野沢温泉では、「投資バカにつける薬」(著:山崎元)という本を読んだ。
4か月ほど前に図書館に予約を入れ、やっと順番が回ってきた。
チェンマイに戻る予定が延びなければ、読むことはできなかった。
4か月も待たざるを得なかったのは人気が高いということだが、
宮部みゆきの小説では図書館は140冊も用意しているのに、
この本はたったの3冊しか購入していないというアンバランスさもある。
さて、この本の題名の「投資バカ」だが、
「特定の物事に熱中するあまり社会常識などに欠ける」(大辞林)
例:学者バカ、専門バカ、親バカ
という意味ではなく、
投資について無知で、すぐだまされ、だまされていることにも気づかない、
という意味である。
そして、投資や金融商品選択にあたっての合理的考え方や、だまされないための
処方箋が述べられている。
一般人の、投資とか金融についての知識や関心のレベルはさまざまで、
証券会社、銀行、保険会社の担当者にだまされてしまう人は後を絶たない。
本書に書いてあることが世間の常識になれば、
金融機関も変なことはできなくなり、自分を含めた消費者一般の利益になる
ことと思われる。
私は、合法的で社会的な評価の高い商品のなかで、最もボッタくってるのは
生命保険だと思ってきたが、
本書により、具体的なボッタクリ度を確認することができた。
20年以上前だが会社に入ったとき、新入生ひとりひとりにくっつく形で
生保レディが保険加入のセールスにやってきた。
その時に保険に加入した同期生は多かったと思う。
生保レディからの勧誘以上に、所属した部署の上司からのプレッシャー
もあった。
後に知ったのは、生保と各部署とのビジネス上のつながりが深いところでは
半ば強制的に新入生は保険に加入させられるという実態があった。
私は、運良く、上司からのプレッシャーはなかったので、生保レディの勧誘を
振り切ることができた。
生保レディは成績にもよるだろうが、かなりの高給をとるという。
保険会社が人海戦術で大きなコストをかけても利益があがるのは、
保険という商品は利益率が高いということ、逆にそれは消費者にとっては
ボッタくられているということ、との思いを抱いた。
その数年後、仕事の関係でたまたま知ったのだが、
一時払いの1億の保険契約(保険料は年齢によるが2千万円~3千万円)に
加入すると、その時点で代理店は150万円もの手数料を手にするという事実に接し、
その思いをさらに強くした。
本書によると、顧客が支払った保険料のうち、保険として積み立てられるのは
6~7割で、残りの3~4割は、保険会社や代理店の経費や利益に充てられる
そうである。
これをぼったくりと言わずして・・・
世界の保険料収入のうち、25%を日本の保険料収入が占めるそうである。
日本人は保険好きなのか、日本の生保の営業力が優れているのか。
4か月ほど前に図書館に予約を入れ、やっと順番が回ってきた。
チェンマイに戻る予定が延びなければ、読むことはできなかった。
4か月も待たざるを得なかったのは人気が高いということだが、
宮部みゆきの小説では図書館は140冊も用意しているのに、
この本はたったの3冊しか購入していないというアンバランスさもある。
さて、この本の題名の「投資バカ」だが、
「特定の物事に熱中するあまり社会常識などに欠ける」(大辞林)
例:学者バカ、専門バカ、親バカ
という意味ではなく、
投資について無知で、すぐだまされ、だまされていることにも気づかない、
という意味である。
そして、投資や金融商品選択にあたっての合理的考え方や、だまされないための
処方箋が述べられている。
一般人の、投資とか金融についての知識や関心のレベルはさまざまで、
証券会社、銀行、保険会社の担当者にだまされてしまう人は後を絶たない。
本書に書いてあることが世間の常識になれば、
金融機関も変なことはできなくなり、自分を含めた消費者一般の利益になる
ことと思われる。
私は、合法的で社会的な評価の高い商品のなかで、最もボッタくってるのは
生命保険だと思ってきたが、
本書により、具体的なボッタクリ度を確認することができた。
20年以上前だが会社に入ったとき、新入生ひとりひとりにくっつく形で
生保レディが保険加入のセールスにやってきた。
その時に保険に加入した同期生は多かったと思う。
生保レディからの勧誘以上に、所属した部署の上司からのプレッシャー
もあった。
後に知ったのは、生保と各部署とのビジネス上のつながりが深いところでは
半ば強制的に新入生は保険に加入させられるという実態があった。
私は、運良く、上司からのプレッシャーはなかったので、生保レディの勧誘を
振り切ることができた。
生保レディは成績にもよるだろうが、かなりの高給をとるという。
保険会社が人海戦術で大きなコストをかけても利益があがるのは、
保険という商品は利益率が高いということ、逆にそれは消費者にとっては
ボッタくられているということ、との思いを抱いた。
その数年後、仕事の関係でたまたま知ったのだが、
一時払いの1億の保険契約(保険料は年齢によるが2千万円~3千万円)に
加入すると、その時点で代理店は150万円もの手数料を手にするという事実に接し、
その思いをさらに強くした。
本書によると、顧客が支払った保険料のうち、保険として積み立てられるのは
6~7割で、残りの3~4割は、保険会社や代理店の経費や利益に充てられる
そうである。
これをぼったくりと言わずして・・・
世界の保険料収入のうち、25%を日本の保険料収入が占めるそうである。
日本人は保険好きなのか、日本の生保の営業力が優れているのか。