村でコレラが流行った…
村人の症状を見て、ヨンレはすぐに、コロリだと、気が付いた…
数年前に流行ったコロリで
父親が亡くなったのだ…それを思い出して、彼女は恐怖に震えた…
そして、診療所に行って、患者の治療をしようとするジン・ヒョクを、
必死で止めた…
恐ろしい病だから、行かないで…
ジン・ヒョクは大丈夫だから、心配をしないで待ってて、
彼はコレラの治療法を思い出して、
なんとか、やってみるつもりだったが、いざ、診療所に行ってみると、
そこに居るはずの医師達は、コロリを恐れて、みんな、逃げ出していた。
病人は増える一方で、勿論、薬もなく彼ひとりではどうしようもなかった…
とにかく、水分を沢山とらせて、脱水症状を抑えなければ、
下痢と嘔吐の繰り返しで、点滴をしなければ、間に合わない…
鍛冶屋の男に注射針をみせて、こうゆう物を作れるか。
と聞くと作ってみると…
点滴のガラス容器を描いてそれも、作ってもらうことに…
(当時、注射針のような細い物をつくる技術があったのか…?
ガラスの容器も作れるのか…信じられないけど…!)
そして、イ・ハウンの息子のミョンボク(のちの高宗26代王)も
感染して父親が青くなって、担ぎ込んできた…
イ・ハウンは何でもするから、息子を助けてくれ…
ジン・ヒョクはヨンレの家に置いてきた荷物にゴムのチューブがあるので、
それを持って来て貰う事と、点滴道具をつくる、
資金が必要だと云った。
イ・ハウンは任せてくれ…ヨンレの家に行くと彼女は心配して待っていた。
そしてゴムチューブを届けてくれることに…あんなに、怖がっていたのに…
ただ、待つよりも、手伝うほうが気が楽だった…
イ・ハウンはその足で資金調達のために奔走したが、簡単ではない…
そこへ、キーセンのチュノン(イ・ソヨン)が高官に口添えしてくれた…
診療所の外では医師の責任者が治療するどころか、
お札を書いて体に貼りこれで、コロリにならないと、医者らしからぬ事を
やっていたが、やがて、彼も感染した…
医者のくせに死ぬ~死ぬ~と泣きわめく…
ジン・ヒョクは彼に蜂蜜水を飲ませようとするが、受け付けない…
その間にも重症患者が死んでいった…彼は自分の無力さを感じた…
やがて、出来上がった点滴道具で、点滴を始めた…
イ・ハウンの息子は弱ってきた…腕の点滴だけでは効かないと…
ジン・ヒョクは足の静脈に点滴を始めた…
彼は後の王になる人物だ…死ぬはずはない…
歴史が変わって仕舞う…一晩中、祈るように付き添った。
やがて、医師の責任者が回復をした。大喜びで医師としての
役割を思い出し、手伝い始めた。
ヨンレもジン・ヒョクの指示に従って働いた。
ヨンレの兄のホン・ヨンフィも、こっそり、必要な物資を部下に運ばせた。
彼は、実はムギョンゲ(改革派集団)の頭領だった。
腐敗した、世の中、庶民が苦しむ世の中をなんとかしなければと、
悪役人達を懲らしめ、貧乏人にお金を配っているのだった。
妹も母親もそのことは知らない。
やがて、治療の甲斐あって、イ・ハウンの息子ミョンボクが、回復した。
しかし、今度はジン・ヒョクが感染してしまった…
薄れる意識の中で彼は、現代にいた。病院の屋上に立っている…
戻ってきて…
そんな声が聞こえてきた。ヨンレが必死で看病をしてくれていた…
見よう見まねで、ジン・ヒョクがやったように点滴を
足の静脈に入れていた。
その甲斐があって、翌朝彼は気が付いた…
外で心配していたみんなは大喜びだった。
王族のイ・ハウンは、御殿医に、コロリの治療法を
ジン・ヒョクの方法でやるように、願い出るが、
御殿医はその場は分かったと返事して、
実際には高官の左相(チャサン)に
コロリが流行った、貧民村を火で焼くように申請した。
左相(チャサン)は息子の武官(キム・ギョンタク)に命じるが、
彼は村を焼く事を受け入れなかった…
すると、左相(チャサンは、別の部下に貧民村に火を放つように命じた…
(キム・ギョンタク)は私がやります。と願い出た。
あの村にはヨンレが居る、彼女を救い出さなければ…
彼は火を放つ前に部下に命じて、強制的にヨンレを連れ出した。
彼女は訳も分からず、無理矢理、高台まで連れ出され。
そして、下の村が燃えている光景を見て、
村の人々やジン・ヒョクを心配した。そして、そんな命令に従った、
キム・ギョンタクを激しく非難した。
火を付けられた村ではジン・ヒョク達が病人達を必死で助け出していた。
しかし、全ての人々を救うことができずに焼け死んだ人々も多数いたのだ。
酷いことをする、役人たちや、高官達を恨み、ジン・ヒョクや、
イ・ハウンは無力さを感じた。
それから、また、日が過ぎていった…
活人署(ファリンソ)診療所では戻ってきた医師達が
病人の治療をしていた。その中にジン・ヒョクも居た…
彼は、医師達に人体の構造などを、講義していた。
そこへ、ヨンレがお弁当を持ってきた…
ヨンレも熱心に講義を聴いた。
終わるとジン・ヒョクは美味しそうに食べながら、
ふと、こんな光景が前にも有ったような…?
そうだ…ミナに…作ってもらった…