ミントグリーンの風に吹かれて

https://blog.goo.ne.jp/hisuinet2 (続編)もよろしくお願いします

全関西美術展~大阪市立美術館にて開催中・・・

2018年07月18日 | 美術鑑賞

友人のご主人の作品が展示されていると聞き大阪市立美術館まで足を運んだ。

それにしても暑かった(-_-;)うだる様な暑さだった。

ハワイのようなカラッとした暑さが好みなんですけどね・・・

大阪市立美術館で開催中の第64回全関西美術展(7/6~7/18)

展覧会概要

「全関西美術展」は昭和16年に大阪市民の芸術振興を目的として、公募による総合美術展「大阪市展」として発足したものです。現在では、大阪市にとどまらず近畿地方を中心として、四国や北陸などからも広く出品されています。その出品数は約1,000点にのぼり、その中から約700点の秀作と、招待作家の作品約200点を展示します。  

今年で64回目となる「全関西美術展」は、日本画、洋画・版画、彫刻、工芸、書というように美術のあらゆる部門が備わり、現代における関西の美術の流れを知るためには見逃すことのできない展覧会といえます。(HPより抜粋)

友人のご主人の篆刻を拝見するのはこれで2度目。相変わらず素晴らしい作品でした。

彫った文字は「夢幻泡影」(むげんほうよう)

意味は「人生や世の中の物事は実体がなく、非常にはかないことのたとえ。仏教に関する言葉で、人生の儚さを喩えている。」

どういう心境でこの言葉を選ばれたのか知りたいところですが。

展示会場は当然ですが撮影禁止です。美術館の写真を撮ってきましたのでご覧ください。

美術館前の景色。この暑さです。歩いている人もこれだけでした。

動物園エントランス周辺で何やら工事が。

1987年に建てられた天王寺博覧会テーマ館、後に映像館、植物温室として親しまれてきた施設の解体工事でした。

来年の夏頃にまた新たな施設ができるらしく、長い間閉鎖されたままでしたが取り壊し工事が始まっていました。

奥(左)は大阪市大病院で右の三角屋根が安藤忠雄デザインのテーマ館でした。

(ネットからお借りした画像です)

かなり前に植物温室の頃に見に来たことがありましたが、ベゴニアがたくさんありました。

生まれ育った場所がどんどん変わりつつありますが、思い出は心の中に生き続けます。 


アルフォンス・ミュシャ館(堺)・・・

2018年07月07日 | 美術鑑賞

よく降りますね。出かけたいけど公園歩きはちょっと・・・

というわけで思いついたのが堺で開催中の「ミュシャ展」(7/8(日)まで)

前々から行きたかった堺のアルフォンス・ミュシャ館ギャラリーについに行くことができました。

ミュシャ大好きなんです。自然のモチーフをたくさんあしらった優美でしなやかな曲線、そしてあの独特の淡い色彩は初めて目にした時から私を虜にしました。

自宅の廊下やトイレにまでポスター飾っていますよ。

JR阪和線堺市駅で降ります。今日は大雨の影響でダイヤが乱れていました。

駅前にそびえ立つベルマージュ堺。弐番館の堺市立文化館の2~4Fが「アルフォンス・ミュシャ館」です。

ポスターが貼られてました。素敵です。

廊下の柱にもポスターが。おしゃれ~

玄関まで来ました。

中へ入るとまたまた素敵なポスターが。今回のポスターチラシに使用された作品です。

この色使いがやっぱり好きなんです・・・もちろんデザインもうっとりします。

堺市が所蔵するミュシャとその関連作家の作品約500点は、株式会社ドイ(カメラのドイ)の創業者、土居君雄氏(1926ー1990)が収集したもので、ポスターや油彩画、素描や宝飾品など多彩な作品で構成されています。

堺 アルフォンス・ミュシャ館ではミュシャの初期から晩年期にまでわたる作品を年3回の企画展で展示し、様々なテーマでその創作活動を紹介しています。

今回のテーマは「ミュシャと新しい芸術 アールヌーヴォーとミュシャ・スタイル」

アール・ヌーヴォーは19世紀末のヨーロッパ社会の動きと連動する大きな芸術の流れで、曲線や植物的なモチーフを多く使い、装飾的な芸術作品が数多く生み出されました。このアール・ヌーヴォーの要素を多く含んだミュシャの作品は「ミュシャ・スタイル」と呼ばれて大流行したそうです。

ひゃ~すごい。これ、エレベーターのドアです。

この女性たちに混じって写真を撮る勇気はおあり?自撮り棒まで置いてありましたよ。私はパス・・・

そして本日の一番のうれしい驚きがこれ。

「雨の中わざわざ起こし頂いたのでこちらどうぞ・・・」と言って、

非売品のカレンダーくれたんです~!

感激でした。行った甲斐ありました。


「SUKITA 刻まれたアーティストたちの一瞬」梅田シネリーブル

2018年05月21日 | 美術鑑賞

梅田スカイビルは見えているけど、どう行けば一番近い?

