

愛するウンドン(全16話)
人気俳優のチ・ウンホ(チュ・ジンモ)は
初恋の相手、チ・ウンドンを探すために
若き日の自叙伝を出そうと思い、マネージャーに
ゴーストライターを捜してくれと、頼む。

マネージャーは脚本家志望のライター ソ・ジョンウン(キム・サラン)
に頼むことにした。マネージャーはチ・ウンホに
「美人ですよ。会ってみますか?」と聞くと、ウンホは
「自分の事を書いて貰うので会わない方が良いよ。」と断る。

ウンホが子供の頃にウンドンと、出会ってから、別れ、
祖母と二人暮らしのウンドン…彼が怪我で入院している間に
祖母が亡くなり、施設に送られてしまった。
まだ子供だった彼には、探すすべもなかった。
その10年後に再び出会い、愛を誓い合った日、
少し、その場を離れただけなのに、

待てど暮らせど、彼女は戻ってこなかった。
それからまた、10年が過ぎたのだ。
その状況を思い出しながら、口頭録音した
そのテープを、数回にわたり、マネージャーがライターに
渡しに行くのだが、渡された、テープを聴きながら、
ソ・ジョンウンは文章に書き上げていく。
ソ・ジョンウンは書きながら、不思議な気持ちになった。
内容に没頭しすぎるのか、何故か、ウンドンが他人に思えないのだ。
ソ・ジョンウンには、夫と、10歳になる息子がいた。
夫は以前は大リーグから、声がかかるほどの、優秀な
野球選手だったが、交通事故で脊髄損傷の怪我を負い、
半身麻痺の状態になって、十年経った。
その事故で、彼女も以前の記憶を無くしていた。
チ・ウンホのウンドンへの気持ちが痛いほど、心に刺さる。
どんどん、筆が進んだ。
書き上がった原稿を見て、ウンホは驚いた。
自分が云ってなかった事まで、詳しく書いてあるのだ。
彼女に会ってみたくなり、マネージャーに頼んで
会うことにしたが、一目見て、彼女がウンドンだと、
確信した。ウンドン…ウンドンだろ…
彼女は驚いた…私はソ・ジョンウンです。

嘘だ…ウンドンだ…俺はこのところをこんなに詳しく云ってない。
そう言われると、ソ・ジョンウンも不思議になった。
何故?こんなに書けたのかしら。
でも、私は夫も子供もいる、主婦です。
「子供の時約束をしたよな、もし、大人になって、
君を捜すとき、解るように有名な俳優になって、
そうだ、本名のパク・ヒョンスではなく、チ・ウンドンと
にている、チ・ウンホと芸名を付けるよ。」

しかし、彼女に記憶は無かった。事故の前の記憶が消え、
気が付いたときには、チェ・ジェホ(キム・テフン)と
婚約していたと、両親達に聞かされて、おまけに
チェ・ジェホは彼女を守るために大怪我をしたのだと…

その言葉を信じて、今まで、車いすの夫と息子と暮らしてきた。
夫のジェホは機能を回復したいと、毎日熱心にリハビリに
専念した。彼の執念で少しずつ、回復に向かっていたが…
彼は本当に妻と息子を愛していた。
何とか自分の足で歩き愛する妻と息子に喜んで貰いたかった。
でも、立ち上がることもまだ難しかったのだ…

ウンホの強烈なアタックでソ・ジョンウンは彼に惹かれていった。
でも夫と息子を思うと、自分を戒めた。
しかし、ウンホの情熱を夫に知られてしまった。
二人の間で苦しんだ彼女が、突然記憶を取り戻した。
自分は夫を愛していなかったと…ヒョンスを愛していると

当時、彼女に片思いをしていたジェホにハッキリ告げたのに…
だめだ…そんなこと許さない…逆上したジェホが車を暴走させ、
事故に遭ったのだ…
養父母やジェホに騙されたと、気がついた彼女は怒り、悲しみ
暴力的な養父を思い出し、逃げ出したかったが、息子のライルが
ジェホを父親だと信じ懐いていたために、迷った。
ライルはチ・ウンホ(パク・ヒョンス)の子だったから…
どうすれば息子を傷つけずに済むだろう。
ジェホの担当医がウンホの妹のパク・ヒョナ(キム・ユンソ)だったが
彼の愚痴を聞いてあげてるうちに、ライルは兄の子供かも
と感じて、DNA 鑑定をすると、兄ヒョンスの子だと出た。

だが、暫くはそのことを言えずいた。
ジェホはジョンウンに全てばれ、観念し、彼のところに送り出した。
その後すぐに自殺を図ったのだ。
幸い、担当医が見つけて、命は取り留めたが…
マスコミに報道されて、ジョンウンとウンホは不倫と非難され、
おまけに、ウンホの事務所の前社長の不正を摘発され、
ウンホ達はピンチに立たされた。
息子のライルは意識の戻らぬジェホから離れようとしない。
憔悴したウンドン(ジョンウン)に食事をさせようと
外に連れ出したが彼らに世間は冷たかった、不倫だと…

事務所の内情をリークしたのはウンホを片思いしている財閥令嬢で
事務所の投資家でもあるチョ・ソリョン(キム・ユリ)だった。
いくらアタックしても、ウンホに冷たくされた結果だ。

ウンホの親友で、事務所の代表のイ・ヒョンバル(キム・ヨンヒ)が
罪をかぶって警察に収監されるのを防ごうと奔走するが…
結局、ウンホはウンドンやライルの幸せを考えて、
記者会見で、全て僕の一人芝居だったと…ウンドンにも
片思いで、子供もジェホのこだと、嘘を発表した。
事務所も譲って海外に行くことにした。
ウンドンには困らないように家を用意して…
手紙を書いた…
愛するウンドン…
これを読む頃には、俺はもう韓国には居ない。
ウンドン…俺の子を産んで10年も育ててくれて、
そして、再び現れてくれてありがとう…
だけど、当分は離れていよう…
10年も待ったんだし、このくらいの別れは平気だ…
きっと、また会える。何故なら、そうゆう運命だからだ。
だから俺は何も恐れていない。
良い父親になってみせる。何としても…
人生でただ一人を愛せる幸運を俺に与えてくれた
お前に感謝している。それだけで十分幸せだ。
ウンドン…今度はお前が俺を捜してくれ…
分かったな…ウンドン…だけど、今、この瞬間も
凄く、逢いたい…愛してる…

ウンホは愛するウンドンと息子の幸せの為に自分を
悪者にして、世間を収めようとした…
その後…回復をしたジェヒが記者会見をした。
ウンホの自叙伝は本当だと…自分が彼らの
邪魔をしたのだと…息子もウンホの子だと…
それから、ウンホの人気が回復した。
本も飛ぶように売れたのだ…
ウンドンは離婚届けを出してから、
ライルとふたりでウンホの用意してくれた家に住み
ジェホとライルはいつでも会えるようにした。
やがて、ウンホが帰国したら…
脚本家としてのウンドンが…