伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む元市議会議員。1960年生まれ。最近は遠野和紙に関わる話題が多し。気ままに更新中。

GW終了とともに孫帰る

2022年05月08日 | 日記
 孫は間もなく2歳になる。言葉の語彙は「アンパンマン」「ママ」を明確に発語するだけ、また、2足でたくみに歩くようになったが、まだまだ不安定。それでも、何にでも関心を示して動き回るため、目を離せない日々を過ごした。

 ある日、大人の目が離れたすきに、孫が廊下に出て行った。そのときに何かをしていて、気にはなったが、誰かの目が届いていると思って、その時の用件から手を離さずにいた。
 しばしして、頭の上の方からトタッ、トタッと音がする。2階には誰もいないはずだ。血の気が引いた。孫が階段を上がっているに違いない。正月に帰省した際に階段に興味を持って、四つん這いだったが昇ることに関心を覚え、しきりに階段昇りをせがんだ。昇り口をふさいでいるが、隙間から上がっていったかもしれない。

 名前を呼びながら、階段にかけより見上げたが、階段にはいない。急いで昇ると、2階の廊下をニコニコしながら歩きまわっていた。段を踏み外すことがなくて良かったと、胸をなで下ろした。

 外遊びも好きで、しきりに外に出たがる。2等の愛犬にも興味しんしんで、犬で遊びたいのも、1つの要因だ。

 庭はでこぼこだし、段差がある場所もある。短いながらも坂道もあル。子どもは危ない遊びが好きだとも聞く。孫もまだたくみに歩くことができないにもかかわらず、坂道を登って、急ぎ足で降りてくる遊びが大好きだった。加速がつき、最後は転んでしまいそうなのだが、繰り返し繰り返し、その遊びを繰り返す。犬が振る尻尾に興味があり、嫌がる犬を尻目につかもうとしたり、実際、つかんだりする。まだたどたどしい孫からは、目を離す分けにはいかない。その孫を追いかける日々が10日間続いた。

 ただえらいと思ったのは、うち1日だけ、両親がいない32時間あまりを過ごしたことだ。夜、寝る前の20分間程ぐずったが、すぐに寝つき、翌朝も気持ちよく目覚めた。その点はえらいなと思う。

 この10日間、新たな発語も聞いた。危ないと言う意味で、「そこは痛!」というと、「イタッ」と口まねをした。また、「バイキンマン」も言ったようだったし、愛犬の名前「マメ」も発語した。「ジジ」とも言っていたと思う。鼻の下が伸びてしまう。

 ほぼ追いかけっこの日々で、多少足に疲労感を覚えているが、孫と遊んでいるのは、それはそれで楽しい日々だった。
 送りは常磐自動車道を利用し、往復ほぼ5時間。首都圏に向かうため、非常に遠いと感じていたが、走ってみるとそんなに遠くはないことを実感した。

 さて、孫に鯉のぼりを見せたいというので、5月5日の子ども日は過ぎたが、飾っているだろうアクアマリンふくしまに行ってみた。

 孫は、水槽をのぞくのが怖いらしく、展示される魚などを見ていることはできないよう。一番喜んでいたのは、遊具を置いた遊びの広場と坂道だった。ただ、珊瑚礁の海の水槽前ではベンチに座り、水槽を右に左に行き来する魚を指でいっしょに追い続けた。どうも離れた場所からは安心して見ていることができたようだ。まあ、ここで過ごした時間はすぐに忘れてしまうのだろう。

 自分としても久々にきたアクアマリンは、展示にずいぶん変化が見られた。最初の観覧場所の「わくわく里山・縄文の里」の展示動物もだいぶ増えていた。その中にアナグマ、タヌキがいたが、これは我が家の近くでも見たことがある。また、カヤネズミが展示されていた。



 我が家の作っていない田んぼにもいる。県内では生息場所となる草むらの減少で、生息数も減っていると記憶している。草むらのイネ科の草を丸く編み込んで巣を作るネズミで、何度か田んぼで姿を見かけた。
 こんなに固まっている様子はとても可愛らしい。

 フクロウもいた。



 これまで何度か見かけ、自宅近くの林の中で写真を撮ったこともある。BIOBIOかっぱの里に咲いていた花。




 何という花だろう。
 調べると紫の花は、エゾノレニンソウだと思う。マメ科の植物だ。黄色の花は分からない。

 写真のエゾノレニンソウの紫の中に赤い点が見えた。拡大してみるとダニ。タカラダニという、1年のうちこの時期(5月から7月かな)にだけ発生するダニのようだ。



 人を刺したりすることはないようだが、つぶしたりすると、その成分でかぶれたりすることがあるかもしれいないという。その点だけは注意が必要なようだ。過去に、我が家の庭でも見たことがある。
 見たことがない海の中にとどまらず、身近な自然を体感できる。そこが、この施設の魅力のなのだろう。孫はともかく、ざっとではあったが、久々のアクアマリンを楽しんだ。

 そうそう、アクアマリンを出て、駐車場の車に戻った際、バックのドアを開けようとすると、クそこにクモがいた。
 そのままバックドアを開けると、クモが車内に入りそうだったので、掃き落とそうと指を近づけると、5cm程のところで、指に飛びかかってきて、また、車に戻った。

 何だ、このクモ。

 写真を撮ろうとカメラを近づけると、レンズにも飛びかかってくる。

 正体が分からないし、飛びかかられるとやはり怖いので、手を引っ込める。クモは車と指あるいはレンズの間を行ったり来たりしていたが、何とか地面に落とすことができた。

 地面に落ちたところで写真を撮ろうとカメラを近づけると、やはりレンズに飛びかかってくる。やむなく、15cm程か、少し離れたところから多少ズームして撮影してみた。




 この面構えは、前にも見たことがある。顔の全面の大きな丸い目が特徴的だ。しかし、名前は分からない。
 調べて見ると、その姿や飛びかかるという行動の特徴からハエトリグモの仲間のようだ。獲物とする虫を飛びかかって捕まえるクモだ。
 そしてこの模様からするとネコハエトリという名だと思う。体色等には個体変異があるらしい。毒は無く、人を噛むこともないという。

 しかし、その遭遇したときには、その性質は分からなかった。飛びかかるクモに追われるように、アクアマリンの駐車場を出発したが、このクモとの格闘は娘と孫の笑いを誘った。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