大阪メトロ梅田駅5番出口を上がれば、ヨドバシカメラビル1Fに出る。

前の道を左に進み最初の交差点「芝田1」を左折。グランフロント大阪を目指し歩く。

北館と南館を結ぶ橋をくぐり信号を渡りそのまま直進する。

梅田スカイビルへ通じる地下道を通り抜けると到着。自転車は降りて押してくださいよ。

梅田スカイビルの横っ腹にきれいに写り込んだビル。

前から予定していた

SUKITA 刻まれたアーティストたちの一瞬」を梅田シネリーブルで観てきた。

(メンズファッションのJAZZというブランドの広告写真)

世界的アーティストのポートレイトやアルバムジャケットを数多く手がけてきた

写真家、鋤田正義(今年80歳)のドキュメンタリーだ。

5年前のアメ村(大阪)BIG STEPでの写真展も見た。

D・ボウイ、イギーポップ、ジム・ジャームッシュ、寺山修二、忌野清志郎、

YMOなど、、、そうそうたる顔ぶれだ。

あのマーク・ボラン(Tレックス)の写真(左上の写真)は布袋寅泰の運命をも

変えてしまった。

「自分がロックアーティストを目指すことになったのはM・ボランじゃなく

鋤田(すきた)さんのこの写真を見たからなんですよ。」

と布袋さんに熱く語られ鋤田はうれしそうだった。

2年前に亡くなったD・ボウイとは40年以上親交を深めてきた。

(衣装は山本寛斎)

他のカメラマンには見せない素の顔が鋤田の写真にはあるという。

鋤田の暖かい人間性がボウイの心を開かせたのだろう。

鋤田は今年80歳を迎えようとしている。

孫のような若いアーティストと仕事をすることもある。

好奇心が衰えることはない。今なお精力的に撮り続けている。

「もし、目の前にじゃまするものが

あっても、それを逆手にとってうまく利用してみればいい。」

彼の柔軟な考え方に共感した。

この前向きな考え方、大事ですよね。

(鋤田の写真はすべてネットよりお借りしました。)


Saul Leiter(ソール・ライター)展~伊丹市立美術館

2018年04月17日 | 美術鑑賞

友人から頂いた展覧会のハガキ。

ニューヨークが生んだ伝説 写真家ソール・ライター展に行ってきた。

Saul Leiter A Retrospective」2018.4.7~5.20 伊丹市立美術館

「1950年代からニューヨークで第一線のファッション・カメラマンとして活躍するも、80年代に商業写真から退き、世間から姿を消したソール・ライター(1923-2013)。しかし2006年、ドイツのシュタイデル社から出版された作品集をきっかけに再び脚光を浴び、世界的なセンセーションを巻き起こします。

時にソール・ライター83歳。相次ぐ展覧会開催や出版にとどまらず、2012年にはドキュメンタリー映画「写真家ソール・ライター急がない人生で見つけた13のこと」(日本公開は2015年)が公開されるなど、その名前と作品は多くの人々の知るところとなります。」

(写真と文はネットより抜粋)

作品のタイトルがシンプル。例えば「雪」「帽子」「赤信号」「スカーフ」などなど。

確かにその一点に目が行く。そこが気になり撮った写真だ。さすがと言う他ない。

すごく参考になる。

当時はアート写真=モノクロという時代でカラーは軽視されていた。

私もモノクロ作品が好きだが、彼は画家を目指すアーチストだったせいかどうか

わからないが、カラー写真を好んで撮ったという。

 

彼の発する言葉もまた魅力的だ。とても惹かれる。

「写真家からの贈り物は、日常で見逃がされている美を時折提示することだ。」

「私たちが見るものすべてが写真になる」

人間の背中は正面よりも多くのものを私に語ってくれる。」

「雨粒に包まれた窓の方が、私にとっては有名人の写真より面白い。」

 被写体はどこにでも転がっている。私も近所をデジカメウォーキングしています^^

「何も地球の裏側まで行かなくったって被写体は周りに溢れている」と言って住居を構える

イーストヴィレッジの写真を生涯撮り続けた。

(東57丁目41番地で撮影するソール・ライター、2010年 撮影:マーギット・アーブ )

 彼の写真哲学に触れてますます撮ることに興味が湧きました。 

拙い写真ですが楽しみながら撮り続けたいと思います。


ターナー風景の詩(うた)❁京都文化博物館

2018年04月04日 | 美術鑑賞

辰野金吾設計 京都文化博物館別館(旧日本銀行京都支店)

京都文化博物館で開催中の「ターナー 風景の詩(うた)」に行ってきました。

ターナーのファンではありませんが、ただただ懐かしくて出かけてみたくなったのです。

実は、遠い昔に2ヶ月間ロンドンに住んでいました。遊学です。留学ではありませんのでお間違えなく^^

ホームステイしながら語学学校にも通いましたよ。午前中3時間だけですが(^-^;

午後は自由気ままに過ごしました。観光したり美術館や博物館によく通いました。

なんせ入場料が無料でしたから。今も無料でしたっけ?そうですよね。

その時に、ターナーという画家を初めて知りました。

イギリスで最も有名な画家というのもその頃は知りませんでした。

荒波に飲み込まれそうになっている船の絵ばかり。暗い画だな・・・私の印象はそんなもんでした。

若かったんです。彼の偉大さが理解できなかったんです。

今回は印象が違いました。すごいの一言。歳を重ねて初めてわかることもあるんですね。

自然に関心を持つようになったことも理由の一つかも。どれもすごく印象に残りました。

若い時はひたすら明るさ、楽しさを求めて生きていました。

今は一人が好き。寂しいとは思いません。孤独と仲良く付き合えるようになりました。

横道にそれましたね。悪い癖です。

ターナーのテーマである自然の脅威と人間の無力さ。壮大で崇高なテーマです。

代表作である「風下側の海辺にいる漁師たち 時化模様」ポスターの写真がそうです。

迫力ありますね。自然の恐ろしさが迫ってくるようです。

来場者は多かったですが、混雑しているというほどではなかったです。

よく見たいのはわかりますが、絵に顔を押し付けんばかりに近づいて見ている人が

いて邪魔で見にくかったです。

会場の係員は注意できないのかしら。

久しぶりの美術鑑賞で心豊かになれたかしら??