someday somewhere

いつかどこかで

A

2015-12-22 15:11:31 | 建築
新国立競技場

わたくしが勝手に一票を投じたA案(隈研吾氏提案)で決定しました。

納得。


世間が大騒ぎになる前の5月20日に投稿した「呆れる」で

新国立競技場のデザインコンペの在り方、膨大に膨らんだ建設予算について

疑問を投げかけてから半年あまり、

白紙撤回再コンペ、予算縮小、日本人建築家、

そしてA案。

ここまでは私の思いどおりに事が進んで

ちょっと怖いくらいです。

まだまだ問題はあると思いますが、とりあえず方向性が決まり一安心です。


前に勤めていた事務所では公共工事を主に設計業務に携わっていました。

師の教えでは「公共工事はデザイン性より機能性。」

何度も言われたフレーズです。

しかし担当になれば、やはりデザインしたくなり抗っていましたけれど、

建設費は税金なんですよね。

市民のほとんどは、そんなデザイン望んでなく、

やはり機能性や利便性を重要し、そして税金の使途を明確にすることではないでしょうか。

国の施設では竣工1年後に、顧客満足度調査を実施したところ

はっきりと上記の結果が出たのを覚えています。



そういう諸々なこともあって、

私の中ではいつしか

「公共工事にデザイン性は必要なく、デザインするのなら民間。」

だから独立したんでしょうね。



とにかく公共工事には、

市民ひとりひとりの厳しい目が必要だと言うことがよくわかりました。


わたくしが見たことのある隈研吾作品

雲の上のギャラリー




梼原町役場


梼原まちの駅


どれも高知県梼原町にある施設です。

地元の木材をふんだんに使用した作品です。