チェンマイひとり暮らし

物価の安いタイのチェンマイで貧乏暮らしをしています。
先物取引でリッチになって、日本に復帰したい。

生命保険には入ってはいけない

2006-11-19 17:25:15 | Weblog
野沢温泉では、「投資バカにつける薬」(著:山崎元)という本を読んだ。

4か月ほど前に図書館に予約を入れ、やっと順番が回ってきた。
チェンマイに戻る予定が延びなければ、読むことはできなかった。

4か月も待たざるを得なかったのは人気が高いということだが、
宮部みゆきの小説では図書館は140冊も用意しているのに、
この本はたったの3冊しか購入していないというアンバランスさもある。

さて、この本の題名の「投資バカ」だが、
「特定の物事に熱中するあまり社会常識などに欠ける」(大辞林)
例:学者バカ、専門バカ、親バカ
という意味ではなく、

投資について無知で、すぐだまされ、だまされていることにも気づかない、
という意味である。

そして、投資や金融商品選択にあたっての合理的考え方や、だまされないための
処方箋が述べられている。

一般人の、投資とか金融についての知識や関心のレベルはさまざまで、
証券会社、銀行、保険会社の担当者にだまされてしまう人は後を絶たない。
本書に書いてあることが世間の常識になれば、
金融機関も変なことはできなくなり、自分を含めた消費者一般の利益になる
ことと思われる。

私は、合法的で社会的な評価の高い商品のなかで、最もボッタくってるのは
生命保険だと思ってきたが、
本書により、具体的なボッタクリ度を確認することができた。

20年以上前だが会社に入ったとき、新入生ひとりひとりにくっつく形で
生保レディが保険加入のセールスにやってきた。

その時に保険に加入した同期生は多かったと思う。
生保レディからの勧誘以上に、所属した部署の上司からのプレッシャー
もあった。

後に知ったのは、生保と各部署とのビジネス上のつながりが深いところでは
半ば強制的に新入生は保険に加入させられるという実態があった。

私は、運良く、上司からのプレッシャーはなかったので、生保レディの勧誘を
振り切ることができた。

生保レディは成績にもよるだろうが、かなりの高給をとるという。
保険会社が人海戦術で大きなコストをかけても利益があがるのは、
保険という商品は利益率が高いということ、逆にそれは消費者にとっては
ボッタくられているということ、との思いを抱いた。

その数年後、仕事の関係でたまたま知ったのだが、
一時払いの1億の保険契約(保険料は年齢によるが2千万円~3千万円)に
加入すると、その時点で代理店は150万円もの手数料を手にするという事実に接し、
その思いをさらに強くした。

本書によると、顧客が支払った保険料のうち、保険として積み立てられるのは
6~7割で、残りの3~4割は、保険会社や代理店の経費や利益に充てられる
そうである。

これをぼったくりと言わずして・・・

世界の保険料収入のうち、25%を日本の保険料収入が占めるそうである。
日本人は保険好きなのか、日本の生保の営業力が優れているのか。

野沢温泉に行く

2006-11-19 16:02:09 | Weblog
2泊3日で長野の野沢温泉に行ってきた。
野沢温泉はスキー客でごった返すスキーシーズン以外は、静かな温泉町となる。



さほど広くないエリアに旅館や民宿がひしめき合っている。
観光バスなど大型のクルマは入れないほど道は狭い。

野沢温泉の名物は外湯と呼ばれる公衆温泉浴場。
全部で13あるが、徒歩で回れる範囲に散在しており、散歩しながら自由に
入ることができる。
利用料は無料。
地元住民が湯仲間という組織をつくり、清掃などの管理をしている。


大湯という名の外湯。湯沢のシンボル的存在。

外湯は大きいところでも20名ほどのキャパシティー。
小さいところでは5人ぐらいで満員になってしまう。




外湯の建物の外観。


この外湯の湯船だと同時に3人ぐらいしか入れない。

外湯の湯はどこも概して高温である。
熱いときは水をうめて温度調節をするのだが、無料で利用させてもらってる身には
水を入れるのは気がひけて、中に浸かれずにそのまま出てしまったところも
あった。

温泉は日に何度も入るのは、反って体には良くないそうだが、
滞在した3日ですべての外湯をまわり(一か所は工事中だったので12の外湯)、
2回、3回と入ったところもあるので、延べ数にすると17,8回は湯に入った
ことになる。

山間地で気温が低いので、散歩中に体が冷えてくると近くの外湯に入り
体を温めたりしたのでそんな回数になってしまったが、
我ながら温泉好きだなとあきれる。