山田裕之 Official Weblog

スイミング・サイクリング・ランニング・トライアスロン・理学療法・趣味など

肩・肘のスポーツ障害

2010-05-15 23:10:56 | Weblog
今日は久しぶりに理学療法ネタ。

トライデントスポーツ医療看護専門学校 春期特別講演会に行ってきました。
テーマは『肩・肘のスポーツ障害~最新のトピックス』

講師は、船橋整形外科スポーツ医学センター 菅谷啓之 先生

プロ野球の選手の肩のオペなどを、たくさんの症例を経験&好成績を残されていて、世界的にも有名な先生です。今年は100日にも講演などで海外にいくそうな。

船橋整形外科スポーツ医学センターは70床、整形外科医40名、理学療法士76名。
年間のべ外来診察患者数15000名。

なんと、すごい病院だこと!!

今日は、野球選手の肩の障害の話がメインでした。
投球動作では、関節内インピンジメントがほとんどとのこと。

その中、オペ適応の患者が約3%。年々その数字は減ってきているようです。
それだけ、理学療法に期待!!特に予防ではかなり重要だと思います。

・肩甲胸郭関節機能障害
肩甲骨周囲筋のタイトネス(小円筋、棘下筋、大円筋、広背筋、小胸筋など)
肩甲骨固定筋の弱化(前鋸筋、僧帽筋)
肩甲骨位置異常(外転位、前傾位、下方回旋位、下制位)
胸郭の柔軟性低下(胸椎、肋椎・肋骨、鎖骨)
適切なコッキング動作がとれない

上記が改善されれば、野球の肩や肘の障害は起こりにくくなるみたいです。

肩甲帯の位置がめちゃくちゃ重要のようです。

評価はCATやHFTを脊髄反射などを用いて緊張を落としてからやるといいみたいです。

治療の際は、小円筋が直接関節包に付着している。棘下筋は棘上筋のすぐ上に付着している。棘上筋の約20パーセントが小結節に付着している。ので、その辺を考慮してください。

これが、世界の最新情報です。


肩甲帯の位置を良くする道具に【e3 fitness grip】があるので、是非、理学療法士やトレーナーの方も使って欲しいと思います。
といっても、使うのは、肩甲帯の位置が悪い患者さん自身ですが。


最新の画像もっと見る