伊藤浩之の春夏秋冬

いわき市遠野町に住む元市議会議員。1960年生まれ。最近は遠野和紙に関わる話題が多し。気ままに更新中。

コウゾ畑の草刈り開始

2022年04月27日 | 遠野町・地域
 今年度のコウゾ和紙ボランティアは、26日、27日の2日間行われ、26日は所用で参加できなかったが、27日は参加した。
 当初予定は、午前9時集合だったが、前日夜半から続くとされる雨を考慮して、午後1時からの草刈り作業となった。

 集合場所の和紙工房「学舎」に向かう途中、新緑が眩しいくらいに目に染みた。



 雨が上がった晴れ空、大気も澄み、遠くの緑が隅々まで浮き立ってくるようだ。空に広がる高層雲、その下に浮かぶ高積雲だろうか、心引かれる空模様を作り出す。

 草刈りは入遠野諏訪、中野、深山田小石平、仲内、根岸川畑と散らばる6ヶ所の畑をめぐって、地域おこし協力隊員3人を含む10人ほどの参加で草刈りをしてまわった。全て終了したのは午後5時頃。移動時間もあるが、けっこうな作業量だ。



 前日は滝の中山、入遠野大平、曲藤の3ヶ所で実施しているはず。ボランティアとして無償で借り受け管理している畑は、現在9ヶ所に分散していることになるので、移動だけでも時間を取られ、なかなか大変な作業となる。

 しかし、晴れた新緑のもとでの作業は心地良い。



 作業中は汗も浮かぶが、それはそれで心地良い。

 作業中、どこでしがみついたのか、緑色の小さい虫が車の外を這い回っていた。



 見たことがある。たぶん2度目だ。
 コフキゾウムシ。
 体色は黒いようだが、吹き出して体に付いた粉で緑色に見えるらしい。

 毛虫が苦手の人は、この先はみない方がいいと思います。毛虫の写真が置いてあります。

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 驚いたのが川畑のコウゾ畑。カラスノエンドウ(ヤハズエンドウ)が一面に咲いている。オリエントから地中海にかけてが原産の外来種で、野生化した今では北海道をのぞく全国に広く生息しているらしい。驚いたのは、どうも食べられるらしいということ。野生のものは、衛生面からちょっと怖いが、きれいと確信できるものがあるなら、試してみるのも一興かもしれない。

 まあ、そのことはともかく、驚いたのはカラスノエンドウが咲いていたことではない。そのカラスノエンドウの花に毛虫がかぶりついていたことだ。体側はオレンジ色、後は黒い毛が生え、しかも毛は長めの毛虫。これが、あっちでもこっちでも、花や茎にしがみついて食べているのだ。

 この毛虫はガの幼虫だということは想像がつく。しかし、何というガなのだろう。後で調べようと写真を撮っておいた。



 正面からしか撮れなかったが、食性にカラスノエンドウが含まれることから、たやすく判明できると考えていた。
 ところが、「カラスノエンドウ 毛虫」のキーワードで検索したが、ひっかからない。

 写真で検索して、それらしき姿の毛虫にたどり着いた。
 「クマケムシ」というらしい。春になると、道路をよく歩き回っている、太さ直径2cm程度、体長が5cm程のオレンジ(茶)色、あるいは褐色でモコモコした毛虫だ。今まで見たことがあるのは単色だったので、ツートンカラーの毛虫が同種とすぐに結びつくことはなかった。

 この毛虫はヒトリガの幼虫ということだ。写真を見ると、たぶん数回見たことがあると思う。しかし、あれだけ頻繁に幼虫を見かけるのに、成虫を見ることがあまりないのはなぜだろう。ガは基本的に夜に活動するという性質を割り引いても、不思議な感じがする。

 毛虫は実は苦手。かつて、草刈りをしていて、吹き飛んだ毛虫あるいは毛に触れて、腕が腫れてしまったことが何度かある。あの時の腕の熱感、かゆみ、丸太のように赤味をおびて腫れた腕の感触が忘れられない。毛虫をはじき飛ばさないように、カラスノエンドウの根元を慎重に刈りとって作業を進めた。

 全部の作業終了後、無意識に腕を搔いていた。ふと気がつくと、掻いた場所から血が出ている。若干、かゆみもあるし、出血箇所付近は赤味もある。
 虫刺され・・どこかで虫に刺されたらしい。
 これが毛虫によるものでないことを願わずにはいられない。


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