ふるさと散歩 大村    

 ふるさとを散歩しながら,見聞した事や感じたことを記録。

三歳の愛児、亀千代哀れ!

2008年03月18日 | ふるさとの風景

 今日は朝からで夜はの予報。
桜の開花も、もうすぐですが農家は忙しい季節になって来る。以前は麦や菜種を収穫してそれを脱穀、調整して製品にする。
次は田植えの準備、春田起こしをして、種籾の播種など次から次と仕事が待っていた。
とに角、田んぼを遊ばせる事が無かったが、生活は苦しい農家が多かった様に思う。しかし今よりあの当時が、ゆとりがあって、のんびりして、何か豊かさを感じていた。

 昨日に続いて、今日は寺島の近くにある身代わり観音に行きました。

 

   家老 大村彦右衛門の墓地にある「身代わり観音」

 二代藩主急死の後、その子松千代は二歳で未だ幕府に跡継ぎとして、届けをしていないため跡継ぎと認められず、大村藩取り潰しの危機を迎えた。

 そのとき家老大村彦右衛門は、幕府の許可を得る為、松千代と江戸に上ろうとしましたが、松千代が大病にかかり唯一の跡継ぎまで失う危機となりました。

 そこで彦右衛門は、我が娘の命を差し出す代わりに、幼君の病気を治すことを、神仏に祈願しました。
その甲斐あってか、幼君の病気は治り、さらに半年にわたる苦心の末ついに相続の許可がおりました。

 相続の許可がおり藩内が、喜びにあふれている時、彦右衛門は神仏に誓った通り、わずか三歳の愛児亀千代を、哀れにも刺殺し、神仏にこたえたと言われます。

 松千代君の身代わりとして、幼い命を絶った大村彦右衛門の子、亀千代の霊を祀るため、「身代わり観音」建てられた。

              近くに設置してある案内板より