★☆ひらりん的映画ブログ☆★

映画の難しい説明は他人に任せて、ひらりんは簡潔に箇条書きで映画を語ります。

「ヘンダーソン夫人の贈り物」

2009-09-10 03:38:35 | 映画(は行)
<T1071/2009/A156/S067>

主演のジュディ・デンチの、オスカーの主演女優賞ノミネート作品。
おばちゃんものはあまり得意じゃないけど、
舞台ミュージカルものなので、ちょっと見てみることに。
共演は、ボブ・ホスキンス。
原題は「MRS. HENDERSON PRESENTS」。
2005年製作の舞台演劇系ミュージカル・コメディ、103分もの。

あらすじ・・・今回はキネマ旬報DBから全文あらすじを引用させてもらったので、
反転モードで・・・
1937年、夫に先立たれ未亡人となったローラ・ヘンダーソン(ジュディ・デンチ)は、悲しみで途方にくれる中、閉鎖されたウィンドミル劇場を見つける。ヘンダーソン夫人はすぐにこの劇場を買い、ショービジネスのプロであるヴァンダム(ボブ・ホスキンス)を雇う。ヴァンダムはミュージカルコメディを一日に4回上演するノンストップ・ショーを提案。当初は満員御礼が出るものの、すぐにライバルが真似し始めた。そして今度はヘンダーソン夫人が、舞台で女性に裸になってもらおうと言い出す。ヴァンダムは文化省の検閲官から許可が下りるか心配するが、何とかすると約束。ヴァンダムはオーディションに没頭し、踊り子たちの個性・若さ・美を要求する。一方、ヘンダーソン夫人は検閲官のクロマー卿(クリストファー・ゲスト)を訪ね、絵画と同様、動く芸術なのだと説得。裸の女性たちによる美しく華麗なレビューの魅力は、センセーショナルなヒットとなった。開戦が宣言されナチス・ドイツ軍による空襲も始まったが、ウィンドミル劇場のステージは続き、観客からその勇気と舞台魂を称える拍手が鳴り響く。だが、ついに政府は閉館するよう命令してきた。ヘンダーソン夫人が、抗議のスピーチを始めた。前の戦争で一人息子が戦死。息子は恐らく写真以外では女性の裸を一度も見ぬままこの世を去った。その無念さや戦争に赴く兵士たちが息子のような運命を辿らなくて済むようにとの願いを切々と訴えた。すべての群集がヘンダーソン夫人に共感し大きな声援を送り、ついにクロマー卿は閉館を諦める。そして、ステージが始まった。劇場には“我々は決して閉館しない”というプラカードが掲げられていた。

        

ここからひらりん的レビューのネタバレ注意↓
(反転モード・・・左クリックのままマウスを動かしてね)
●さすが富豪の未亡人・・・
やる事なすこと桁外れ。
●支配人選びもむかつくユダヤ人だけど、プロ意識の強いヴァンダムに即決したり、
北フランスにある亡き息子の墓地に自家用セスナで墓参りに行ったり・・・。
●お話の最初の山場は、ヌード出演の件・・・
フランスでは「ムーランルージュ」などで既に解禁になってる??けど、
お堅い国・英国では検閲がキビしーーー。
長官への説得は夫人が強引に押し切って何とかしたけど、
当の出演者たちも、実は裸になる事を躊躇してたんだね・・・英国初だし。
結局、稽古段階で、ヴァンダムを含むスタッフもスッポンポンになって、雰囲気作り。
実際は裸の芸術・・って扱いなので、動かない・・という条件付きで検閲パス。
●夫人とヴァンダムはしょっちゅう衝突しながらも、劇場は順調・・・
しかし、第二次世界大戦が勃発・・・
パリはナチスに侵攻されるし、ロンドンにも空襲が・・・
でも、劇場は閉鎖せず、
国民に勇気や希望を与える演目を見せるようになってって、
軍人さんたちが沢山実に来るようになってったのね。
●ある時、夫人は亡き息子と同じ年の軍人さんを見つけ、
トップのヌード女優(ケリー・ライリー)と引き合わせてあげたんだけど、軍人はすぐ戦地へ・・・
女優は舞台に上がる事になって、グダグダ人生や恋愛沙汰から遠ざかってたけど、
若いツバメについついメイクラブ・・・
でものちに妊娠が発覚・・・現実社会=戦時中に引き戻され、
空襲中の町に飛び出し、空爆の被害に・・・
●そんなこんなのおせっかいもしちゃってた夫人・・・
ラストの劇場前でのスピーチはその謝罪も・・・
亡き息子へ想いも熱弁した、チャーチル首相並の大演説でしたっ。
●それにしても、地下に劇場があるから安心・・・とか、何度か言われてたけど、
他の作品では、地下道で生き埋め・・・とかもあった気がするけど。

★主演のジュディ・デンチは、これぞ「英国のおばちゃん」って感じだね。
まあ、今回は「ばあちゃん」・・・って感じだけど、
口が達者で行動力があって、トラブルメーカー???な未亡人。
親友のばあちゃんとの作戦会議とかも笑えるし・・・
1人になるためにボート漕いでみたり・・・
一種お騒がせばあちゃんを上手く演じきってました。
★対するボブ・ホスキンス・・・
マフィアの親分・・・みたいな役ばかりを目にしてたけど、
今回は芯のある舞台演出家でカッチョ良かった。
妻がいるのを公表してなくて、ヘンダーソン夫人に怒られた逆ギレしたり・・・
ヌード女優陣に反撃食らって、フルチンにさせられたり・・・
結局、反目しあってた夫人の意思をしっかり汲み取り、
夫人の死後も劇場を続けたらしい・・・というダンディさが良かったね。

ここまでネタバレ注意↑

ひらりん的この映画の関連作は・・・
舞台演劇場モノは・・・「輝ける女たち」「今宵、フィッツジェラルド劇場で
 

ということで今回は・・・
ミュージカル度・・・
最初はおばちゃんの傍若無人ぶりが笑いを誘うが、
後半は、結構、勇気と感動を与えるフィナーレが用意されてて、
ついつい胸が熱くなったよーーー。


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最近下位に低迷してるブログランキング・・・
気にしちゃいないが・・・上位が映画とは無関係の韓流系やYouTube系ブログばかりで、
ちょっと悔しい・・・ので・・・、
この映画を観てひらりん同様
「ジュディ・デンチは、<ザ・英国おばちゃん>だ」

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