますよね。
あくせく働くだけがすべてじゃないと気づかせてくれる。
癒し・・・
生きていくためには絶対必要。
暖かい心を忘れずに・・・きれいな心を育もう。
秋の気配をそこかしこに感じる毎日・・・
日毎に秋を感じますね。皆さまお風邪を召しませぬように・・・