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音楽修行日記

作編曲家、花岡宏晃の日記です。

ゴスペルピアノ

2007-11-15 22:51:56 | 日常
毎日結構大変です。今月乗り切れるだろうか・・・。

忙しくなる前の今月頭、お知り合いの旦那さんがオーケストレーションを
習いたいと言うことで出張レッスンをしました。
2年くらいかけてやる楽器法を大まかに教え、木管、金管、弦のアレンジ実習を
含め4時間ほどでこなしました(笑)。

その方は大きなゴスペルサークルを主催されている方で、
本業は役者でありながらゴスペルの伴奏ができます。
(なのでピアノが弾ける必要がある役のお芝居で重宝されるとか。)

その方からゴスペルピアノのビデオをお借りしました。
セイウチみたいな(^^;)凄い女性が演奏したり弾き語りをしたりしています。
凄く味があって上手く、優しいビッグママという印象を受けました(笑)。

同じ曲を単純な弾き方から段々凝った弾き方にステップアップさせて行くという
とても良い内容で、完全に英語が分からなくてもついていけます。
これは是非ものにしたい。ジャズみたいに複雑なハーモニーはないですが
ピアノの左端まで使う勢いのガツンとしたベースなど、とてもパワフルです。


でも実は僕が最も興味あるのは音楽単体としてのゴスペルもさることながら、
実際教会の集会?で行われている、いわば教会の中でのピアノ演奏です。

前もちょっと書いたかも知れませんが、牧師さんが説教をされている時に
伴奏をしていて、突然歌を歌いだすことがあるそうなのですが、
もちろん何の曲で何のキーかも分からないのですが、伴奏をつけていかないと
いけないし、盛り上がり盛り下がりもあわせないといけません。
もちろんそのためには聖書をちゃんと理解していないとできないそうですが。
そりゃ牧師さんの話と違う曲調をつけるわけにはいけないですもんね。
こういうのってCDではあまり聴けないんだろうなぁ。

だから小さい頃から黒人教会などの経験がある人は、楽譜なんて読めなくても
とにかく音楽が流れればそれについていくということを叩き込まれています。
たとえ音楽が突然転調しても、耳を頼りについていく能力が半端ではないのです。
有名なジャズピアニストは幼少の頃教会で演奏していた人が結構いるのですが
それも納得。

ゴスペルの歌の特徴についても教えてもらいました。
盛り上がってくるとリーダーがソロを指名したり、またインバージョン(転回)
と言うキュー(合図)が出ると、今自分の歌っているパートより一つ上のパートを
歌って盛り上げたり。
と言うことは自分のコーラスパート以外も覚えていないと歌えませんよね。

ジャズのセッションではキーを積極的に変えて盛り上げていくような
ことはないし(高いレベルの人たちプレイではあるのでしょうが。)
これに慣れれば、キーの壁なんて全然怖くなくなりそうですね。


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